- Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592140085
作品紹介・あらすじ
「3月のライオン」神宮寺会長の青春の日々を描く、唯一のスピンオフ!神宮寺の修行時代を知る、兄弟子・山南が登場。将棋以外でも才覚を見せる山南だが、根底には神宮寺との関係があり…!?様々な想い渦巻く第3巻!!
2016年9月刊。
感想・レビュー・書評
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今回もとても熱かった。
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神宮寺復活ロードの始まり。相手は兄弟子の山南八段。将棋以外でもマルチな才能発揮している芸能人です。
将棋の世界の頂を我武者羅に目指す弟弟子神宮寺。一度地獄を見て、奈落へ叩き落されても頂点をあきらめずに狂ったように突き進むその姿勢。
名人との実力差に将棋から目を背けていた山南八段。頂点を目指すでもなく、将棋から離れるでもなく、ふらふらとしていた中身のない棋士としての自分を突き付けられます。
これは、お互いにそうであったかもしれない自分を映したもの同士の戦い。
圧倒的な実力を見せつけられ、虚勢を張ることで戦いから逃げ出した山南。
どん底からでもあきらめずに、這い上がってきた神宮寺。
なにかのかけ違いで、入れ替わっていたかもしれないお互い。自分には将棋以外になにかあるのか、なにもないのか。いや、何もないと思い込めるのか。
それが、二人の分かれ道だったのかな、と思います。マルチな才能が、逃げ道を見出してしまった悲しみ。
全部わかっていて見守り続けた良子の姉さんが、かっこよすぎる。 -
昭和45年、激動の時代。神宮寺の兄弟子・山南との対面。良子姉さん、棋士の妻って感じだなぁ(勝手なイメージだけど)。逃げたんじゃなくて、自分で選んだ道ならいいよね。団らんの時間いいな。
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将棋から離れ、芸能界に打って出た兄弟子との邂逅。自分のしたことの心なさに気づき震える神宮寺。そして妻の一撃で吹っ切れた兄弟子との真剣勝負。読んでるだけで熱量が伝わってくるかのような。そして、テレビ業界人の誇り、将棋さしだけが命かけてるんじなゃねえ、お茶の間の笑いに、涙に、嘘はあったのか、というセリフがしびれるなあ、と。