- Amazon.co.jp ・マンガ (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592142812
感想・レビュー・書評
-
大人になって、中学生の悪ガキに「仲間」って言われるのってどんなに嬉しいんでしょう。このひとの登場人物ってどんなに設定がシリアスしてよーが現実離れしてよーが、親しみやすくておばかで抜けてて憎めない。
色んな心模様が、子供の必死さと大人の歯がゆさ、二人の人物によって描かれていて胸がぎゅっと締め付けられてしまう。子供の目線で大人ってわかってくれない!と思ったり、大人の気分で子供って残酷だなあ!と嘆いたりできちゃう。
この本一冊が丸々夏休みのボリュームです。ぎっしりたっぷり、でもあっという間で儚い。またカラーの青がね、鮮やかです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
母の葬式のために戻ってきた町。よそ者の自分に対して冷たく感じるその町で、同じくよそ者だけどやんちゃな中学生と出会い、無謀な、楽しい冒険の夏が始まる。
「トム・ソーヤー」と「高橋しん」の組み合わせってどうなんだろう?…と思って購読。読み終わってから「トム・ソーヤーの冒険」をまともに読んだことがなかったことに気付き、本書の後にそちらも読んだ。
初読の感想は、主人公で美大生ハルのフワフワと足元のおぼつかない感じとかタロたち中学生の子供っぽさの過ぎる行動が目につき、問題が次から次へと起こるゴチャゴチャした物語だなぁといったものだった。ただ夏休みの、その期間だけのキラキラした風景だけが印象に残るだけという。
けれどその後「トム・ソーヤーの冒険」を一読して、改めてこのお話が現代版「トム・ソーヤーの冒険」なんだと納得。うまいこと現代日本という舞台に「トム・ソーヤー」を落とし込んだなぁと感動した。ゴチャゴチャしてると感じていたお話も、「このエピソードをこんな形にしたのかー!」とうんうん頷きながら読み返した。
ハルが主人公だけど、描かれているのは少年時代のキラキラと光る一瞬。表紙カバーイラストのように。
女性誌の「メロディ」掲載作に加筆修正されたものとか。ハルの元の生活がどんなだったかとか男関係がどうとかの深いツッコミも無く、ほんとに少年たちとの冒険がいっぱいだったので、これが女性誌に掲載されてたことにビックリ。
表紙カバー下は古い革の本のようなデザインでした。 -
夏になるたび読み直している。繊細な線と光のぐあい、透明な笑顔・・・それから、大人の中にもじつはある、ちょっとしたいたずら心や冒険への憧れ、好奇心。描かれているそういうものに、心くすぐられる思いがする。
-
未レビュー消化。ずっと夏のまま宝物を探して生きていたいような人たちの話。高橋しんの描く夏はどの作品でも光り輝いていて太陽や水、草花など綺麗な背景が彩っていて大好きです。内容で一番印象に残っているシーンは最終話。子供時代の輝いてた季節からの卒業を描いた最終話ではハルの旅立ちを示唆した絵のシーンで甚く感動した記憶が残っています。
-
予想以上にしっかりトムソーヤ。子供だって別に何も考えていないわけじゃない。ただ、優先順位が大切にしたいものが少し大人と違うだけだ。狭い世界ではそれが全てで、他を知っている大人からわかる大人の言葉は説得力を持たない。
-
夏の暑さとか
体にまとわりつく汗とか
風の通り抜ける感触とか
大人になりたくない大人のはなし -
素敵な作品。 ただ、高橋作品にしては、物足りなさ感じる。。。。カナ...
-
大人になったら忘れてしまう物語。
大人にはなりたくない。
子供の心をなくしてはいけないな。 -
☆☆☆この季節に読めて良かった(^ ^)
-
小ネタにあふれる漫画。