- Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592177760
感想・レビュー・書評
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くだんからの伝言
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柳原 望さんの作品は微妙な心理の描写や、ほのぼのしたストーリー、何となく、これから先に良いことがありそうな予感をさせるエンディングが最高だと思う♪<br>
今回紹介する作品もそんな感じで、ちょこっと心にじ〜とくる内容。
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1.くだんからの伝言<br>
コミュニティFM「FMオニオン」にある日「くだん」と名乗るうしの仮面を被った怪人に電波ジャックされる。
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先輩晋也を人質に取り、次々に予言をするくだん。新米DJ結は人質になった先輩を案じて、予言が的中するか証明するため、街中を奔走する。そんな中、「くだんを知っている」という少年真人に出会う・・・。
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くだんの本当の目的は何か?意外な目的を知った結たちは、くだんに味方しようとするが・・・。
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少し怖いけれど、みんなと同じ時間を過ごす事ができるという当たり前の幸せって大切なんだと思える作品。
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2.ひまわりの記憶←→録<br>
私個人としては、こちらの作品の方がお気に入り♪続編が出ないかな〜と密かに期待(笑)。
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交通事故で死亡した岸田恵穂の息子三浦恵甫は、現在画商の父と母の3人暮らし。ある夏、恵穂の作品『ひまわりの記憶』がブームになり、岸田恵穂にもブームが飛び火し、イタズラ電話までかかる始末・・・。
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そんなある日、父と母が旅行に行くことになり、恵甫は一人の夏を過ごすことになる。父恵穂には『ひまわりの記憶』以前に発表した作品との間に、作風の劇的な変化があり、恵甫はその謎を調べることにする。
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途中であった花屋の李都とその兄は恵穂の日記をもとに、恵穂が過ごした夏を再現し、画風が変化した謎を知ろうとする。
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もちろん、亡くなってしまった恵穂がどんな気持ちで『ひまわりの記憶』を描いたのかはわからないけれど、「それは単なる想像にすぎないかもしれない でもそれが事実だと 僕は思うことにした」と答えを出した恵甫。そして、エンディングのひまわり畑での李都の笑顔が最高にかわいく、これから先の2人のほんわかした関係が想像できてほのぼのできる作品。 -
予言する妖怪「件(くだん)」の話(表題作)と他一本。
要素を取り扱っていても妖怪っぽくおどろおどろしい話にならない辺りがこの方の味である気がします。せつなさで★5つ。 -
20050906:読了