陰陽師 (5) (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592132158

感想・レビュー・書評

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  • 玄象-付喪神のようになってしまった玄象の視点でのお話。楽器としては、やはり誰かに弾いてもらいたいのだなぁ。
    露と答へて-狂言が本当になっていろんな人を巻き込み、うまいこと2倍どりした清明。”可でもなく不可でもなければ、たとえ周囲でどのような事象が起ころうとも、我が身は風のように自由でいられる”、これ、大事。

  • 「博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて背より玄象の離れなくなること」
    博雅と玄象、これまでも何度か出てきていたけれど玄象、実は博雅のこと大好きなんじゃん?ってなって笑ってしまった。軽いお話。たまにはこういうのもいい。

    「露と答えて」は、逆にしっかり長めのお話。
    藤原兼道と兼家兄弟喧嘩?と晴明に喧嘩?を売った法師のお話。晴明だけが常に冷静でどこまで見えてるんだろうと不思議になってくる。
    博雅が真葛にひな人形を贈ったことで真葛が博雅に心を開き始めた感じ?今後どうなっていくのか楽しみ。

  • 造本/祖父江慎+大津千秋(COZーFISH)

  • 博雅いいなぁ、しみじみ思う。
    興味深いとか、趣深いではない、ふふっとなる面白さだった。
    玄象と遊んであげて欲しいな。

    晴明の家を見ていると、家が建てたくなるな。
    こんなに広い庭分の土地は、郊外でもなければ手に入れづらいだろうけれど。

  • 『博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて 背より玄象の離れなくなること』てっきり博雅は玄象に嫌われていると思っていたのだけれど、こんなにべったり愛されていたとは…!(笑)玄象ってツンデレ?いや、かまってちゃんだったの?そんな玄象も晴明の手にかかって文字通りイチコロ。息抜きテイストで爆笑した。
    『露と答へて』藤原兼家の痴情がらみの揉め事に、仲の悪い兄の兼通がつけ込んで騒動をおこし、博雅と晴明が巻き込まれる。ややこしい問題も晴明の冷静な判断で解決。晴明の凄いのは鬼神悪霊に勝つためには無闇に力や気持ちを込めるのではなくニュートラルに己を保つことを知っていること。道理をわきまえることで型にハマってしまうのではなく自由になれるという点。陰陽道って奥が深そう。
    それといつにも増して真葛がすごくかわいかった。呪いに使う神や木の人形で遊んでいる真葛が不憫になって本物の雛人形を博雅が贈るところが微笑ましい。真葛の博雅に対する評価が爆上がりして嬉しい。
    平安時代には絶対使わない現代語をわざと混ぜて会話してるところも面白い。「フォークシンガーにプログレは理解出来ぬ」とか、「お立ち台の上のギャルのようにわかりやすくて声の大きなもののあとについて行ってしまう」とか。そこで博雅か、お立ち台のギャルって何だろう…と神妙なかおをするのが面白い。晴明は未来からタイムトラベルしてきたのだろうか?(笑)
    晴明と博雅が衣を被く絵が色っぽい。でも腕疲れそう。平安時代の貴族の文化って趣深いけどなんか色々大変そう。

  • 「博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて背より玄象の離れなくなること」は、玄象のコミカルな語りと、困惑する博雅がおもしろく読めました。

    「露と答へて」は、藤原兼通・兼家の権力争いのエピソードと、晴明に方術比べをいどんだ法師のエピソードを絡めた物語です。

    真葛も、しだいに博雅に心を開くようになってきたこともあって、今後のストーリーのなかでどのように彼らの関係が動いていくのかたのしみです。

  • 2018/11/20 詳細は、こちらをご覧ください。
    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1034.html

    陰陽師 (5) (Jets comics)  青竜(せいりゅう)

    博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて
     背より玄象(げんじょう:琵琶)の離れなくなること

    時代は、平安時代中期、藤原兼通・兼家 兄弟の激しい確執。
    博雅からもちこまれた両家のいざこざに巻き込まれながら、
    最後はしっかり納めて両家から心遣いも受け取る晴明。

    藤原兼通が権力を振るい、兼家は暫く不遇だったが、やがて政界に復帰して権力を握る。
    最終的には、兼家の家系が摂関を独占して最も栄えることになる。

    2015/11/20 借りる。12/5 読み始める。12/6 読み終わる。

  • 2015.12.26市立図書館(長女)
    青龍の巻「博雅朝臣宣耀殿の御遊にて背より玄象の離れなくなること」「露と答へて」
    琵琶の玄象がかわいい小編+眞葛がかわいい中編(夢枕獏の原作は短い話だが、かなりふくらませてある)。ニブチン博雅もかわいく晴明はしたたかポーカーフェイス。在原業平や藤原兼家・兼道きょうだいのあたりをおさらいしなおさねば…。

  • 事件だけじゃなくて、当時の世相みたいなものも語られているところがすごく好き。エピローグもゆったりとした気持ちで読めるし、キャラクターが立った作品の中で、日常的な部分が描かれるのは読んでいて気持ちが良い。

  • 絵やデッサンはめちゃくちゃうまいんだし、平安ちっくな雰囲気もあるし、ずっとこの巻に収録されていた『博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて背より玄象の離れなくなること』みたいな物語を描いていてくれたら良かったのになぁ…。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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