スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜 (花とゆめCOMICSスペシャル)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592192329

感想・レビュー・書評

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  • 人によっては青臭く感じる話が多いかもしれないが、個人的にはテーマと描き方のどちらもハイレベルに感じられた。ここ最近読んだマンガの中でも特に印象深い。どうでもいいが、キリンの話のカラーページがやまだないとを思い出させる。アシスタントでもやっていたのだろうか。塗りのクセが妙に似ている。使っている機材は恐らく違うはずなのに。

  • じんわりとあたたかい読後感の作品が揃っている印象です。表題作が一番好き。

  • 読んだ後、心が温かく優しい気持ちになりました。どの話も誰かを大切にしたい気持ちや人の弱さなどの表現がとても丁寧に描かれていて、羽海野チカ先生の作品の原点がここにあったんだなぁと思いました。
    羽海野チカファンの人やそうでない人にもオススメしたい一冊です。

  • 薄くてすぐ読みおわってしまうけど、好きな本です。
    どこかコミカルで、とても静かな作風には大きな安定感。
    こんなの描いてたんだー(・∀・)

  • うわああんやっぱり羽海野さんいいよぉぉ!!どれもとてもいいんだけれど、あえてあげるなら「スピカ」と「はなのゆりかご」でしょうか。

    萩尾望都などに読み馴染んでいると、トゲ谷博士が大切にしているモリーは、既に死んでしまっていてその似姿の人形か、博士の妄想の存在か、感情のないロボットか…。と心配しながら読んでしまったんですが、ハッピーエンドでよかった!!博士もモリーも砂糖菓子の国の住人にならなくてよかった!!

    余談ですが、「可愛いモリー」は、高尾滋「人形芝居3」のパースレインの「ぼくのマリー」に匹敵すると思います。きゅんとする男の子の台詞の二大巨頭。

    「スピカ」も、好きなものに一生懸命になる真っ直ぐな気持ちが気持ちいい。切れるほどせつない。好きなことを好きなことをずっと大事にして生きていきたい。

  • 古本でゲット。

    やっぱり羽海野作品はほんわかするし
    じわーっと考えさせられたり。


    3月のライオンが早く読みたい!

  • 可愛くて、切ない本でした。
    さすが羽海野さんの作品集だなー。
    どれも好きですが、世界観は「ミドリの仔犬」のシリーズの絵本っぽい感じがすごく好き。
    でも冬のキリンの切なさも、大好き。

    いつも誰かが誰かのことを考えている。
    そんな優しい物語でした。

  • 羽海野さんの話は長くても、短くても。物語に対する愛情というか、責任というか。なんというか、しっかりとしていて。そして、うっかり泣かされる。

    感情が振られたのが、あとがきのパトと攻殻の話。

    バトーさんは犬っぽいし。南雲さんの凛とした姿の後ろに見える荒れた都市に心が動かされて。

    同じものが好きな人に対する無償の無限の愛情。めいた愛着がわく。

  • 2011年7月発表。


    『ハチミツとクローバー』
    『3月のライオン』
    の漫画家・羽海野チカが
    デビュー当初、
    各誌に描いた珠玉の短編を一冊にまとめた
    初の短編集。




    いやぁ〜
    やっぱ上手いというか、
    この人短編も質が高いです♪


    わずか100Pほどの
    薄い作りやけど、
    文句なしに満足できる出来(*^o^*)



    6編の短編は
    すべてハチクロを連載した当初の作品だということで、
    優しくも儚いテイストの短編が多く
    ハチクロの世界観に通じるものもありました☆



    特に自分が
    胸がキュイ〜ンとなったのは、

    ハチクロとシンクロしている世界観の
    巻頭フルカラーで描かれた
    『冬のキリン』と


    「3月のライオン」の
    ひなちゃんと高橋くんのモデルにもなった
    表題作の『スピカ』。


    好きなことを続けることへの不安と
    思春期の葛藤を描いたテーマは、
    様々な問題と戦いながら
    夢を諦めない人への
    後押しになってくれるストーリーだと思います。


    そして
    おじいさんとおばあさんの
    無償の愛を描いた
    ロマンチックな大人の童話
    『はなのゆりかご』
    もオススメです☆




    しかし、なんなんやろ?

    この人の漫画を読んだ後に感じる
    このあったかい余韻は(^_^)


    羽海野さん本人が持つ
    優しい人柄や
    人間力を感じずにはいられないです。



    なお、この本の印税は全て
    東日本大震災により被災された方々と、
    被災地の復興ためへの義援金に充てられるそうなので、
    是非とも新刊で
    たくさんの人たちに読まれることを
    切に願います。
    (500円玉のワンコインで買えます)

  • ふわふわ きらきら 。 表題作「スピカ」がいいなぁ。でも、全部のお話が好きです。本当に。

著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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