- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592125488
感想・レビュー・書評
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帰省中に再読。ジャックとエレナのシリーズ。
「天使たちの進化論」動物たちが発情期をむかえる春、オランウータンのアイコちゃんが妊娠し、さらにルイスも父親不明の妊娠を告白する。ロボットであるエレナは複雑な心境に。日頃懐いているアイコちゃんがこと子供のことに関してはエレナを信用していないことにショックを受け、さらにルイスについてはジャックを愛しているんじゃなかったのかと不信に。
そんな折、ジャックが受けた稀少な蘭の採取依頼のため危険な惑星に赴くことになった一行、しかし不注意で子供を死なせてしまったアイコちゃんがルイスの赤ん坊を誘拐する騒動が起こり・・・。ルイスの赤ん坊の父親は、そうだろうなと思う通りの展開、しかしなんやかんやでエレナに信頼されていたルイスが、子供のことに関してはやはりエレナを信用していなかったことにこちらまでショックを受ける。寂しい。
「千の夜」こちらはジャックと出会う前のエレナの話。未開の星アデレードで、孤児を成人させるヘルパーとして派遣されたエレナは、両親を目の前で殺されたカナエを保護するが、病弱なカナエは長く生きられず・・・。うまれたてのヒヨコみたいにエレナを慕っていたカナエが不憫すぎて辛い。そしてエレナがモニークのときと同じように救えなかった生命についてきちんと苦しむ感受性を持っているだけに。
「月下美人」怪我をしたジャックの代わりに、命を狙われているというトップモデル・アマンダのボディガードをすることになったエレナ。気が強く高慢だが努力家でプロ意識の強いアマンダに、いつしか一目おくエレナだったが・・・。なんの被害も受けていないようでやっぱり傷つくエレナが辛い。
※収録
天使たちの進化論(1990)/千の夜(1989)/月下美人(1988)詳細をみるコメント0件をすべて表示