大奥 10 (ジェッツコミックス)

  • 1345人登録
  • 4.34評価
    • (194)
    • (163)
    • (38)
    • (6)
    • (2)
  • 132レビュー
  • 白泉社 (2013年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143109

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
羽海野 チカ
有効な右矢印 無効な右矢印

大奥 10 (ジェッツコミックス)の感想・レビュー・書評

  • 作中最後の黒木さんのセリフに尽きる。

    赤面疱瘡という病に対して懸命に立ち向かう者達を、あざ笑うような結末。余りにも残酷。
    しかし、だからこそ心を打たれる。

    「地位や金より、人からありがとうと言われるのが大好きさ!」
    胸を張ってそう言える人々が報われる時代は来るのかと、考えてしまう巻。

  • ひとつの時代が終わり、歴史は逆転する。

    ワクチン接種…折しも先日してきたばかりです。平賀源内の最期に涙。

  • 凄い、としか言い表せない自分の語彙の貧困さに眩暈がする。

    その位凄みのある物語になったと思います。
    連載開始当初は、当時流行っていた大奥の男女逆転ものとして、手堅く人気の出るものを持ってきたなと穿った見方もしておりました。
    最初から男女逆転の理由付けとしての設定はしっかりしており、ただ流行を真似ただけの作品ではない事は良く分かっていましたが、まさかこれ程素晴らしい物語となるとは、いい意味で裏切られた感があります。
    この先の展開が本当に気になります。

    この巻では努力が正当に報われないやるせなさが描かれていますが、こう言った人に貢献する仕事をしたのに報われない、評価されない、感謝されない人生を終えた人の物語は、それだけで胸を打ちます。

  •  相変わらずの「よしながふみさんカッコイイ」である。
     「ありがとう」という言葉がほんとに素敵に見えてくる。こんな素敵な漫画書いてくれてありがとうございます。

     そして最終ページ付近でこれまでとは違う流れが起きつつある……。ぞわぞわします。
     徳川家の系譜を調べてみたら、ほんとに終わりに近づいているんですね。
     でも、物語としてはどんな終わりを迎えるのだろう。想像がつかん。

  • 家治が死去し、家斉が即位。

    田沼意次の失脚と平賀源内の死亡によって、赤面疱瘡の予防法が確立しそうなところで強制修了がかかってしまう。

    政治って怖いねぇ。

  • 種痘によって、江戸城内のみ赤面疱瘡の沈静化に成功。
    あくまで、江戸城内・大奥内での話であって、日本国内では未だに猛威に震える日々です。

    赤面疱瘡の治療を権力の奪取に使うか。純粋に病気の根絶を目指すのか。
    その目線の違いが、最後の叫びなんでしょう。

    技術革新は、どんな時代でも権力者の指先一つで進む方向が変わるものですが。
    赤面疱瘡治療に関しては、たまたま使えるものがあったからりようした、という印象がぬぐえません。そのせいで、青沼や源内たちの人生そのものが報われないです。

    目先の利益追求した結果の徳川家斉。この将軍就任が、この先どうなるんでしょうね。久しぶりの男将軍。
    このまま男の歴史になるのか。女の歴史になるのか。

    とりあえず、「白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼恋しき」の時代が来るわけだ。
    松平定信の、田沼意次への個人的感情のしこりもわくわくします。

  • 思えば「理不尽」が『大奥』のテーマなのだった。
    それはきっと、このよしながさんの逆転設定のマンガだけでなく、
    昔のテレビドラマを観た人の胸に生じただろう、
    「何故!?」
    っていう問いかけから始まっていたんだろうなって思うん。
    理不尽は世界に満ちていつもすぐ側にある。
    でもその中にあって状況を変えていこうとする意志たちは美しい、
    それが描いてあるマンガだと思いました。

    そして逆転の逆て…ええっ《゚Д゚》!!

  • これはさすがに面白いす。江戸時代も終わりに近づいてるけど、赤面疱瘡もいよいよ抑え込める手がかりが見えてきた感じで。でもやっぱり正体は感染症で、対策はワクチンになるんですね。

  • 大奥にて始まる赤面疱瘡研究と、それに反して湧き上がる田沼意次排除の動き。実在の歴史上でもとかく悪役扱いされる田沼親子だが、本編でも描かれたように決して名声を得て贅沢三昧というわけではなかっただろうに。同じように田沼意次を客観的に評価したマンガに『七つ目小僧(平賀源内解国新書)』(石ノ森章太郎)があったことを思い出したが、こちらのキーパーソンも源内だったな。

  • 10巻は田沼意次の失脚を描く。田沼の庇護のもと赤面疱瘡の研究をしてきた人々も一斉に粛清され、赤面疱瘡根絶への希望は大きく後退する。その一方で克服の可能性は確かに高まり、その流れの中で11代将軍 徳川家斉が誕生する…というところで次巻へ。
    いよいよ終わりに向けて動き出した。残りはあと2、3巻といったところか。おそらくこのまま現代の日本と接続され、男女逆転は歴史上なかったことにされるはず。男女逆転をそのまま続け、現代日本とは異なるありえたかもしれない日本の姿を描いてほしいところだけど、それは展開上難しいか。ありえたかもしれない日本の姿を、可能性としてどれだけ盛り込んでいけるかが今後の焦点。

  • 赤面疱瘡に真剣に向き合ってきた人達の努力が漸く実りを結んだという物語上大きな転機になる10巻。
    なんで表紙の雰囲気とか背表紙とかが変わったのかなぁと思ったりもしましたが、内容を読んで納得。
    初めの一歩は大きな痛みも伴うものだったけれども、今後自身の安寧に身を任せ、国の本当の未来に向き合おうとしなかった権力にまみれた者達の阿鼻叫喚がきこえるのではないか…と内心ドキドキしている。
    けれどもただの勧善懲悪という形では描かないであろうと期待しているので次巻もどうなるか非常に楽しみです。

  • 積読本だったものをやっと読了。なんともハラハラの巻。そして一筋縄でいかない世の中をフィクションなのにリアルに感じさせられてしまう筆力。長年よしなが作品を読んでるけどドンドン凄くなってる気がする。

  • 黒木さまの慟哭に、涙腺大崩壊。

    だけど
    もちろん
    個人の感情になんぞ拘泥することもなく
    時代は進んでくんだよな。

  • 大きな転換期となり、家治の時代の顛末を描いた十巻。ここまで来るのが本当に長かった…。

    表紙には、登場人物一人だけを描いていたこれまでの巻とは違い、複数の…家治の時代に深く関わった人々が笑顔で描かれています。
    いざ、表紙を開くとその内容は……あまりにも、かなしすぎる。

    赤面疱瘡の打開策をようやく導き出した、彼らに対する仕打ちがこれとは。ラスト数ページの叫びは、彼らの声なき嘆きを代弁してるかのようだった。

    …それでも時代は無慈悲に流れ、家光以来初となる男将軍・家斉の時代へ。

  • 表紙絵が今までと違う上に、全員そろっているところになんだか最後みたいという印象でしたが、読んでみて、壮絶で、切ない巻でした。
    病を治そうと、ワクチンらしきものまで開発した大奥の蘭学研究者たち。それでも、まだまだ勉強不足なところもあり、死者を出してしまう。今回の最後、雨の中で叫ぶシーンは、まさにその通りという感じでした。性別を問わずに、社会に出るとはそういうことなのでしょうか。人々が生き伸びるために力を尽くした者たちをあっけなく切り捨て、自分たちの政への欲だけで動く。命を助けようと懸命に頑張っている人たちの最後の姿が、胸にとても響きました。人の強欲さがとても醜く思えた。

  • いろんな意味で節目の10巻。 ここへ来て物語は、大きく大きく動く。

    女好きで生活にだらしのない源内が好き勝手に放浪し、青沼が大奥へ上がって居場所を見つけ仲間を増やし、志高く意次に仕えていた時代。 将軍も治世も穏やかで、幸せに見えた時代の終焉。
    すべての人が報われないのはわかっていても、尽力した人々のあんまりな結末に涙が流れ、ラストの黒木と共に心の中で叫んだ。
    あまりに理不尽ではないか…

    それでも青沼は最後に笑っていたと思う。 好きな人に仕え友と学び笑い合い、文字通り命を賭して病に打ち勝った。 幼少期を思えば、彼は大奥でなんて充実した一瞬を過ごしたのだろう。
    人の命の灯火は消えても、志は受け継がれる限り途絶えることはない。 無性にいまの代を青沼に見せたくなった。 彼は何と言ってくれるのか…
    源内の最期も切なかった。 彼女は自業自得な部分も否めないけれど、少しでも安らかに旅立っただろうか。

    いつの世も残された人々が涙を流し、そして時代は移り変わる。
    男女逆転の時代が正常に戻ろうとしている。 それだけなのに、なんて不穏なんだろう。

  • 表紙の印象がガラっと変わりましたね。ここが転換期ということでしょうか。内容的にも、ここ数巻は女将軍を中心とした恋愛のどろどろではなく、どちらかというと庶民よりの、平賀源内や青沼といった、医学の向上に力を尽くした人たちの生き様メインになっていたし。ようやく赤面疱瘡への対処法がみつかって、田沼時代の終焉、そして11代家斉はついに男子の将軍・・・!

  • 蘭学が入ってきたあたりから、泥々した権力争いや男女の哀切な情愛が薄まってきて、大奥に良い空気が流れてきたように思ったけど、やはりそれでは終わらせないよしなが先生。
    平賀源内の底抜けの明るさと聡明さ、青沼の強い意志と優しさが際立っていました。電車で読んでて泣きそうになった…。さて11巻へ。

  • ネタバレ 田沼意次編完。そして松平定信政権期へ。◆漸う史実から抜け出そうという意図、つまり、歴史を物語として語る意味が見いだせた田沼編。吉宗編の片鱗を大々的に展開してきたのは田沼編だ。理由不明だが、作り手の自由度が増した印象が強い。◆その中で、特筆すべきは青沼吾作(蘭人との混血児で蘭方医学の指南役)と平賀源内(男の扮装をするが実は女)であろう。ジェンダーのゆらぎを語りうる男女逆転物語の中、従前はどうしても愛憎劇に偏りがちで、女性が子供を産む性の意味(生物学的な意味合いが強い)からみて、首を傾げる件が散見された。
    ◇しかし、仕事が絡んでくると、生物学的視座を超えて、社会科学的な意味合いを付与することが可能になる。男女逆転の物語は、こうして初めてジェンダーの物語として説得力を持ちうるのだろう。◇それが表れているのが、実は女の源内の死である。彼女は、他の女性たちから待遇面(能力でないところが心憎い)での厚遇による嫉妬を受け、それに起因する強姦・梅毒罹患による死を迎えるが、多少の誇張・作りすぎのきらいは置くとしてもなかなか見応えのある風刺図。◇こういうのが出てくると、男女逆転の物語として十分楽しめるものと思えてくる。

  • 2016.10.23市立図書館(長女)
    前巻に続いて家治編。赤面疱瘡解明に尽力する源内の来し方、青沼門下の伊兵衛の来し方。自由奔放すぎるけれど愛すべき源内、なのになんと理不尽な…。家治の世継ぎ家基の死、江戸に相次ぐ大洪水に大地震、浅間の噴火からの飢饉、田沼意次の失脚、家治の死に伴う粛清…そして11代将軍は…
    読み終えてあらためてみると、カバーのみなの笑顔がかなしい。何代にも渡る悲願をついにかなえたというのに。
    平賀源内は記録や伝承の逸話を散りばめつつ、赤面疱瘡解明という一つ事に尽力する情熱は今までにないイメージ。8巻の家重の代に大奥御膳所に入った料理人芳三の鰻丼が、源内の手土産のうなぎで再び大奥に供され、源内を介して城下に文化として広まっていく。そして赤面疱瘡の予防接種もまた。

  • 田沼意次,平賀源内の章に決着.己の理想に生きた潔さに感動.

  • 男でも女でも「権力者」は「権力者」な行動とるよね、という視点がニュートラルで好きだ。悪い例が治斉で良い例が吉宗。

  • 十代将軍 徳川家治と田沼意次
    平賀源内と青沼
    伊兵衛の生い立ち
    徳川家治の子家基の死
    田沼意次の子田沼意知の死
    赤面疱瘡の人痘接種
    徳川家治の死と田沼意次の失脚

  • 結構衝撃の展開かも。

全132件中 1 - 25件を表示

大奥 10 (ジェッツコミックス)に関連する談話室の質問

大奥 10 (ジェッツコミックス)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

大奥 10 (ジェッツコミックス)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

大奥 10 (ジェッツコミックス)の作品紹介

男女逆転の根源、“赤面疱瘡"──。その病に、敢然と立ち向かう人間たちが、いた。青沼、平賀源内、田沼意次…同じ志の許に集う者によって、病の謎は解明されるのか!? 2013年10月刊。

大奥 10 (ジェッツコミックス)のKindle版

ツイートする