大奥 2 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143024

作品紹介・あらすじ

時は三代将軍・徳川家光の世。江戸に上った高僧・有功(ありこと)に、春日局の陰謀が…!? 男女逆転絵巻、待望の第二巻! 2006年11月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 元々大奥とは男子たる将軍にお世継ぎを設けて頂く為に作られたもの 何という悲しい笑い声や 何と可愛らしい私だけの上様

  • 家光×有功編

  • 将軍家光の時代の物語。
    無理やり春日局に還俗させられた有功が気の毒で、
    自由に生きられない有功と家光の恋愛が切ない。

    一巻が序章に過ぎなかったことが分かる壮大な展開。

    有功と家光からお互いを取り上げないで欲しいとは思うものの
    史実を考えてもそうはいかないのだろう。
    読んでいて辛いエピソードが続く。

  • 再読。
    日記の中は、発端となる事象から。時は三代将軍家光の世。どうやって女性の将軍を立てるに至ったか、なぜ大奥が作られたか。諸悪(?)の根元は春日局の家光かわいさが引き起こしたこと。しかしこれがこんなに長い時間続くことになるとは彼女自身も想像もしなかったろう。京から挨拶に来た有功がそのまま江戸に留め置かれたこと、葛藤、その上で大奥に骨を埋めようと決意したこと。その裏にはおびただしい血が流されてしまうのだが。それぞれの味わう哀しみに思いを馳せる巻となった。

  • 何度目かの読了。美しく悲しい話。

  • 男女逆転大奥の第2巻。3代将軍家光の時代のお話。

    還俗させられて大奥に入った万里小路有功と将軍家光…。読めば読むほどセツナイです。

    学生時代は日本史苦手でしたが、これを読んだら徳川や大奥の歴史についてお勉強したくなりました。

  • 美坊主……!
    史実との突き合わせがすご過ぎて実際の大奥を勘違いしそうになります。春日局のやり手婆っぷりも怖いですが、家光のどこか欠けた言動と背負い込んだ悲しみが苦しい。有功の美徳に心がさらわれます。

  • 家光の時代。なかなか凄まじい。
    でも、そもそも徳川は御三家があるのだから、家光がいなくなっても、徳川の血は絶えていないのでは。

  • 男女が逆転した大奥の話、と言うことしか知らずに読み始めたこの『大奥』だけど、なかなか奥が深く、様々な人間関係が描かれていて、とても面白いです。
    この先どうなって行くのか、気になって仕方がない!

  • 一巻って序章だったんだね
    何か時代的に
    物語が始まった感じがする巻
    絵で紡がれる物語が愛おしい。
    変わりゆく社会
    時代として変わっているのに
    男性と女性という役割を考えていたものも変わっていく
    性別というものがないと世継ぎが生まれない
    世継ぎが生まれないとこの時代は成立しえない
    だからこその出会いがあった。
    しかしながら
    人と人が惹かれることには性別は関係ないと思いながらも
    お互いに背負っているものがあるからこそ
    休める場所は
    ここしか無かったのか

  • 春日局の家光への愛が重すぎる
    家光の血を残すためだけに、一体何人の人生を終わらせたり狂わせたりしてきたんだろう…

    ドラマでは副題が「家光×有功編」だったから上様=家光だったけど、マンガだと今のところ一貫して"上様"呼びで"家光"ですらないんだな…

  • 三代将軍家光の時代に話は遡る。この頃から赤面疱瘡が蔓延し始める。そして、家光も罹病して死去したことから物語が始まる。全てはこの家光の死去を覆い隠すことがボタンの掛け違いを生み、ものの見事な辻褄合わせによって新しい歴史が始まる。いや、新しい歴史ではなく、もしかしたらこちらの方が正しい歴史なのかもしれない。男の徳川だって世継ぎ選びは担当にとっては頭の痛い話。女の徳川だって形が変わるだけで同じ要素を抱えながら迷走するのは同じこと。変に比較するのではなく、新しい設定で人間関係が構築されていく話を楽しみたいものだ。多分、赤面疱瘡が再発しなければ、いずれ人口比は元に戻るだろう。そうすれはこの漫画は終焉を迎えるのではないかと予想する。さて、最終巻はどうなるのだろう。勿論、最終巻を見るという野暮なことはしない。

    家光、万里小路有功のいずれも、外見で男と女の間を彷徨うのだが、漫画だと髪と服を単に変えるだけで良いのだが、実写(ドラマ)だと、こうはすんなり行かない場合がある。実際に家光役の堀田真由はかなり正確に漫画のイメージを再現していて、とても感心した。一方、万里小路の福士蒼汰の方は最後(漫画:p.222とドラマ:第3話の最後)が極めて残念だった。ここは万里小路が女装するシーンであるが、福士蒼汰は完全におかまバーのメイクアップを施されていた。これって、もうちょっと何とかならなかったのか。ここは完璧な女装シーンが求められるのに、これじゃあ中年オヤジの女装メークだ。かなりひいた。それと、全身の映像を出してはいかんよ。もう、男性の骨格だ。いくら着物を着てもメークしても限界がある。

    さて、来週もドラマに合わせて第三巻を熟読していく予定。

  • 春日局時代からの右筆が、江戸の歴史を語り始める。
    三代将軍家光がついに奇病に斃れるところから、女将軍を立て、世に知らしめるに至るまでを、3巻までで描く。
    春日局の暗躍、お万の方の登場など、とてもおもしろいところ。

  • 坊主である有功編
    ときは遡って病気が流行り始めた頃
    心も容姿も美しい有功
    その美貌を理由に、男色家である家光のために脅され大奥へ入ることに
    ところが家光はとっくに病で死んでおり、そのことは伏せられた上で町娘との間に作った娘を家光としてたてていた
    かなりバイオレンスな知恵だが、母や乳母を殺され、男にレイプされ、生まれた子供は死ぬという闇を背負っていた
    有功は彼女の傷を癒やすべく精力を尽くす

  •  201510-31

  • ほぁぁぁぁぁ・・・おもしろいよぅっぅ

  • 江戸初期までは男女の比率は正常なものだった。
    (徳川家康+秀忠時代までは)
    おかしくなったのは家光時代(寛永九年)からだった。
    赤面疱瘡の爆発的流行。
    たくさんの若い男たちが死んでいった。
    当時将軍職についていた徳川家光自身も例外ではなかった。
    彼はもともと虚弱体質だったので、本来かからないとされていた年齢(31歳)になってかかってしまい、死亡してしまったのだ。
    家光の乳母、春日局は絶望する…。

    それより六年後のこと。万里小路有功(までのこうじありこと・18歳)という一人の僧が、
    慶光院(けいこういん)・七代目院主(お寺の住職)として継目御礼(跡を継いだときにする挨拶)をしに従者の玉栄(ぎょくえい)、明慧(みょうけい)らと江戸城へやってきた。

    有功は絶世の美男子にして幼いころより天才の名をほしいままにした才色兼備なお坊さんだった。しかも慈悲深い

    春日は明慧や芸者の一人を殺して有功に迫り、自分の無力さを知った有功は還俗。玉栄とともに江戸城大奥に入ることになる。

  • 家光•有功編の始まり。
    ドラマはかなり忠実に作ってたんだなあ。
    2人とも傷ついて可哀想で、春日が憎々しく思えるけど、ドラマを最後までみているから単純には恨めない。

  • 2015.2.8市立図書館 →2020.3.8購入
    有功登場、この冒頭のあたりはテレビでやっていた頃本屋さんで抜き刷りをもらって読んだ記憶あり。テレビドラマも一部登場人物が割愛されているほかはかなり忠実なつくりだったようで、いろいろよみがえってくる。
    表紙は万里小路有功。

    2023年ドラマ10「大奥」(脚本:森下佳子)をみながら読み返している。この巻はドラマの第2話と第3話に当たる。城内の話にフォーカスしてTBS版同様、江戸の町や村の話はばっさり割愛。今回は還俗させるための遊女との関わりや千恵が死産したあたりも抜きだけど、原作の勘所をしっかりおさえ、かつオリジナル要素を加えてわかりやすく料理し直した脚本に舌を巻く。家光役の堀田真由、有功役の福士蒼汰も想像以上に原作に寄せていてうまい(12年前の堺雅人&多部未華子がすばらしかったけれど、それはそれ、これはこれで尊い。今回はあれを踏まえた上でまた違った完成形を目指している気がする)。それぞれ幕末編(配役未発表)で胤篤や家茂あたりに転生してもよさそうだけれど…

  • 三代将軍徳川家光
    万里小路有功(ありこと)

  • 有功が美しい。

  • なんで将軍が男女逆転したかのお話。
    3代将軍家光さんの時代ね。
    家光さんネタは通常でも波乱万丈なので、それなりにストーリーは面白かったです。
    でも、なんでかな…。
    何かが足りないんだよな~。
    内容は劇的なのに、すっごく淡白な感じ…。

  • 有功・家光編。
    "この大奥"が出来た経緯と、有功と家光のなれそめ。

    春日局はこの世界でもやり手ババアだった(笑)

  • 時は1巻から遡り「家光」時代の大奥へ。

    男女逆転大奥が成された時代。

    将軍と有功の話。
    少しずつ近づいていく二人にどんな物語が待っているのか・・・
    どうか幸せになってほしい。

  • (2013-09-15L)(2017-06-10L)

  • 時代は遡って三代将軍・家光の代。きっかけは本物の(男の)家光の死。春日局の暗躍っぷりがすごい。鎖国の理由もこれで納得。歪んだ少女将軍・家光と有功のロマンスとしても秀逸。

  • 「家光・有功」編に入りました。ドラマを見ていたので、ドラマと見比べながら読んでいたのですが、結構忠実に作っていたのだな~と思いました。しかし、マンガの方が細かい所もわかってやっぱり面白い。内容が濃いです。

  • 最後、泣いてしまった。切ない…。
    そして、有功がなんて美しいことでしょうね。テレビの堺さんのイメージで読み始めたんですが、すぐにイメージが吹っ飛びました。私の中のイメージとはちょっと違うかなぁ。
    とにかく、有功が美しい。
    恋してしまいそうです。

  • ドラマ 大奥

    ババさま、ちょっとイメージ違ったなぁ

  • 【ネカフェ】大奥の成り立ちの仔細、語られ始める。家光と呼ばれた姫もそうなりたくてなったわけではない。

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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