木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 492
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592141679

作品紹介・あらすじ

30ン歳独身OL・木根さんの趣味は1人で映画を観ることと感想ブログ。映画愛がこもりすぎててこじらせちゃってる木根さんの生き様(笑)をみよ!ターミネーター、スター・ウォーズ、バッドボーイズ2バッド…、濃いラインナップ揃ってます♪
2015年12月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 大の映画好きな三十代OL(レビューブログ運営中)が、映画にまつわる個人的な感想や思い入れを語る作品。
    主人公の真知子は強烈なキャラクターで気に入らない映画は容赦なくこきおろし好きな映画はべた褒めする。そのテンションの高さたるや凄まじく時には下ネタやお下品なスラングすら交えて罵倒する。
    その怖いものなし言いたい放題っぷりが痛快!人の顔色をビクビク窺って無難なレビューに逃げるより、好きなものは好き、面白いものは面白いと、誰を敵に回しても言いたいことを叫ぶ姿はいっそ突き抜けて気持ちがいい。
    「私はただ自分が面白いと思ったものを面白いと思ってほしかっただけなのに」
    レビューサイト運営者のみならず、Amazonに感想を投稿しているなら、だれでも真知子の学生時代の体験に思い当たるのではないだろうか。
    たとえそれがどんなにマイナーでマニアックでも、あるいは悪趣味であったとしても、「それの何が悪い!私の好きなもの万歳!私の好きなものサイコー!」と主張する真知子に自分は一種の憧れを感じてしまった。表現はやや過激かもしれないが根底にあるのは深い映画愛、趣味にかける一途な情熱だ。
    知ってる映画や好きな映画が取り上げられると嬉しいし、真知子や佐藤と一緒になって共感したり怒ったり、趣味に生きるって楽しかったんだなと思い出させてくれる。
    映画は一人で見ても面白いが、その面白さを分かち合う人がいれば、楽しさが倍に膨らむ。
    自分が面白いと思ったものをもっと大勢に知ってもらいたい、好きになってほしいという衝動は、きっと誰にでも経験あるのではないだろうか。
    後々出てくる真知子の後輩やスターウォーズ大好き上司トリオ、高校時代の旧友たちも面白い。30代半ば(推定)という微妙な年齢なので、結婚や老後のままならさも映画に絡めてたびたび話題に上り、同年代の読者は非常にフィードバックしやすい。
    映画好きならぜひ食わず嫌いせずチャレンジしてほしい。

  •  や。どーせ、「映画好きは漫画に映画のタイトルが出ただけで喜ぶでしょ」的なスカスカムカムカマンガなんだろうなぁ・・・ぐらいの気持ちで手に取る。

     主人公は30代独身女性。
     趣味映画鑑賞。
     この木根さんと映画を取り巻く環境を、映画好きあるあるの本当に「あるある」な部分を切り取って、その「あるある」が最大限に活きるシチュエーションで、活用する。
     
     本当に映画が好きな人に刺さる、映画好きの為の本だった。
     やー。気持ち悪いぐらい、木根さんのセリフ一つ一つがほぼほぼ全部共感できる。
     映画を否定的に語る場合も、ヲタクが気取って上から目線で見下すんじゃなく、こういう理由でこんな思考を経てこういう期待があった故の落胆というのがしっかり説明されているので、ほんと自分の事のように共感できる。

     や。もう、木根さんが何か言うたびに、自分ならこうだなぁとか連想妄想思考の世界に入ってしまうため、一冊読むのに凄い時間がかかってしまうけれど、滅茶苦茶楽しく読めた。
     木根さんはもはや親友・心の友。

     映画を愛するポイントが、ほぼズレなくかぶっているから、現実にいたら是非一週間ぐらいぶっ続けで映画の話をしたい(観るのは一人で観るから語りだけで一週間なんだ)ぐらいなんだけど…。
     多分、作家はおっさんなんだろうなと思うと、ごにょごにょ。

     時折描かれる、セクシー描写(濡れて下着が透ける程度ではあるが逆にそこどまりなのが絶妙)も嬉しいポイントではあるが、かすむぐらい映画描写がうれしい。
     映画のタイトルが沢山挙げられていて、この手のマンガだとレヴューと称してネタバレがばらまかれることも少なくないが、主人公の木根さん自身ネタバレ完全アウト派な設定であり、配慮して描かれているので安心。

     なので逆に言うと、映画レヴュー漫画的役割を期待して読むと、肩透かしを食らうかもしれない。
     こちら側(ヲの字の世界)の普通を知らないと、マンガ的誇張の行き過ぎた非現実的な世界に思ってしまう人もいるかもしれない。
     買って観てない1ジャンルが30本とか、誇張激しすぎる・・・と思われがちだが、映画好きなら割と普通(と、思いたい)。
     
     もっと早く読めばよかった心の友。
     木根さんをアラサーと紹介するレヴューも多いようだけど、観ている映画の年代や事件からこの本の発売時期を考慮に入れても、アラウンドで言えば40に近い年齢じゃな・・・ボカスカ・・・沈。

  • かなりエキセントリックではありますが、木根さんの映画観におおむね同意です。私も一人でみて、レビュー書いてるし。木根さんのターミネーターに対し、私の原体験はエクソシストですが。
    それでグロ、ホラーがすきなんだ、と納得しました。ゾンビ映画は苦手なので、あのテンションに乗り切れなかったのが残念。ここまでの映画愛を見せつけられて、むしろ清々しいです。私も映画ロード突っ走ろうと決意しました。私もかねがね抱いていたジブリ映画への思いを次巻で堂々と見せつけてくれそうで、楽しみです。読み終えたらBSでバックトゥザフューチャーやってました。もちろん見ました。

  • 年末にタイトル買いし、今年の初読書本です。想像以上に面白かったです。なぜ映画館に映画を見に行くかという問答は、読書の「打率」に似ているなと思ってしまいした。次巻、ジブリ映画をどのような解釈で展開するのか期待です。

  • 木根さんの映画への愛が溢れていて、楽しかった。私は映画はほとんど見ないのだけれど、何か見たくなってきたな~。

  • 映画はそんなに多く見る方ではないけど自分と解釈違いだとムカつくけど同じ作品を共有して感想を聞きたいってのは自分と同じすぎて見ていてしんどくなった笑 木根さんの映画愛はこれでもかと伝わるけどまぁムカつく。ムカついてしまったら作者の思い通りな気もするけれども…。
    またゾンビ映画のページでは聞いたことのない作品が多すぎて作者の映画愛&この世のゾンビ映画の多さ(面白いとは言っていない)を改めて感じた。 でも映画好きなら好き嫌いせずに色々見て幅を広げてもいいのにと思うけど木根さんは拗らしてるからきっと見なさそう。

  • こ、このライフスタイル……、オレかッ……。
    あとケツ。

  • マンガ 映画

  • アラサーの木根さんが見せる映画への偏愛がおかしい!面白い!

  • "書店で見かけて購入。映画コーナーがある書店で「映画大好きポンポさん」と一緒に棚置きされていた。
    4巻まで発売されているようだが、とりあえず1巻を購入。
    映画への愛情が伝わってくる作品。
    惰性で、2巻目以降大人購入するかは迷っている。
    とりあえず、2巻は購入してみようかと。"

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