さみしいひと (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 197
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592191902

作品紹介・あらすじ

会社をクビになった日に出会った女性から「私の代わりに弟を守って」と頼まれた倫子。
弟=諒はピアニストを目指す少年だった…。 2014年6月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 同僚を庇って職を失った倫子は、公園で一人泣く女性・礼華と出会う。
    結婚を控えた礼華に請われた倫子は、ピアニストを志す高3の弟・諒の世話をすることに…。

    斉藤さんらしい胸にじわじわと来るシリアス目なストーリー。「花の名前」に雰囲気は似てるかも。
    追いつめられていく倫子と諒が、お互いに心を開いて支え合っていく感じがすごく良い。
    諒の母親は最悪のタイプだけど、倫子のお母さんも正直質が悪いタイプだと思った。気持ちはすごく分かるんだけど、それで娘をがんじがらめにして、泣くことさえできなくしていた事実は重い。倫子もお母さん大好きなだけにもの凄く辛いところ。親子関係ではむしろ倫子側の方がハラハラさせられた。
    諒は最初こそアレだけど、心を開いてからはもの凄く可愛い感じに。
    コンクール会場での「抱いて!」にはマジで吹いた。
    おまけ漫画がとても平和で、かつ斉藤さんのコミカル調な内容で本当に安心する。お姉さん望まぬ結婚だったけど不幸せではないみたいなのでちょっと安心した。髪切った二人可愛い。

  • 泣けない女と、ピアニストを志す少年。母に縛られ、支配される2人が抗う話。倫子の母も、諒の母も質は違えどどっちもどっちだと思うけど、倫子の母は倫子の気持ちが届いて良い方向に向かってくれてよかった。しかし、おまけまんがの倫子こじらせてる諒には笑ったw目指せ、母親からの脱却w

  • 唯一の肉親である母親に支配されている倫子と、ピアノの才能を母親に認められない少年・諒。
    母親の呪縛からの解放へ行動を起こす物語。初めは姉以外の存在である倫子を拒否していたのに、諒の母親への衝突をきっかけに心を開き始めた諒の変化が可愛らしくにやにやした。
    今作はシリアスな方の斎藤さんだと思っていたら巻末おまけに笑わせてもらった。この破壊力はさすが斎藤さん。
    果たして不憫すぎる諒の片想いが報われる日は来るのか。こんな後日談読んだらもっと読みたくなった。今度は恋の成就を。
    礼華さんの美人っぷりとキャラの面白さが好き。

  • ピアニストを目指す少年と、泣けない女性と、その母親たち。
    本編はシリアスで、泣けたのに対しておまけまんがはすばらしくコメディ・・・!
    斉藤けん先生の作品はやっぱり好きだ。

  • 「泣いている人を放っておけない」そんな性分で会社をクビになった木ノ下倫子は、そんな性分のおかげで篠宮礼華と出会い、音大入学を目指している彼女の弟・諒の世話をすることになった。

    礼華も諒も倫子も、それぞれが母に縛られていた。諒と関わることで図らずも自身の母親とも向き合うことになった倫子は結果オーライだろう。周囲に流されるままの諒はともかくとして、あがきながらもどうにもできなかった礼華がひたすら可哀そうだった。巻末マンガを見る限り、礼華はきっとどんな状況でも自分を幸せにできる強さがあるんだろうと思うけれど。

    母親との関わり合いがメインテーマのようなので、恋愛要素はかなり薄い。巻末マンガで一気にラブコメになったので、恋愛成分はそれで補充かな。
    「家に縛られている」ところに自分と重なるものがあったので、かなり胸に刺さった。作者が参考文献に挙げた「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」「母を棄ててもいいですか?支配する母親、縛られる娘」にも興味が出たので読んだ。そのうえでもう一度当作品を読むと、重いテーマをよくこれだけ読みやすく作り上げたものだと感心する。
    良い作品だなと思った。

  • おまけマンガに和んだ。
    お姉様いいキャラしてる。

  • 表紙の雰囲気が気になり購入しました。
    とても良いお話です。感動できる、ただ……
    説明できないのですが、何かが物足りないのです。主人公は苦労人だし、キャラもかわいいと思うのだけど、何かが気に入らないというか。。。単に好みの問題かもしれません。

  • おまけまんがが本編と全く方向性が違っていてやたら可笑しかったです。

  • 短編集かと思ったら1冊完結もの。
    もっと読みたかった気はしつつ、相変わらず斎藤けんさんの漫画は優しく胸を刺してきますな。痛くてつらくてきもちいい。

    描きおろしの諒くんかわいすぎ。

  • おまけに心和んだ。

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