大奥 8 (ジェッツコミックス)

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  • 白泉社 (2012年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143086

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大奥 8 (ジェッツコミックス)の感想・レビュー・書評

  • なんという読み応えありの巻

    家重の苦悩、
    吉宗と久通の最後の会話に涙。

    そして田沼意次の時代へ
    平賀源内も登場で ますます面白くなってきたー!

    今回は料理ネタも満載。 う、鰻丼!

  • 相変わらず読ませるなぁ。歴史にあんまり興味なくても引き込まれる。ついに吉宗公の時代が終わってしまった。久通との最後の語らいは本当に空気感がすごい。田沼意次登場でさらにどうなる、男女逆転大奥。

  • 今巻はとても濃密。ずば抜けた親をもった子の葛藤と悲劇、愛情を確かめたくて愛人を試す悲しい女心。いじめ、排斥を乗り越えて栄達してゆく料理人、そして田沼意次の登場。彼女が米将軍吉宗に、貨幣経済の将来性・重要性を説く場面は必読。
    貨幣経済(商業)に目をつけた足利義政夫人日野富子を思い出しました。富子が再評価されたように、作者も意次に再評価を試みようとしているのかな。
    初版なので、堺政人さんとよしながふみさんの対談も付録でついてきて楽しめました。
    余談ですが、菅野美穂さん、綱吉役なんですね。もう「大奥」といったら菅野美穂、の図式ができあがりそう。実写版も楽しみです。

  • 凄まじい物語である。切なく激しく、醜く、美しく、凄惨で壮絶である。

    「男女逆転大奥の物語」と聞いたときはSFの手法で描くのかと思ったが、そうではなく、極めて現実的な理由で男女の役割だけが逆転したという設定。
    そのため、男女の生物的あり方はそのままになり、ただ社会的役割だけが交換されている。そこから生じる人間ドラマは、男女の差のない人間の本質的な問題になることもあるが、男だからこそ、女だからこそのドラマも同時に立ち上がってきて、むごたらしさが際立つのである。

    8巻では平賀源内が登場してきた。赤面疱瘡の謎は解明されるのだろうか。
    ますます先が楽しみである。

  • 途中「きのう何食べた?」化していたけど、田沼政治がこれから始まるってところ先が楽しみ。
    吉宗が好きだったので退場でテンション下がるかと思ったら、まだまだ面白いエピソードが多く本当の江戸時代も知りたくなる。

    平賀源内が格好いい。ハーフの人は後の杉田玄白なのか?
    これで気になって少し源内を調べたら、エレキテルが有名だけど西洋画も描いていたとか。日本版ダヴィンチなのね。

    【追記】
    ドラマ版も見て改めてこの巻まで振り返ると、この大奥システムで旨くやっていけるのって吉宗くらい? それも彼女が自ら認めるように論理的で情緒にかけるから。常に流されないから、このシステムでもさほど傷を負わない。他の将軍は頂点にいても、だからこそ愛に傷ついてしまう。真に愛する人と結ばれないとか、他の男とも寝なきゃいけないとか、子供の問題とか……考えてみると男性でもこういうのダメって人いると思う。ずらーっと女が用意されて、さぁどうぞっていうのじゃ却って萎えるというか。不自然なんだよね、こういうシステムは。情愛というものを持ってしまった人間には。

  •  巨星堕つ、って巻。

     なんかね、ひたすら吉宗を思う、願う、久通の一途さが切ない。
     互いに、「夢を見た」と達観してしまうことが、怖い。

     と、男の料理人である故に虐げられてきた男が、大奥に入り…。
     って、本当に男女逆転することで、ジェンダーの本質がはっきりしてくるよな。
     ここまで描ききることができる、よしながふみの冷静さが、むしろ怖い。

     男女逆転になった所以の病と、幕末に向かう時代と、この先に彼女は何を構築するのだろう。
     <今>に結び付けられて行ったらいったで、人は学習することをしないのかと、多分絶望する。反対に、別の<現代>になったらなったで、答えをはぐらかしたなって思うんだろうなぁ。
     
     どんどん、自身でハードルあげてる感じなんだけど、大丈夫なのか?

     ともあれ、ドラマ化に、再びの映画化だそうな。
     …なんかねえ。昔の、「よしながふみ、知らないの? すっごい面白いんだよ」ってエッヘンてしたのが懐かしいよww

  • 久通・吉宗死去という大きな転機。大奥ができ、吉宗の時代になるまでを振り返っていた今までとかわり、現在の大奥と場面がかわった。今後どのように徳川家が進んでいくのかが楽しみ。男女逆転をせざるおえなかった状況をどうしていくのか、男女同数の時代は来るのか。

  • この世は全て金で廻っているのでございまする

  • こっちも掛け値なしの名作。女性だったら言われそうな差別発言を男性が受けていて、このへんも面白い。でも、単なるフェミニズム発現にならないところがよしなが作品の深いところ。料理の描写もさすがです。それにしても、伏線ひっぱるの上手ですねえ。浦沢直樹は「上手に伏線ひいてますよ」的なアピールを感じてちょっといらっとすることがあるけど、よしなが作品はほんと、参りましたという感じです。

  • 軸となっていた吉宗編が終了。
    なんだか感慨深い。
    まさにひとつの時代が終わった…という感じ。
    名残惜しさがあるなぁ。。。

    それに、大奥サイドの主要人物・杉下の大出世。
    1巻の時点では、まさかここまで上り詰めるとは思わなかったよ。
    陰ながら多くの苦労があっただろうけど、
    幸せそうな最期でよかった。
    久通の告白は、ああやっぱり…と思いつつ、
    執念ともいうべき忠義心には
    ゾクリとしながらも天晴れ。

    そしてまた物語が大きく動きそうな展開に。
    まだまだ楽しみ。

  • 表紙、シーボルトかと思ったんだけど違うみたい?

    今までで一番面白い巻かも。吉宗の治世も終わりに向かい、本格的に国外へ目を向けていく時代がやってくる。歴史の大きな変化が起こる様と、家重とその周辺の人間模様と、どちらも読みごたえがある。

    間に料理が挟まってて「きのう何食べた?」を思い出したり、あの人も女!と驚いたりした。

    久通さん……。夢を見てしまったのですね。なんか、篠原千絵「天は赤い河のほとり」で「もっと大きな夢を見てしまった」と言って逝ったウルスラをちょっと思い出しました。

  • 8巻がいかにも暗愚な容貌の、吉宗の長女・家重の大写しで終わったので、さぁ、これからひと波乱あるぞぉ~、とハラハラしておりました。

    家重って、父親そっくりだよね。(たぶん、あの下男でしょう。吉宗は適当に彼を父親である、と指名したんだろうけど、偶然にも当たってたっていうことじゃないかなぁ、なんて。)
    大奥には美男&優秀な男がたくさんいたのに、吉宗ったら全部整理しちゃうんだもの・・・。でも、まぁ、家重のことは歴史的事実だものね。うん、その意味ではよしながさん、巧い!なんだけど。

    で、家重は好色なばかりで本当に使えない将軍だったのか・・・というと、
    よしながさんの描く彼女はなかなか奥行き深く面白く、また哀しい。
    そして、家重の側室・お幸の方と料理人・芳三のエピソード、というか、お幸の方が座敷牢でぽつりぽつりと語る家重への思いには読ませられた。

    また、なんと言っても8巻の目玉は、1巻で水野祐之進の教育係だった杉下のその後が描かれていたこと。
    私、彼の落ち着いた佇まいが好きだったんだよね。多くを望まない謙虚な生き方もカッコいいな、って思ってたし。
    そんな彼が、なんと、家重ら、吉宗の三人の子らの「父」という扱いで大事にされ、また、皆からとても慕われている様子が嬉しかった。
    大奥って、長いスパンの話だから、こんな風に以前に出てきた人が随分後で読者にその姿を提示される、ということが時々あって楽しい。(しかも、読者は吉宗の後、その前の将軍たちの話に遡って読んでいるわけで、かなりの時が流れたと思っていたら、実は戻ってきただけ、という面白さ。)

    赤面疱瘡にも、新しい展開が見られそう。
    そっか、徳川の世も半分ほどが過ぎた時代なのだから、そろそろ開国のことも視野に入れないといけないわけで、その時までには男子の数は元に戻っていないと大変なことになるんだ・・・と気付いたりもして。

    8巻は分厚くて嬉しかった。
    9巻も結構すぐに出るみたいだし、田沼意次の「商人が税を取る」という発想がどう描かれるのか、とても楽しみです。(*^_^*)

  • ついにひと時代が終わったーって感じです。ぶっちゃ毛、ここまでくると誰が誰やら分からなくなってきてはいるのですが、それでものめり込んで読んでしまいますね。おもしろかったです。

  • 田沼意次と平賀源内登場。
    吉宗公が亡くなって、課題は次世代へ。
    開国までに間に合うか

    明治以降の男尊女卑や軍の生体実験の話もこのあたりから出てきてもおかしくないなぁとか想像するのもおもしろい

  • 評価に星をつけるのですが、このシリーズは毎回5です。星で評価するっていうのがあんまり好きではないけれど、なんだかすごいものを読んだ、という気がしたときは絶対に自信を持ってお勧めするためにも、5、です。

    江戸時代、著名な将軍の名前と功績は、歴史の勉強くらいの知識はたいがい持っているけれど、そうでない人物〈今回は加納久通と将軍家重?〉にもスポットをあてて、ものすごく心に響くものを出してくる。脱帽します。

    で、わたしの記憶では、作者は第1巻あたりで、「10巻くらいで完結する」といっていたはず。計算どおりならあと2巻。どう話をおさめるのか、とても楽しみです。

  • う~ん、、、
    読ませるなぁ・・・・・・。

    吉宗と久通の最後の言葉の所では、不覚にも涙腺が弱くなってしまった。。。
    漫画を読んでいて、そんな事になるのは久し振り。

  • 大奥じゃなくって「きのう何食べた?」読んでるのかと一瞬思った。

  • 吉宗最晩年。家重の治政に入る。
    家重の造形に心をうたれた。暗愚の将軍として記録されている実際の将軍を、男女逆転とは言うものの、切なくて愛すべきキャラクターに育てる作者さんに脱帽する。中興の祖と位置づけられる吉宗との親子関係、田沼意次との主従関係を通して、行動のウラにある追い詰められた気持ちが伝わってきた。

    家重の大奥に入った、料理人の設定も、男女逆転でも存在する差別構造を描いて見せて注目してしまう。
    板前の世界では、「男」だといくら腕が高くても評価が落ちるという、実際の世界では逆の評価が、逆転であろうともあり得ること、それがいかに反転可能かを示しているところが妙にはまる。出てくる料理も、どれも美味しそうで! 焼き魚が食べたくなった。鰻も。さすがよしなが作品。

    平賀源内も登場し、赤面疱瘡の謎解明に乗り出す田沼意次の動きも注目される。

    映画公開の関係で、9巻めも12月に発売されるようで、楽しみで仕方がない。続きがはやく読みたいよう。

  • 吉宗から家重まで。今までの巻の伏線を回収していく様が見事なことに、毎回驚かされる。

    家重の時代の大奥で生まれたグルメ秘話(?)が、モーニングで不定期連載「きのう何食べた?」、「クッキングパパ」ゲイカップル編(爆)で毎回レシピを披露するよしながふみらしい。

    そして、女田沼意次が女将軍吉宗からバトンタッチされるところが個人的にすごいツボ。平賀源内もはは~んな設定。『風雲児たち』ファンとしては、最上徳内にも登場して欲しい(^^)。

  • ネタバレ 母娘関係が絡むと女性どうしは難しいが、人間臭さを生む。本巻の吉宗と家重・宗武姉妹の関係はまさにそれだ。◆障害を持って生まれた家重は母に疎んじられてきたと曲解。才長けた妹宗武は姉への侮蔑と彼女に対する周りの助けが疎ましい。◇正直、史実に沿わせる展開では先の見える感が強く、個人的にはNG。ゆえに、史実ではうかがい知れない人間関係を描けるか、その中で男女逆転の意味を見出せるかが肝だが、この家族の関係性描写は、女の子供に対する生々しい感情を見せてなかなか見ごたえあり。◆また、紀州から付き従ってきた加納久通と吉宗。
    この2人の晩節は、女の末長く続く友情の一面を垣間見せ、これまた良描写だろうか。◆赤面疱瘡についても、天然痘に即して展開させていってるのはニヤリとさせられる。

  • 2016.10.15市立図書館(長女)
    吉宗の子、家重の御世。家重側室と大奥御膳所に入った江戸前料理人。吉宗と側近の久道の回想と今、そして吉宗の死。巻頭で家重の小姓として登場した田沼意次の台頭。平賀源内登場! 長崎から蘭方医吾作を呼び寄せて赤面疱瘡の解明はどう進むのか…

  • 後の世から中興の祖と讃えられた
    八代将軍・吉宗の時代の終焉…

    そして、その意を酌んで赤面疱瘡の解明へ、
    「大奥」の男達、そして女達が動き始める…!

    徳川政権中興の祖と称えられた吉宗の人生人生が終わり、物語も江戸時代も後半戦です。

    病(脳性麻痺=知能障害なし、との説が有力)を抱え容姿も醜い長女・家重より
    利口で美しい次女・宗武が九代将軍に相応しいという廃嫡騒ぎが勃発。
    さすが吉宗は、表面的にしか物事を捉えられない周囲の軽率な言動には動じません。

     外見と身体のせいで誤解を受けることも多かった9代目将軍家重ですが、

    「凶作になれば百姓が飢え死に、米の値が上がれば町人が苦しみ
     豊作になれば米の値段が下がり札差に米を買いたたかれて武士の暮らしが立ちゆかぬ」

     と、まるで三すくみのような状態を指摘し、

    「誰もが幸せに暮らせる日などこない」

     と言います。家重の出した結論は「(だから)まつりごとくらい空しいものはない」でした。
     この三すくみを打開するには、米本位制から貨幣経済へのシフトしかないと考えたのが今巻初登場の田沼意次です。
     最近は再評価されることも多いですが、徳川の寿命を縮めたと非難された時代もあったり、賛否両論が今もって続いているのが田沼意次の面白いところだと思います。

  • 八代将軍徳川吉宗
    家重と宗武、田沼竜(意次)
    九代将軍徳川家重
    料理人芳三とお幸の方
    大奥総取締役 杉下
    加納遠江守久通
    平賀源内と呉作

  • 吉宗と久通。二人にしか分からない、二人にしか出来ない信頼と治世。久通の従者っぷりと吉宗への忠誠がお見事。

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