- Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592143055
感想・レビュー・書評
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ただただ、圧巻!!!
世継ぎを残す、ただそれだけのために大奥がどんどん馬鹿騒ぎを大きくしていく中で、娘を亡くした徳子(女・綱吉)の表情がどんどん虚ろなものになっていくのが恐いです。
そして、人は悲しくても笑うのだと思いました。この巻で徳子の笑っている場面の多いこと!特に、最後に少女時代の吉宗と邂逅し、大笑いする老将軍・徳子の場面はぐっときました。少女・吉宗の言葉に自分のこれまでの人生を笑ってしまわずにはいられなかったのでしょう。
続きが気になる漫画です!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館の本
綱吉の時代。生類憐みの令、そして赤穂浪士。そうやって書かれると納得しちゃうね。そっか、メンツね。それが始まりかぁ。
有功が出てくるとは思わなかった。うん、そんな感じ。彼は変わらない。そして玉栄はどの立場になっても変わらないのねぇ。
綱吉から吉宗へ。次の巻にあるだろう世代交代も気になります。 -
よしながさんはすごく業の深い話を描く人だなぁ。
面白い!怖いけど。
漫喫にて。 -
“犬公方”と呼ばれた、女将軍。
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綱吉といえば、徳川の中で有名な方だと思うがそれはどちらかといえば悪名だ。そして私も正直嫌いというか愚かだと思っていた。
なのに、女性だというだけで可哀そうになる。同じような境遇で同じようなことをしても男だと愚かで女だと可哀そうだと感じる自分に気がつく -
やっぱ、よしながふみは天才です。
<犬公方>と呼ばれた5代将軍の話なんだが、自我が薄く、娘を失った悲しみでさらにただ流されているような彼女が、実はすべての重さを抱え込んでいたと1枚の絵で知らされる。
聡明であるのに、そうであることが許されない、統治者としての矛盾を、しかも子供を産める女であることが、さらに複雑にしている。
女であることの業が、深い。
赤穂浪士の討ち入りの話を挟むことで、さらに男の女の差が明確にされる。
ホント、すごいよ。 -
浅野内匠頭は男のまま描いたのがよかった。
2010/06/14読了/西高図書館 -
男女が入れ替わった大奥の話というのは知っていましたが、こんなにしっかり作り込まれているとは思いませんでした。
もっと単純に男女が逆転しているコメディっぽいものだと想像していたので、この内容はちょっと衝撃でもありました。
泣けました。
どの将軍も痛々しくて泣けました。
今までのところ家光が一番泣けたけれど、でも彼女にはお万の方がいたから、ある意味幸せだったのかなぁ。
いや、あんなの全然幸せじゃないと思うけど。
柴咲コウと二宮和也で実写版も制作されるとか。
話は一巻だけをやるのかな。
悲惨な所もあんまりないし、濡れ場も少ないから無難なところかな(^^;
しかし、この話、どういう風に収束するんだろう。 -
すごい才能だとは思わないんだけど、何だろう、この人の作品はそれでも惹かれてしまう何かがあるんだよな。あの儚げな感じだろうか。特にあの目の。遠くを見ている目。(10/1/5)
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吉宗と対面した将軍が高笑いした所で鳥肌がたった。
歴史の繋がりを感じました。