- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592143024
感想・レビュー・書評
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春日局の家光への愛が重すぎる
家光の血を残すためだけに、一体何人の人生を終わらせたり狂わせたりしてきたんだろう…
ドラマでは副題が「家光×有功編」だったから上様=家光だったけど、マンガだと今のところ一貫して"上様"呼びで"家光"ですらないんだな… -
三代将軍家光の時代に話は遡る。この頃から赤面疱瘡が蔓延し始める。そして、家光も罹病して死去したことから物語が始まる。全てはこの家光の死去を覆い隠すことがボタンの掛け違いを生み、ものの見事な辻褄合わせによって新しい歴史が始まる。いや、新しい歴史ではなく、もしかしたらこちらの方が正しい歴史なのかもしれない。男の徳川だって世継ぎ選びは担当にとっては頭の痛い話。女の徳川だって形が変わるだけで同じ要素を抱えながら迷走するのは同じこと。変に比較するのではなく、新しい設定で人間関係が構築されていく話を楽しみたいものだ。多分、赤面疱瘡が再発しなければ、いずれ人口比は元に戻るだろう。そうすれはこの漫画は終焉を迎えるのではないかと予想する。さて、最終巻はどうなるのだろう。勿論、最終巻を見るという野暮なことはしない。
家光、万里小路有功のいずれも、外見で男と女の間を彷徨うのだが、漫画だと髪と服を単に変えるだけで良いのだが、実写(ドラマ)だと、こうはすんなり行かない場合がある。実際に家光役の堀田真由はかなり正確に漫画のイメージを再現していて、とても感心した。一方、万里小路の福士蒼汰の方は最後(漫画:p.222とドラマ:第3話の最後)が極めて残念だった。ここは万里小路が女装するシーンであるが、福士蒼汰は完全におかまバーのメイクアップを施されていた。これって、もうちょっと何とかならなかったのか。ここは完璧な女装シーンが求められるのに、これじゃあ中年オヤジの女装メークだ。かなりひいた。それと、全身の映像を出してはいかんよ。もう、男性の骨格だ。いくら着物を着てもメークしても限界がある。
さて、来週もドラマに合わせて第三巻を熟読していく予定。 -
春日局時代からの右筆が、江戸の歴史を語り始める。
三代将軍家光がついに奇病に斃れるところから、女将軍を立て、世に知らしめるに至るまでを、3巻までで描く。
春日局の暗躍、お万の方の登場など、とてもおもしろいところ。 -
201510-31
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ほぁぁぁぁぁ・・・おもしろいよぅっぅ
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2015.2.8市立図書館 →2020.3.8購入
有功登場、この冒頭のあたりはテレビでやっていた頃本屋さんで抜き刷りをもらって読んだ記憶あり。テレビドラマも一部登場人物が割愛されているほかはかなり忠実なつくりだったようで、いろいろよみがえってくる。
表紙は万里小路有功。
2023年ドラマ10「大奥」(脚本:森下佳子)をみながら読み返している。この巻はドラマの第2話と第3話に当たる。城内の話にフォーカスしてTBS版同様、江戸の町や村の話はばっさり割愛。今回は還俗させるための遊女との関わりや千恵が死産したあたりも抜きだけど、原作の勘所をしっかりおさえ、かつオリジナル要素を加えてわかりやすく料理し直した脚本に舌を巻く。家光役の堀田真由、有功役の福士蒼汰も想像以上に原作に寄せていてうまい(12年前の堺雅人&多部未華子がすばらしかったけれど、それはそれ、これはこれで尊い。今回はあれを踏まえた上でまた違った完成形を目指している気がする)。それぞれ幕末編(配役未発表)で胤篤や家茂あたりに転生してもよさそうだけれど…