ガラスの仮面 45 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 718
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592170051

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  • 「ガラスの仮面(45)」美内すずえ著、白泉社、2010.10.05
    190p ¥420 C9979 (2018.07.26読了)(2018.05.30購入)
    副題「ふたりの阿古夜(4)」
    少女マンガだから、演劇の話だけというわけにはいかないのでしょうね。
    北島マヤと速水真澄の関係がどう進展するのか? 北島マヤは、紫のバラの人にあこがれているようですが、速水真澄は嫌いのようです。真澄には、紫織さんという婚約者がいるし、真澄は紫織さんと結婚する気があるのかないのか。こんな感じがいつまでも続くんでしょうね。いつまでも終われないですよね。
    マヤ組の黒沼監督は、稽古場での稽古だけでは、なかなか演技が進歩しないので、メンバーを街の中に連れ出します。レストラン、歩道橋、東京都庁の展望室、広場の噴水、屋外彫刻、等の場所で、セリフをしゃべらせることでセリフへの理解を進化させようと試みます。試みは、ずいぶんと成果を上げたようです。
    一方亜弓は、ぼんやりとではあるが、見えるので、医者の制止も聞かず稽古を再開します。目がはっきり見えるわけではないので、感を働かせながら動くことになります。
    検査の結果、亜弓は、両目の奥に血腫ができており手術が必要という診断です。手術しなければ、失明の恐れがあります。手術をするとすれば、「紅天女」の試演には出られなくなります。亜弓は、手術は先延ばしにして、試演に出ることを選びます。
    亜弓の母親・姫川歌子は、娘の決意を聴いて、娘の稽古を支援することにします。ぼんやりしか見えない状態で、あたかもしっかり見えているかのように動き、受け渡しを行い、目線も併せないといけません。母子の特訓が始まりました。
    桜小路優の演じる一真に関しても、仏像を彫ったり、日本人の仏像に対する接し方を学びながら演技についての理解が深まっています。
    もうそろそろ、試演に入ってもいいのじゃないでしょうか?

    北島マヤ
    姫川亜弓
    月影千草
    源造 千草の世話人
    速水真澄 大都芸能
    鷹宮紫織 真澄の婚約者
    水城 速水真澄の秘書
    桜小路優 マヤの相手役
    黒沼先生 マヤ組の監督
    小野寺先生 亜弓組の監督
    姫川監督
    姫川歌子 女優

    ☆関連図書(既読)
    「ガラスの仮面(43)」美内すずえ著、白泉社、2009.01.30
    「ガラスの仮面(44)」美内すずえ著、白泉社、2009.08.30
    (あらすじ)(2頁)
    演劇史上不朽の名作と謳われる「紅天女」。上演権を持つ月影千草が事故で引退した後は幻の名作となっていたが、千草は北島マヤと姫川亜弓のどちらかを後継者にすると決めた。
    後継者を決める最終審査は2つのグループでの「紅天女」試演。マヤと亜弓は紅天女の里で千草から特訓を受け、紅天女の心を知るための課題=風・火・水・土の演技に取り組み、その成果を梅の谷での発表会で披露した。
    二人の演技の後、最後の「紅天女」を演じた千草は、マヤと亜弓それぞれが自分自身の思う新しい紅天女を創り出すようにと告げる。
    稽古場に現れた千草を前に思い思いの紅天女を演じる二人。コップ一杯の水により試されたマヤと亜弓の「阿古夜」には大差が…。
    ある日の稽古中、倒れた照明の下敷きになった亜弓は目に異常を感じる。気丈に振る舞うも容態は悪化し、入院。復帰が危ぶまれる。
    一方、マヤの紫のバラの人への想いを知り、切なさを募らせる真澄。そして紫織は…。
    (表紙カバーより)
    「紅天女」の稽古中、倒れた照明の下敷きになり、目に異常を感じ始めた姫川亜弓! 誰にも気づかれないよう今まで通りに振る舞うが、徐々に綻びが見えてきて…? 「紅天女」試演直前のアクシデントに、亜弓がとった行動とは…!?
    (2018年7月27日・記)

  • 紅天女の表現方法として命の根源や宇宙について考える箇所が出てくる。「宇宙」というフレーズがまた心の真ん中に向かってきました。マヤも亜弓さんも怒りや焦燥から抜け出し演じる(生きる)歓びへ向かいますように。

  • 2010.11
    マヤたちが、ファミレスや都庁、街中で紅天女をやるシーンが面白い。セリフが凄く多い巻…。

  • 亜弓さんが!
    そして、久々に登場した歌子さんが、相変わらずの歌子さんで、なんか良かった。
    家でも女優。
    あと、ばあやさんが気の毒。あれ、片付けるのたいへんだろうに…。
    そしてこれの販促として作られたというマツコ月影が秀逸だった。

  • 『紅天女』の作品の物語自体、美内先生独自が物語を考えて描いて居る作品ですが。。。

    試練でもマヤちゃんの自然体な紅天女と、亜弓さんの完璧な紅天女も2人共才能があるし、

    どちらでも勝ち負けは一切関係せずに2人共必死に身体を張って稽古をして居るのだから、

    且つマヤちゃんと亜弓さんは所謂、『ライバルでもあるけれども真の友人』であり、

    そしてこのお話は私(わたくし)が生まれてからずっと連載をして居らっしゃるので、

    『紅天女を試練で決着』寄りも、2人共素晴らしい紅天女の主人公であると私(わたくし)はそう思います。。。

    それと芸能人の皆様方も同じ事を考えて居るのだから数年後には完結して欲しいと思う所存で御座います。。。

    そしてマヤちゃんとと速水さんは演劇界及び財閥の為に住む世界が御互いに違いますが、

    何時になったら御互いが、『素直になる』のでしょうか・・・。(T-T)(涙)魂と魂が御互いに惹かれ合って居るのだから、

    早く両思いになって成就して欲しいと読者の皆様方は思う筈だと思います。。。


    そして目が見えなくなりましたが微かに、ぼやける位迄の視力にはお薬を服用しながらも、

    紅天女の試練に必死に亜弓さんのお母様である姫川歌子さんと亜弓さんと祖父の箱根の別荘を借りて、

    紅天女の稽古を親子で身体を張って演じる所では緊張感の溢れる内容で御座いました。。。

    寄って御評価は、『今後の期待感』があるので満点とさせて頂きますが、2ヶ月連続で46巻も10月下旬に発売との事で、

    試練もラストに近い方向で差し掛かっていらっしゃると思います。。。(^^)

    追伸。

    7ページ目に、『ありえない。。。』と言う言葉が実際に漫画の中で出て来たり、はた又ファミレスが出て来たり、

    他にも東京都庁や新型ロマンスカーも出て来る所も拝見致しましたが、1巻の頃と比べて、

    『時代の移り変わり』も描写として出て来て居る所も、『注目の1冊』だと思いました。。。(^^)

  • ずっと亜弓さんを応援しているので、歌子さんと亜弓さん二人だけの稽古が始まった今回の巻は満足。

    亜弓さんが好きな私ですら、表紙の絵どうにかならんかったのかと思う。

    それにしてもいつになったら完結するんだろうな。

  • (このシリーズは永久五つ星に決定済みです)

    帯に「奇跡の2ヶ月連続リリース!!46巻は10月29日発売!!」とあった。「奇跡」はないでしょ。

    速水真澄!いったいいつまでぐだぐだ言ってるんだ!お約束とはいえ、いい加減にしてくれ〜。

    大好きな亜弓さん、今回は怖いんですけど…。

    舞台版で、月影先生を夏木マリさんが演じてて、もうすごーくはまってるそうだ。そうだろうなあ。見たい見たい!

    今月中に続きが読めるなんて。確かに奇跡的。楽しみだ〜。

著者プロフィール

1951年2月20日生まれ、大阪府出身。16才の時、「山の月と子だぬきと」が集英社「別冊マーガレット」で金賞を受賞し、高校生漫画家としてデビュー。 1976年から連載の「ガラスの仮面」(白泉社)は、少女漫画史上、空前のロングセラー作品として、各界から絶大な支持を受け、TVアニメ化、ドラマ化、舞台化されている。伝奇ロマン「アマテラス」(白泉社)では、自らの神秘体験を盛り込んだ作品として知られる。『妖鬼妃伝』で1982年度講談社漫画賞、『ガラスの仮面』で1995年度日本漫画家協会賞優秀賞。

「2023年 『人形の墓 美内すずえ作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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