花よりも花の如く (第6巻) (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
4.04
  • (50)
  • (64)
  • (44)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 525
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592186533

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 西門とのエピソードがとても良い。
    ふたりが悪いわけでもなく誰が悪いわけでもないのに
    ギクシャクしてしまうのがかわいそうだけれど
    仕方のないことだとも思うし、関係が少しでも進展して良かった。

    舞台上で面が割れても集中しているところがすごいけれど
    それをきっかけにテレビドラマのオファーが来るのも運命だなと思う。
    ドラマを見ていて詳しい人が見るとおかしいことばかりというのは
    能だけに限らずよくあることだと思う。
    その道のプロが撮影協力していても色々な都合に流されて
    修正されないこともよくある話。

    気持ちだけ作っていってお任せするのは
    プロ同士だからこそ成り立つのだろう。

    選んだのは向こうなんだから考えなくて良い、
    あとはおまえが選べばスタート
    という芳年さんの言い方がらしくて好きだったし
    考え方としてすごくクリアだ。

    憲ちゃんとしてはいつもどおりなだけなのだろうが
    ”外”の人に手をついてきっちり挨拶する姿が綺麗。
    彼が出演することで先生も会も監修として参加するというのが
    なるほどなぁと思った。
    関わるなら徹底的に関わらないと、中途半端なものになるし
    関わりたいといってくれる先生、
    そしてそれを受けてくれるドラマスタッフサイド
    それぞれの度量があるからこそクオリティの高いドラマに仕上がる。
    だからこそ『向こうもこちらもそれぞれに玄人
    手加減無用』が成り立つ。

    左右先生が、チョイ役だったらやらせないつもりだったかと憲ちゃんに訊かれて
    「まあな、今頃気づいたのか?」
    と返すのが恰好良い。

    他の業界の人とクオリティをぶつけられる環境にいる憲ちゃんと対比するように
    葉月さんがピアノの腕は普通でもセクシーな格好で来て欲しいを言われることもある
    というのを芳年さんから聞かされる構図も深い。
    つっぱねる自信もなく痛いところをつかれたのだろう
    葉月さん、気持ちは理解できる。
    ピアニストでなくとも、女性はこれに近い経験をしたことがある人は
    多いのではないだろうか。

  • 若手能楽師の会に誘われ、その公演で「望月」のツレという大役をやることになった憲人。しかしながら、日々舞台を重ねる毎日は変わらずで…。そんな中、芳年さんの紹介でTVドラマ出演のオファーが舞い込んだ憲人に、気になる女性が現れて!?
    (2008年)
    — 目次 —
    仄暗き夢の底より
    石に願いを
    あとがき
    附祝言

  • 11巻も出ると、最初から読み返したくなるなる~。
    けど、とりあえず手近にあった6.7巻から。

  • 以前から気になっていた本をやっと購入。
    能は観たことが無いけれど、一度、行ってみたいと思わせる内容。

  • これを読むと、実際に能楽堂で能を見てみたいと思うようになります。特に、作中で主人公「憲人」が演じた曲などはある程度内容もわかるので古典が苦手な人も楽しめるはず!!

  • これを読むと、実際に能楽堂で能を見てみたいと思うようになります。特に、作中で主人公「憲人」が演じた曲などはある程度内容もわかるので古典が苦手な人も楽しめるはず!!

  • 迷いなさい。自分が納得するまでは納まるもんでもないしいっそとことん迷っときなさい

  • 成田先生の漫画が大好きだ^^

  • 物語の大きな流れが見えてきた巻。
    各キャラクターも立ってきたし、続きが楽しみ。

  • この本、出ているのずっと気付かなかった…。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

成田 美名子(なりた みなこ、1960年3月5日 - )は、日本の漫画家。代表作は、『エイリアン通り(ストリート)』、『CIPHER(サイファ)』など。血液型はAB型。
青森県青森市出身。青森県立青森東高等学校出身。1977年、『花とゆめ』(白泉社)掲載の『一星(いっせい)へどうぞ』でデビュー。
登場人物の前向きな姿の描写へのこだわりで知られる。マンガ評論家ヤマダトモコは、成田作品の個性を「明るさへの意思」だと評した。

成田美名子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×