- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592126775
感想・レビュー・書評
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柳原先生の作品の中での知名度は低いかもだけど、タイトルのセンスと舞台設定は秀逸。カーテン理論は余り厳密に考えず、ゆるゆる・ふんわりと楽しみたい
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収録作品メモ
時間旋律「第1話 椿館の住人」
「第2話 カーテンの法則」
「最終話 時間旋律」
現代~大正時代・タイムリープ
「101番目の伝説」
現代・学校伝説(七不思議ではない) -
設定が秀逸だと思う。
現代と大正時代。カーテンが風に吹かれて左右がふいに触れるように、姿だけが時折交わる椿の町。
そこで惹かれ合う東野とカヤ。
初めは姿が見えただけ。次に言葉が交わせるようになって、
触れられるようになった後は…?
切ない。でも幸せ。
東野って名前の響きが好き。カヤって名前も好きだけど。
椿が見た夢、ね。
物語全編から感じる切なさはなんなんだろう?
前半は
「今、どんなに東野とカヤが想いあっていても、二人の時間が完全に交わることは無い。」
ことが切なくて、
中盤は、
「歴史は変わらない。カヤは違う人と結婚する。」
ことが切なくて、
終盤は
あれだけ早かった東野の足が、あの火事の中で怪我をして「守りたいと思っていた人に手を引いてもらわねばならなくなった」ことが切なかったかな。
あの足は由朗の憧れでもあったから。
いつだって自信に満ち溢れてた東野が、もしあの時選ばなければもっと幸せな結末を迎えたのではと、昔の自分を見て考えたこと。
カヤに「幸せか?これでよかったのか?」って何度も確認していた事。
「ひどく嬉しかったよ」の言葉がなんだか愛しい。
コーチの想いもいいですね。
地味に映画化してほしいな。地味に。雰囲気映画。見たい。 -
20050710:読了