3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 2 (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592140078

作品紹介・あらすじ

「3月のライオン」神宮寺会長の青春の日々を描く、唯一のスピンオフ!運命を変えた、3年前の名人戦。如何にして神宮寺は泥沼へと落ちたのか…。倒すべき相手、将棋の化物・田中名人。彼の抱える宿命と業とは。さらに勢い増す第2巻!!
2016年3月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 本編の神宮寺会長を知っていると不思議な気がするが
    若気の至りというか黒歴史というか。
    それに昭和の迫力のようなものが加わって
    激しい読み応えだ。

    神宮寺があまりにおバカすぎ、名人があまりに背負っているものが重かった。
    本編のライオンでも男同士の命がけの戦いは描かれているが
    やはりここまでのものをやってしまうと
    零くんの物語ではなくなるし、
    熱量の方向性が違うからやはりこの羽海野先生の絵ではない漫画でのスピンオフというやり方は正解なのだと思う。

  • 田中七郎化物だね。
    本編でも名前が出てきたりするのかな。

  • 神宮寺をどん底へ突き落したあの対局の前半と、その相手である化物・田中名人の過去の後半の2巻。
    調子に乗りに乗っていた若獅子を、これ以上ない程叩きのめして擂り潰して、奈落へと泥沼へと送り込んだ対局。棋士として男として人間として、神宮寺が持っていた、作り上げてきたもの全てを、粉々に打ち砕いた田中名人。いや、怖いわ。戦争経験とか、将棋に掛ける情念とかでなく、一個の人としてあの人怖い。

    傲慢も過信も虚勢も、すべてわかった上で容赦なくひねりつぶす強さ。
    どうやって、あの人に勝つの?這い上がってきたところで、まだスタートラインにも立ってないんじゃないの?だから、名前も憶えられていない、ってことか。

  • 二巻でこの作品の色が出てきます。けっこう心理描写も濃くなってくる。

  • 本編との違いや立ち位置がわからずに読んだ。ウミノチカを期待しないで読むのが良かったかも。

  • 神宮寺は将棋に対する「覚悟」で負けてしまっていたわけだ。叩き落とされたというか、やっとスタートに立ったというか。田中名人、背負ってるものが違うなぁ。ただの嫌なやつだと思っていたけども、見る目が変わったわ。

  • 3月のライオンのスピンオフ、第2巻。この巻では、神宮寺が闇を這いずり回る三年間を送ることになった、名人との対局が描かれる。傲慢なまでの自信が完膚なきまでに叩き潰される様が。そして、その名人の、貧しい幼少時代、やっと好きな将棋の道で、と思ったところでの赤紙招集、ガ島での壮絶な戦いを経ての現在が描かれる。将棋の王、王国、タニマチ持ちでの豪遊…まだ戦争の余韻がくすぶる時代を背景に描かれるシーンに熱量を感じつつ。神宮寺がどう這い上がっていくのかが気にかかる。

  • 「3月のライオン」も、「灼熱の時代」も、棋士たちが将棋に人生を懸けてるという点では同じだけど、時代背景が違って興味深いです

    でも、結構長い話になりそうで不安

  • 羽海野チカさんの3月のライオンスピンオフです!
    2巻目です!
    主人公は3月のライオンで将棋連盟の会長だっけ?
    の、
    神宮寺崇徳さんの若いころの話しな。
    つか、
    朔ちゃんが弱弱しいけど、
    3月のライオンじゃ、
    かなり強かったけどこっちもエピソード用意されてるのかしらね?
    気になるね!

    草食系の時代の主人公「桐山零」の宿敵は、
    同じく草食系の「宗谷冬司」ですが、
    この昭和の熱い時代の主人公「神宮寺崇徳」さんは肉食系!
    もちろん、
    宿敵は同じく肉食系の「田中七郎」です!
    芸者遊びが大好きな44歳!

    久し振りに再開したみたいですね、
    「田中七郎」と「神宮寺崇徳」は。
    で、
    挨拶でも交わすのかと思いきや、
    お前誰だ?
    つか、
    自分より弱い棋士のことなんか覚えててどーすんだよ!
    と、
    「神宮寺崇徳」をすっかり忘れちまってる「田中七郎」名人。
    過去に何があったのかと思えば、
    3年前の名人戦。

    強気の「神宮寺崇徳」は、
    負けたら死んでやる!
    と、
    抜かし、
    上座に座って咥え煙草でもてなす始末。。。
    アカンやつやなぁ。。。
    で、
    ぼろ負けですよ、完敗!
    4連続ストレート負けだけならまだいいよ、
    自己否定した捨て身のバカ作戦を見抜かれ、
    棋力どうこうではなく、
    博打のレベルに落としたブタの悪手だって散々こき下ろされての惨敗。
    で、
    銃剣を持ってきた名人、
    死んで見せろって凄んでみせたら、
    「神宮寺崇徳」は泣いて媚びて謝って土下座ですかぁ。。。
    昭和の匂いやなぁ。。。

    そんな名人を支えてるもの。
    それは、
    麦飯に味噌のおにぎりですかね。

    七郎は、
    読んで字のごとく7番目の農家の息子。
    でも、
    眼が悪く小さいなりゆえ残念な扱いを受ける。
    母がいつも助けてくれて、
    眼鏡をいただいたり、
    麦飯に味噌のおにぎりをくれたり、
    将棋に目覚めた七郎を東京に送り出してくれたのも母でした。
    でも、
    戦争よねぇ。。。
    地獄を見たから、
    生き残ったから、
    将棋があったから、
    七郎は、
    名人に成ったんですよ。

    本物の命のやり取りをしたもの、
    弱いわけがない。
    本当、
    草食系で申し訳ない。

    でも、
    一度「田中七郎」名人に殺された、
    「神宮寺崇徳」は、
    強くなって帰ってくるんじゃないか?
    あれから3年、
    将棋をまた指してますから!
    でも、
    そんなにトラウマは解消されないし、
    そんなにすぐに強くなれたらみんな名人になっちゃうよ。
    どうやって、
    強くなっていってくれるのか楽しみですね!

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