- Amazon.co.jp ・マンガ (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592132189
感想・レビュー・書評
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雨はめぐみ、穢れをそそぐ。神に愛された博雅、無意識の動きが最善、つくづく面白い人。
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「安倍晴明 天の川に行きて雨を祈ること」
若狭から吉野までを旅して雨乞いをする。
地図を見ながら読むとまたおもしろそうだと思った。
昔の人は、現代より本当に特殊な力を持っていたのか、もっと「命のめぐり」に敏感だったのか。
今回も、自分にも忘れた力があるのかもしれないと思いながら。 -
造本/祖父江慎+大津千秋(COZーFISH)
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闇だな。
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『安倍晴明 天の川に行きて雨を祈ること』雨が降らず、地も人の心も乾ききった平安の都に雨を降らせるため、晴明と博雅が7つの瓜を奉納しつ水に縁のある神を祀った聖地巡礼の旅に出る。最後に単純に雨が降ってめでたしめでたし…ではなく、この過程が生きながらにしてもう一度生まれ直すという魂再生の劇的展開で閉められるところが見事。文字通りの感動の雨嵐でした。晴明と博雅の訪れた地を実際に歩いてみたくなりますね(無理だけど)。夏は避暑旅行にいいかも。
雨乞いの旅は結果として、雨だけでなく兄弟子との確執にこだわっていた自らの心を解き放つというおまけがついていたと言うけど、晴明にとってはこちらがメインだったのかも。真葛が「もうオヤジをいじめたりしません」とはらはら泣くところはいじらしくて可愛くて思わず手でなでなでしてしまいました。大人になったね、真葛。
なんという清々しいお話であったことだろう。
コロナウイルスが蔓延している今この時も、雨の降らなかったこの時と何か共通しているのだろうか?助けて晴明様。 -
この巻は、「安倍晴明 天の川に行きて雨を祈ること」の一話のみで構成されています。
日照りがつづく京の都で雨乞いの儀式がおこなわれることになり、陰陽寮の加茂保憲も駆り出されることになります。しかし晴明は、奉納する瓜を保憲に預けて、彼自身は博雅とともに六つの地を訪ね歩き、この天地を構成する水のエレメントの神秘に参究しつつ、彼自身の心の奥底に渦巻いていた保憲との反目意識についての自己内対話がおこなわれることになります。
ストーリー構成について見るならば、ほとんど破綻をきたすといわなければならないほど、本筋を外れた描写が延々とつづくのですが、それでもあまり退屈することなく読むことができるのは、秀麗な絵の力のおかげでしょうか。 -
2018/11/20 詳細は、こちらをご覧ください。
『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1031.html
陰陽師 (8) (Jets comics) 大陰(たいいん)
☆ 安倍晴明 天の川に行きて雨を祈ること
冒頭に出てくる「河伯に牛を捧げよ」って何のこと?
河伯(かはく、ホーポー、H?b?)は、中国神話に登場する黄河の神。
黄河の神である河伯は数多い川の神の中でも最も重要で、豊作や降雨を授ける力があるとされている。
すでに殷の時代から河伯に対する祭祀が行われ、牛などが犠牲にささげられた。
都は、干ばつで 雨乞いが各宗教や呪術家たちの行われるが、効き目がない。
晴明と博雅は、都を離れ水の豊かな聖地をめぐる。
何のためにどこで何をするのかを、晴明は少しだけ博雅に語るが、さっぱりわからない。
持っていくのは「瓜」
牽牛と織女伝説では、「瓜」を2つに切った時、それが川になり二人を引き別れさせた。
この本のストーリーでは、雨乞いに「瓜」が一役買っているのだが、イマイチ意味不明。
陰陽師シリーズは、巻を重ねるごとに内容が難しくなってくる。
それでも 漫画だからついていけるし面白い。
2015/11/20 借りる。2016/01/06 読み始める。1/7 読み終わる。 -
2016.1.16市立図書館(長女)
大陰の巻。安倍晴明 天の川に行きて雨を祈ること(長編)。
このあたりからオリジナルストーリーなのか?
雨乞いの旅。帝の勅使たる博雅を連れて、若狭から吉野への旅路、これは地図を見ながらもう一度読み直したいところ。また地名の由来なども、もっと勉強して読み直したらおもしろくなりそう。
陰陽道の師賀茂忠行の息子にして晴明の兄弟子賀茂保憲が登場、かつての確執などがにおわされる。留守番の真葛の身にも変化の印あり。 -
岡野玲子の経歴はまだよく知らないけど、あとがきの清明が住んでいる場所についての文章を作品と共に読むと、作者自身が作品の中に入り込んでいる印象を受ける。作品の中の現実と過去の交わりは幻想的で美しかった。
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8巻読了。
安倍晴明が博雅を連れて、雨乞いの旅をする話。
凡人だったはずの博雅がどんどん霊的な力を付けて(本人それと知らず)、晴明とコンビのようになってきました。
今回は山の描写が多かったけれど、背景がいちいち素晴らしくて、著者の画力に感心する。