スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜 (花とゆめCOMICSスペシャル)
- 白泉社 (2011年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (104ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592192329
感想・レビュー・書評
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羽海野さん!羽海野さんじゃないの!!!!!!
…と、書店の新刊コーナーでみつけて即手にとりました。
(同伴してた人にいつ手にとった?!って言われた…即です!笑)
10年前くらいの短編の詰め合わせですが、昔からずっと変わらず優しいお話を描く人なんだと知りました。
こういう、美し過ぎるものと、その正反対のものをちゃんと描ける、なんていうかな…感じたものや吸収したものをちゃんと咀嚼して紙面に出せる、っていうのかな?
紙面にちゃんと人間がいる感じ。
羽海野さんのお話を読むと、誰か(登場人物や、自分以外)になれた気がするほど、ぐっさりくる。
わたしにとっては「凄い人」なんだけど、そんな凄い人は何を見て何を感じて何を飲みこんでるんだろう、ってのは常々気になるところで、羽海野さんはそういうのも紙面に忍ばせてくれるから、なんかお礼言いたくなる感じです。
や、ほんと素敵な人だわ、羽海野さん。
わたし羽海野さんの作り出す漫画も大好きだけど、きっと羽海野さん自体が好きなんだと思う。お友達になりたいレベルで。
ステキな女子だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
可愛いし明るく希望があるのにどこか哀愁が漂う短編集。ほんのりBLっぽいものもあってなんだか得した気分。
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3月のライオンは好きなんだけど、読むのにパワーが必要。この短編集は、羽海野チカさんらしいテイストはありながらも、短編なだけにそこまで重くなりすぎずに読めるのが良かった。そして、短いページの中でもしっかりとキャラが生きていて、まとまっているが素直に凄い。
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羽海野チカの初期短編集。2000年から2004年までの、ちょうどハチクロの連載初期と同時期の作品。羽海野作品がアニメ化、映画化された時は、主題歌や挿入歌でスピッツの曲が選ばれることが多いのだが、今回はタイトルにスピッツの名曲「スピカ」の名前が冠されている。
スピッツの「スピカ」には「幸せは途切れながらも続くのです」という歌詞の一節がある。苦しさやつらさを乗り越えて自分なりの幸せをつかんでいく羽海野作品の登場人物たちは、「スピカ」の歌詞の一節を体現している気がする。-
みじんこさん、はじめまして。
今回はフォローしてくださり、ありがとうございます。
拙本棚のどこがお気に召したのか分かりませんが、リフォローさ...みじんこさん、はじめまして。
今回はフォローしてくださり、ありがとうございます。
拙本棚のどこがお気に召したのか分かりませんが、リフォローさせていただきますね。
みじんこさんの丹念なレビューに、心惹かれます。
羽海野チカさんはとても好きです。
残念ながらこの短編集は未読ですが、手に取ってみたいですね。
また、面白い作品に出会ったら教えてくださいませ。
どうぞよろしくお願いします。
2013/08/08
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「ハチクロ」の連載が始まったころに描いたという、短編集。
今から10年ほど前の作品達ということになるけれど、古さや拙さを感じられずに読めます。
ほんの数ページの短編ながら、心を揺さぶるのがすごい。
羽海野チカの真骨頂だと思うけれど、ぎゅっと切ないのにどこか暖かい話が多くて、涙出そうになったり、ほっとしたり。
すーごく寒くて淋しい日に飲む、心を和ませるあったかいココアみたい。 -
羽海野先生の絵が好きで、ストーリーが好きで、とうとう買いました。
中身は短編で、ハチクロも3月のライオンも関係ないけど、世界観とかテーマとか、そういう深いところが共通していて、やっぱり胸に訴えかける何かがありました。
その何かを見つけたいのですが、言葉で表せなくて。
ハチクロで見かけたシーンとかが出てきたりもしていて、それだけ印象的で伝えたいメッセージを持つシンボルなのかなって思いました。 -
羽海野チカさんの漫画は、絵が可愛くてキャラも可愛くできてるのだけど、お話は、心臓をギュッと掴んで ゆ っ く り とほどかれる感触で、少し切ない……
初期短編集だけど、そんな今の羽海野チカさんの漫画のエッセンスは存分につまってるので満足できると思います -
よかったなあ◎
小さくあったかくまとまった短編集。
最初に収められている“冬のキリン”だけ、
短いのにちくっと痛む、切ないお話でした。
羽海野さんの好きな押井監督作品、
見てみたくなりました。 -
「泣いてもやめられないほど好きなものがある」ということが、この作家さんの中に根深いテーマとして存在しているのだろうなと思いました。上記の感情に共感を覚える身としては軽々ノックアウト。表題作の「スピカ」はじめ、すべての作品が好き。ほっこり。
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羽海野さん初期短編集。
ほんわかさと切なさを兼ね備えたお話ばかりで癒されます。