作品紹介・あらすじ
エルフヘルムへの旅に出たガッツだが、キャスカを魔物から守りながらの戦いに、次第に疲労の色を濃くしていく。そしてガッツはキャスカに対し決定的な行動を取ってしまう。二人の間に危機が生まれた時、彼らを訪れたのは…!? 2002年6月刊。
感想・レビュー・書評
絞り込み
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ガッツの状況が文字通りのデスマーチ。仲間がついてくれたのは読んでる方も救われた。
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少しずつ変わり始める。
今までの一人旅から
守る旅に変わり
守る旅から一緒に仲間を組んでする旅に
少しずつ変わってきているんです。
強さが変わるのではなく、
事実が変わるのではなく
人と一緒にいることで影響を受けて
与えて
導いているわけではないのに、
そんな柄ではないのに、
強い力はこの場では終わらないものだから
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少しずつ変わり始めるガッツの姿に胸が打たれます。
やはり出会いは大事です。
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断罪の塔からキャスカを救い出したガッツ。
しかし、妖精の鉱洞が壊され、キャスカを安全に置いておける場所がなくなった。
と言う訳で、この世界の何所よりも安全な場所-パックの家に向けて旅立つ事となったガッツ、キャスカ、パックの三人。
そんな一行に、烙印をもつ者が二人いる事による弊害-魔物が次々と襲ってくる。
今までも過酷な旅だったが、キャスカを守りながらの旅はさらにその過酷さを極める。
さらに、ガッツの中にある凶暴な影が目を覚まし、ガッツを恐れるようになったキャスカ。
そんな中、ガッツの精神は疲弊していく。
そこに、ファルネーゼ、セルピコ、イシドロの三人が現れ、旅の一行に加えて欲しいと申し出る。
ガッツはその申し出を受け入れ、ここに新たな仲間を加えた旅が始まった。
パックも思っていたけど、あのガッツがあっさりと仲間になる事を承諾したのが意外だった。
でも一方でそれも仕方ないのだろうなとも思った。
それまでのキャスカとの旅を見ていたら・・・。
あのタフなガッツとはいえ、体力的にも精神的にも限界がきていた。
私もここで新しい仲間が加わった事に心からホッとした。
それと同時に、ガッツって変わったな・・・と思った。
昔だったらそういう状態でも一人で何とかしようとしてたんじゃないか。
やはり守る者が出来るという事は人に新しい力を与えるのかも知れないな・・・と思った。
それは、人を頼るという力。
自分一人ではどうしようもないんだって認める力。
それって、他人を信じる事ができるからこその行動だから・・・。
ガッツの精神的な成長を感じる一瞬だった。
同じように、自分は何も出来ないんだ、自分はこんなにも小さいんだって気づいたファルネーゼも飛躍的に精神が成長している。
彼女は今解き放たれた。
でも解き放たれたばかりで、しばらくは戸惑う事が多いだろう。
だけど一歩踏み出せた彼女は勇気がある。
むしろ、縛られたままなのは彼女の側にいるセルピコの方なのかもしれない。
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再読。精神を疲弊していく孤独なガッツの旅路、キャスカに気持ちが通じないのは二重に辛い。
イシドロたちの加入に安堵。
無敵なのは旧からだが、新生鷹の団が全く別の集団になってしまってちょっと淋しい思いがする…。
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ガッツとキャスカのすったもんだも気になるけど、グリフィス様の美しさの前では全てが些末な事に思えてくる…いやそれは言いすぎ…いや…いや…
前巻からピンナップついてて眼福。
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