大奥 5 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
4.22
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本棚登録 : 3004
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143055

感想・レビュー・書評

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  • 大奥第5巻は、将軍綱吉が生類憐れみの出したり、赤穂浪士たちが吉良邸に討ち入ったりする辺りが描かれている。

    女将軍の下、大奥にも若い男性ばかりが入っていた時代に、47人の赤穂浪士は男性ばかり。その者たちに切腹を言い渡したゆえに、その後、武家の跡取りは女性に一本化された。そういう展開にするとは、よしながふみのストーリーは本当に面白い。

  • シリーズ第五巻の本書では、五代(女)将軍・徳川綱吉が君臨する元禄時代という設定。前巻のラストで大奥総取締の座に就いた右衛門佐(えもんのすけ)の活躍、愛する我が子を失った綱吉の惑乱と狂気、赤穂浪士の討ち入り(別バージョン)の話がメインとなっています。

    有功(永光院)と玉栄(桂昌院)の再会のくだり。「どうかどうかわしを叱って下され」と永光院にすがる桂昌院。権力を持った桂昌院が玉栄に戻った一瞬。まだ家光がいた頃の若い二人を思い出した。エピソードの最後、一コマなのだが小雪がちらつくシーンの冬の寒さと静けさで、感動がさらに深まった。

    巻の最後にまだ10歳の信(吉宗)が登場。綱吉とのやりとりに吉宗の利発さが見て取れる。

  • 玉栄が普通のジジイに…

  • 綱吉の代になって、益々ドロドロした展開になっていく。有功が久々に出てきた。

  • 右衛門佐、嫌に処世術がうまいなと思ったら、文字通り生きていくために不可欠な力だったのね…
    しかも、ただの野心家かと思ったら普通に常識人なとこあるし…
    娘の死を悼むことさえさせてもらえない綱吉が、弱音を吐いたことで心を開いていくのかな

  • 辻褄合わせが本当にすごい
    納得させ力がすごい

  • 五代将軍・徳川綱吉の時代。

    松姫を亡くした綱吉の姿があまりにも気の毒であり、
    また忠臣蔵の書き換え方が非常に興味深い巻だった。
    男女逆転といってもただ性別を交換しているだけではなく
    それぞれがその性別であるところにきちんと意味があるのが
    物語に深みを与えていると思う。

    生類憐れみの令自体は、学校で学んだときには愚策と思ったが
    あとで個人的に勉強したときにそうとも言い切れない面も
    あったことを知ったので、
    更に年老いた父の為に娘が敷いた令と思うと切ないものがあった。
    永光院と桂昌院の再会のくだりも
    天下人の父親である桂昌院が、有功の前では
    若い頃の玉栄に戻ってすがるところが泣ける。

    吉宗の利発な描写も良い。

  • 五代綱吉(徳子)
    右衛門佐(えもんのすけ)

  • まさかの3P…。というか、そのまま…してくれればいいのにと思ってしまいました。それよりも、登場する男の多いことッ!キャラクターが頭にはいってきません。登場人物紹介ほしいです。

  • 子を失い、再び子を産むことだけを求められる綱吉が可哀想・・・

    「生類憐れみの令」、「赤穂浪士」・・・
    歴史をもう一度見直したくなる。

著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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