輝夜姫 21 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
3.46
  • (12)
  • (10)
  • (49)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 216
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592175117

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2023.2.21市立図書館
    連載は「LaLa」(2002−3年)。この巻のなかで、月の「カビ」による奇病でバンコク市民10万人の命が奪われた「魔の年」は2023年というモノローグがあり、ちょうど30年後の今を近未来として描いていることがわかった。
    前巻から存在感が増したキーパーソン柏木智忠大将(まゆの実父、日本人でありながらアメリカの海軍大将として大統領も関与する極秘国家プロジェクトに参画)も昔「かぐや姫」と契った帝の子孫にしてどうやら由と血を分けた存在であるらしい。これまでのドナーたちの上を行く晶への執着がおそろしい…柏木と由の関係がこの先の軸となるのだろう。
    それにしてもまゆはどうなってしまうのだろう。自分よりもきれいで賢い晶がいたせいで、「普通」の親の愛をすべて奪われ、父には見殺しにされて(毒で死ななかったのが不思議だけど)自分自身が執着してきた晶さえもかつては母に、いままた父に奪われてしまって、どう生きていけるのだろう? 今までは唯一「普通」に近い存在だと思っていたまゆまでが、親の都合で命も存在も軽んじられてきたことを恨むドナーと二重写しになる。たいへんな話になってきた。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

十文字学園女子大学名誉教授。桐朋学園大学(ピアノ専攻)卒業後、NHKラジオ幼児番組「ピッポピッポボンボン」、教育テレビ「ふえは歌う」などにピアノのお姉さんとしてレギュラー出演。現在は後進の指導をはじめ、朗読ミュージカルのピアノ演奏、雑誌等での音楽あそびやリズムダンスなどを発表し好評を得ている。

「2022年 『保育のうたあそび決定版-ワクワク☆春・夏のうた-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水玲子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×