大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)

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  • 白泉社 (2009年9月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143055

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大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)の感想・レビュー・書評

  • 昨日、出かけた帰りに、梅田の本屋で『大奥』第五巻が山のように積んであるのを見た。荷物が重かったので、同じチェーンの最寄り駅の本屋にもあるヤロと電車に乗って帰ってきて、マンガの棚をうろうろしてみるが、四巻までは並んでいるものの、五巻がまったく見当たらない。

    くぅぅ、買ってくればよかった…と思いつつ、ダメモトで、レジの人に「『大奥』の五巻はありませんか」と訊いてみる。5分か、10分か、レジの前でだいぶ待って、(なかったらいいです)と言おうとしたところで、「一冊だけ残ってました!」と持ってきてもらえた。

    「ありがとうございます、それ頂戴します」と購入。もらいものの図書カードの残額はあとわずか。

    五巻は犬公方とよばれた五代将軍・綱吉の話。"男女逆転"大奥マンガなので、もちろん綱吉は女将軍である。

    世継ぎであった娘の松姫が、高熱を出して五日後にあっけなく逝ってしまった。世継ぎ争いは振り出しに戻り、綱吉は、「また男と子を作らねばならぬ」と房事に励むことになる。

    しかし、男をとっかえひっかえするものの、綱吉に子ができる気配はない。

    綱吉の父・桂昌院は、かつて「将軍の父となる」ことを言い当ててみせた隆光になぜかなぜかと教えを乞う。そして、「あなた様がお若い頃に殺生をした報い」だと聞かされ、綱吉も腹心の吉保も戌年だからと「生き物の中でも特に犬を大切になされませ」と進言されて、そのまま娘のもとへ走る。「そなたが子を授かるためには、生き物を殺してはいかん!とくに犬は大切に扱わねばならぬ!」とかきくどく。これが生類憐みの令の始まりであるという。

    ある夜、綱吉は、閨に大奥の男を二人よびだす。三人でのまぐわいのあとに、綱吉は二人に「そなた達、私の前で二人睦合うてみよ」と言い渡す。二人は、自分たちが念者・念弟の間柄であることは認めるも、何とぞご容赦をと頭を下げ続けるが、綱吉は「抱き合え」と迫る。

    二人のうち一人が脇差しを取り、自害しようとしたところへ、"添い寝"役の右衛門佐が「それまでッ」と割って入る。二人には処分は追って沙汰するゆえ下がれと言い、綱吉にはこう進言する。

    ▼…誰もあなた様には逆らえませぬ
     だがそのお力は国のご政道を質すためにこそお使いになるべきものではござりませぬか!?
     少なくとも大奥の若い男達を弄び辱しめたり
     人が犬をお犬様と呼ばねばならぬようなお触れを出すために
     使うものではござりますまい!! (p.130)

    これに対して、綱吉は涙ながらにこう語る。
    ▼大体辱しめとは何じゃ!?
     私の前でまぐわえと言った事のどこが悪いのじゃ!!
     私は毎夜!!
     毎夜そうして添い寝の者に己の夜の営みを聞かれてきたのだぞ!!
     何が将軍だ!!
     若い男達を悦ばせるために
     私がどれほどの事を床の中で覚えてきたか
     そなたに分かるか!?

     将軍というのはな
     岡場所で体を売る男達より
     もっともっと卑しい女の事じゃ (p.132)

    このあたり、世継ぎを産むことに専念せよと政事から遠ざけられた綱吉の姿を描いてみせたのは、よしながふみのブラックユーモアのように思える。

    以前、奥野修司の『皇太子誕生』を読んだときに、私は初めて「皇室典範」(http://www.houko.com/00/01/S22/003.HTM)を全文読んでみた。第1条の「男系の男子が」というくらいしか知らなかったが、そのとき印象深かったのは第9条「天皇及び皇族は、養子をすることができない。」である。やはり「血」なのであった。

    のちの八代将軍・吉宗となる十歳の娘・信(のぶ)が、綱吉とただ一度邂逅するシーンで五巻は終わる。このお信がこのあとおもしろそう。でも、六巻はまた一年後かな。

  • いよいよ1巻の吉宗につながる…!
    個人的には、家光より綱吉のが好きだな…女って悲しいね。
    よしながさんは今まで作品にご自分の思想を持ち込まなかったのですが、『大奥』ではそれが良いスパイスになってる、と思う
    6巻刊行が待ち遠しい~

  • (091000)

  • 相変わらず面白い!綱吉編。吉宗編や光家編とのつながりがあって時代の流れを感じるし、ちょうど今ドラマの大奥の再放送もやっているので、比較するのも楽しい。

  • この間では5代将軍綱吉の話がメイン。ついに、吉宗とのつながりもみえてきて・・・・

  • やっぱりすごくいいです。
    もう好きすぎてなにもなにも。

  • 伏線がつながった5巻。思わず1巻から読み直してしまった。早く6巻が読みたい。

  • こんなSFがあるのかと、関心してしまった。
    もしも、男が将軍ならば、世継ぎを作るのは年老いても可能だけど、
    女だからこそ時間が限られるのだと思った時、
    このマンガの本当の面白さが少し見えた気がした。

  • 5巻にして初めて、よしながさんがやろうとしていることがストンと入ってきたというか、腑に落ちた感じがした。
    いや、もちろん1~4巻もおもしろいし好きだったのだけど、5巻のとあるシーンに至って、これは、もう、自信をもって人におすすめできる!というかせねば!とハッとしたのでした。
    ちょっと怖いくらいだ。設定がうまくはまりすぎてて。

  • よしながふみはBOYS LOVE系の漫画家さんですが、小説でいう「行間」の部分にうまく情感が込められていて上手いです。ただ...いい男の顔が皆同じに見えて、戸惑うことがままあります(;-_-)歴史物は登場人物が多いので...話はたいそうおもしろうございますm(__)m

  • いい場面が多すぎて何度も何度も読み返してしまう作品。

  • いつもながら、良く出来てる。

  • さすがだなあ。浅野内匠頭の解釈が、また。
    このあと、どのように展開して収束していくのか、見えなくて楽しみ。

  • 将軍となっても切ない女性と云う存在。

  • マジでこれ、江戸歴代全部やるんでしょうか。すげ…。
    忠臣蔵とかそういうとこまで出てきて相当本格的にメジャーどころを全部おさえて作りこんでくるんだなあと。

  • それぞれの将軍がそれぞれに魅力的に描かれているが、今回も然り。美しく気高く、したたかで、たくましく、淋しく哀しい、「将軍」という存在=「生む機械」。
    赤穂浪士や柳沢吉保の「大奥」的描写も面白かった。

  • 五巻まできても失速しないのがすごい。
    それどころか三代目の頃の話をひっぱってきて生類憐れみの令につなげたりするあたりが想像できなかったのであっけにとられた。
    それから殿中でござる(笑)もありますね~。
    女中心の時代にまた男が戻ってくるやも、というような伏線。
    しかしまあこの人はフェミニズムにかたよったきらいがあるなあ。
    柳沢吉保と綱吉の関係はいかにもよしながふみ的である。BLを置き換えたものと言ってもいいんじゃないだろうか。

    最後は吉宗が登場。わくわくした。これからが楽しみ。

  • ひさびさの新刊。男女逆転大奥、綱吉時代後篇。
    悪法として名高い生類憐みの令の新解釈。「こう繋がるか!」と。
    刃傷松の廊下、赤穂浪士の討ち入りも「この余勢なら」という視線が新鮮。

    にしても、綱吉さまはセクシィでいらっしゃる。

  • まだ買って無い
    ここらへんから雑誌でおいかけるのやめたから、まっさらで読める
    楽しみ

  • うーん、相変わらず将軍様の生きざまが壮絶です。。。

    男のみに罹る流行り病で、男性人口が激減。
    そのため家督を継ぐのも、家を取り仕切るのも女性が担っているというパラレル江戸時代のお話です。
    もちろん将軍様も女性の、「逆転大奥物語」(つまり大奥は男の花園ってことです。。。)

    この話、読めば読むほど男と女という性のふかーい断絶をしみじみと感じてしまいます。
    男女平等を謳う今の社会が実際には決してそうではないように、
    この物語を読んでいると、男女平等なんて幻想なんだってなーと思います。
    平等である必要なんてないよね?
    必要なのは、互いの違いを認め尊重することではないかと思うのですが。
    それに気づかない限り、この物語の悲劇は決して終わらないでしょう。

    次巻からは、ついに吉宗の時代にもどるのでしょうか。
    将軍吉宗時代からはじまった大奥。よく考えたらこの過去話は吉宗が徳川家の歴史を読んでるっていう設定だったんだよね。。。
    男女逆転の秘密を知った吉宗が、今後どのような行動をとるのか?
    楽しみです。

  • 綱吉時代後半戦。

    生類憐みの令やら、赤穂浪士事件やら…歴史的大事件が登場!
    意外とあっさりとした扱いだったけど、これまたさもありなんという。上手い!
    悪法は悪法だけど…そうせざるをえなかった綱吉の苦悩が…
    赤穂浪士事件にしても、男女逆転の設定を上手く使ってるし。
    これまで伝えられてきた客観的事実のイメージを崩さないまま背景を上手く描いてるから真相はまさかそうだったんじゃないか!?という説得力アリ。

    幼少期の吉宗も登場!続きが早く読みたい!!

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