大奥 2 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
3.98
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感想 : 233
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143024

感想・レビュー・書評

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  • 一巻って序章だったんだね
    何か時代的に
    物語が始まった感じがする巻
    絵で紡がれる物語が愛おしい。
    変わりゆく社会
    時代として変わっているのに
    男性と女性という役割を考えていたものも変わっていく
    性別というものがないと世継ぎが生まれない
    世継ぎが生まれないとこの時代は成立しえない
    だからこその出会いがあった。
    しかしながら
    人と人が惹かれることには性別は関係ないと思いながらも
    お互いに背負っているものがあるからこそ
    休める場所は
    ここしか無かったのか

  • 春日局の家光への愛が重すぎる
    家光の血を残すためだけに、一体何人の人生を終わらせたり狂わせたりしてきたんだろう…

    ドラマでは副題が「家光×有功編」だったから上様=家光だったけど、マンガだと今のところ一貫して"上様"呼びで"家光"ですらないんだな…

  • 三代将軍家光の時代に話は遡る。この頃から赤面疱瘡が蔓延し始める。そして、家光も罹病して死去したことから物語が始まる。全てはこの家光の死去を覆い隠すことがボタンの掛け違いを生み、ものの見事な辻褄合わせによって新しい歴史が始まる。いや、新しい歴史ではなく、もしかしたらこちらの方が正しい歴史なのかもしれない。男の徳川だって世継ぎ選びは担当にとっては頭の痛い話。女の徳川だって形が変わるだけで同じ要素を抱えながら迷走するのは同じこと。変に比較するのではなく、新しい設定で人間関係が構築されていく話を楽しみたいものだ。多分、赤面疱瘡が再発しなければ、いずれ人口比は元に戻るだろう。そうすれはこの漫画は終焉を迎えるのではないかと予想する。さて、最終巻はどうなるのだろう。勿論、最終巻を見るという野暮なことはしない。

    家光、万里小路有功のいずれも、外見で男と女の間を彷徨うのだが、漫画だと髪と服を単に変えるだけで良いのだが、実写(ドラマ)だと、こうはすんなり行かない場合がある。実際に家光役の堀田真由はかなり正確に漫画のイメージを再現していて、とても感心した。一方、万里小路の福士蒼汰の方は最後(漫画:p.222とドラマ:第3話の最後)が極めて残念だった。ここは万里小路が女装するシーンであるが、福士蒼汰は完全におかまバーのメイクアップを施されていた。これって、もうちょっと何とかならなかったのか。ここは完璧な女装シーンが求められるのに、これじゃあ中年オヤジの女装メークだ。かなりひいた。それと、全身の映像を出してはいかんよ。もう、男性の骨格だ。いくら着物を着てもメークしても限界がある。

    さて、来週もドラマに合わせて第三巻を熟読していく予定。

  • 春日局時代からの右筆が、江戸の歴史を語り始める。
    三代将軍家光がついに奇病に斃れるところから、女将軍を立て、世に知らしめるに至るまでを、3巻までで描く。
    春日局の暗躍、お万の方の登場など、とてもおもしろいところ。

  • 坊主である有功編
    ときは遡って病気が流行り始めた頃
    心も容姿も美しい有功
    その美貌を理由に、男色家である家光のために脅され大奥へ入ることに
    ところが家光はとっくに病で死んでおり、そのことは伏せられた上で町娘との間に作った娘を家光としてたてていた
    かなりバイオレンスな知恵だが、母や乳母を殺され、男にレイプされ、生まれた子供は死ぬという闇を背負っていた
    有功は彼女の傷を癒やすべく精力を尽くす

  •  201510-31

  • ほぁぁぁぁぁ・・・おもしろいよぅっぅ

  • 江戸初期までは男女の比率は正常なものだった。
    (徳川家康+秀忠時代までは)
    おかしくなったのは家光時代(寛永九年)からだった。
    赤面疱瘡の爆発的流行。
    たくさんの若い男たちが死んでいった。
    当時将軍職についていた徳川家光自身も例外ではなかった。
    彼はもともと虚弱体質だったので、本来かからないとされていた年齢(31歳)になってかかってしまい、死亡してしまったのだ。
    家光の乳母、春日局は絶望する…。

    それより六年後のこと。万里小路有功(までのこうじありこと・18歳)という一人の僧が、
    慶光院(けいこういん)・七代目院主(お寺の住職)として継目御礼(跡を継いだときにする挨拶)をしに従者の玉栄(ぎょくえい)、明慧(みょうけい)らと江戸城へやってきた。

    有功は絶世の美男子にして幼いころより天才の名をほしいままにした才色兼備なお坊さんだった。しかも慈悲深い

    春日は明慧や芸者の一人を殺して有功に迫り、自分の無力さを知った有功は還俗。玉栄とともに江戸城大奥に入ることになる。

  • 家光•有功編の始まり。
    ドラマはかなり忠実に作ってたんだなあ。
    2人とも傷ついて可哀想で、春日が憎々しく思えるけど、ドラマを最後までみているから単純には恨めない。

  • 2015.2.8市立図書館 →2020.3.8購入
    有功登場、この冒頭のあたりはテレビでやっていた頃本屋さんで抜き刷りをもらって読んだ記憶あり。テレビドラマも一部登場人物が割愛されているほかはかなり忠実なつくりだったようで、いろいろよみがえってくる。
    表紙は万里小路有功。

    2023年ドラマ10「大奥」(脚本:森下佳子)をみながら読み返している。この巻はドラマの第2話と第3話に当たる。城内の話にフォーカスしてTBS版同様、江戸の町や村の話はばっさり割愛。今回は還俗させるための遊女との関わりや千恵が死産したあたりも抜きだけど、原作の勘所をしっかりおさえ、かつオリジナル要素を加えてわかりやすく料理し直した脚本に舌を巻く。家光役の堀田真由、有功役の福士蒼汰も想像以上に原作に寄せていてうまい(12年前の堺雅人&多部未華子がすばらしかったけれど、それはそれ、これはこれで尊い。今回はあれを踏まえた上でまた違った完成形を目指している気がする)。それぞれ幕末編(配役未発表)で胤篤や家茂あたりに転生してもよさそうだけれど…

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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