白磁 第1巻 (花とゆめCOMICS)

  • 白泉社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784592181286

感想・レビュー・書評

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  • たまたま書店で見かけて買ったのですが、正解!

    作家さんも作品も初見だったのですが、ツボにドンピシャでした。
    帯と表紙はちょいエロちっくですが、文学的と言っていい内容です。
    才能があるがゆえに、それだけに集中させられ、またそうすることでしか自分の存在を認められなかった画家。彼が出会った女子高生との関係性を通じて、二人が変貌していく様子を描いています。大人の世界を知らないがゆえに恐れる明春と大人の世界を経験していないがゆえに恐れることがない生花は対照的な様でバランスがとれています。けれど、生花の失明によって、この危ういバランスは必然的に変化を求められるはず。生花はもともと明春を見ていたので、生花が冷静さを失うことがなければ、あとは明春が逃げなければよい話なのですが、そうきれいに進むのかどうか。
    今まで明春が見ていたのは生花が見せようと思った生花の一部であり、天真爛漫で純という面でした。しかし失明によって、卑屈さというか今まで明春に向けていなかったような感情を見せてしまうことになりそうです。明春が求めているのが無垢な生花ではなく生花自身というのは周りから見れば明白なのですが、当人たち特に明春はそういったくくりに囚われている節があるので、失明をきっかけに、それを乗り越えることができるのか、それとも明春は拒絶という道をとってしまうのか。ただ、簡単にはクリアできる問題ではないですし、これをきっかけに二人の愛が深まればよいのですが。
    絵も美しくて、余白の取り方がうまく、引き込まれます。
    これから生花がどうなってしまうのか、早く続きを読みたいです。

  •  24歳と若くして天才画家と呼ばれる真部明春。死んだ母のいいつけで高校にも行かせてもらえず、マンションの最上階で絵を描き続けている。15歳で心の成長を止めた明春が心奪われたのは、女子高生・一条生花。生花の白く美しい肌に魅せられた明春は、モデルを頼む。しかし彼は自ら見て聞いて触れたものしか描けなかった。触れて目覚める、彼の中に眠るよこしまな感情。欲望。儚くも甘美な恋物語。

     こういう話、大好きです!もうおいしいとしかいいようがない…
    切に次話、および2巻発売を待つのみです。

  • 少女漫画というよりは、大人の女性向け。
    この方の作品は官能的で、ギリギリのところで止めています。
    天才画家の明春と、美しい白磁の肌の生花。
    汚したい欲望と、罪悪。
    「ぼくは見てるだけで満たされる そんなきれいな人間でいたかったよ」と言う明春に「そんな愛なら 私はいらないです」と答える生花。
    歪で、そして純粋な愛。

    読み切りの「少女カンセン律」も独特の世界観で、悲しみを知らない天使と、人の悲しみが感染してしまう少女の関係が素敵でした。

  • 白磁 1 (花とゆめCOMICS)

  • 若き天才画家と女子高生の恋愛を描いたもの。
    天才と呼ばれるだけあって変わった人生を送ってきたんでしょうね。愛し方から独特で、変わった愛を少女にぶつけます。でもそれは至って純粋な物で、みていて心が痛くなるような表現多数。また、直接的な表現はないもののこの作品はエロいといいますか色気がダダ漏れな作品でもあります。絵が綺麗な分より官能的に描かれており、みてはいけないものを覗き見ている気分にもなります(笑)

  • せつない

  • 久々に読みたくなって本棚から引っ張りだしてきました。
    モリエ先生の繊細にして濃密、ほの暗さがにじみ出る作風がわたしは好きです。
    抽象的な部分もあるので、深読みをさせられまくってやきもきしますけどそれもまた味かとw
    白と黒の対比が印象的な本作ですけども、
    いやーなんかねー・・・エロいんですよねー・・・
    生花ちゃんの乱れるセーラー服とか、白い肌に映える黒髪とかもそうなんですけど、明春さんの常に乱れ気味のシャツがね・・・うん。
    なんだか他人の秘密を覗き見ている感覚です。
    いけないもの見ちゃってるわわたしいいのかしら!!みたいな。
    でも見ちゃう(∩∀`*)キャッ
    なんでか1巻しか買ってないのでそろそろ2巻を買おうと思いますw

  • 時間も気にせずに読んだ。
    何度も読み返した。
    そして、他の作品も読みたくなった。

  • 少女漫画というよりは、大人の女性向け。
    この方の作品は官能的で、ギリギリのところで止めています。
    天才画家の明春と、美しい白磁の肌の生花。
    汚したい欲望と、罪悪。
    「ぼくは見てるだけで満たされる そんなきれいな人間でいたかったよ」と言う明春に「そんな愛なら 私はいらないです」と答える生花。
    歪で、そして純粋な愛。

    読み切りの「少女カンセン律」も独特の世界観で、悲しみを知らない天使と、人の悲しみが感染してしまう少女の関係が素敵でした。

  • 純粋でひたむきに向き合う二人がこの上なく愛しい。

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著者プロフィール




「2018年 『親愛なるA嬢へのミステリー(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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