月の輝く夜に (花とゆめCOMICS)

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  • 白泉社 (2012年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592192909

月の輝く夜に (花とゆめCOMICS)の感想・レビュー・書評

  • 淡々と話が進む中で、それぞれの人の醜さや悲しさが暴かれて行きます。最初の空気からは思いも寄らなかった方向に行くので、ちょっと(;´Д`)えっ、あの待ってって感じで

    誰も幸せにならないのだなぁと思います。
    なれないのではなく、ならない。
    なりたくないわけではないのに。

    このころの恋愛は総じてそうかもしてませんね。一夫多妻しかも、飽きたら捨ててもよし。
    女性は悲しすぎます。悲しすぎて、悲しすぎて、人を素直に愛せないのだと思います。
    嫌いではないですが、読後感のやり切れなさに☆三つです。

  • 切ないのう、切ないのう・・・

  • 氷室冴子だ!。
    小品ではあるけれど、完成度は高い。
    文庫が出た時は分厚いし、再収録だ、とスルーしてたんだけど、この話は読んでなかったから、漫画なら…と古本屋で立ち読み。
    派手さも、氷室冴子の醍醐味である清濁を含んだパワフルさもないんだけど、静なる重みのある話で、引いた強さがある。報われないけど。
    確かに人生にはこんな一面があって、みんなそれを胸に秘めて、でもそれなりに生きてゆくんだよなあとしみじみしました。
    余談だけど、山内直美は本当に氷室冴子を尊敬してるんだと思った。できる限り足さない引かない、で氷室冴子のファンとして感謝する。

  • 読んでよかったです。
    モノローグ調の、コミックにするには難しい作風だと思いますが、
    よく表現されてるなぁ~と関心しました。
    「物語」って感じのハッピーはお話はいくつも見てきたけど、
    これはタイプが違いますね。
    こういう思いを抱えて生きていく人達もいるんだっていう
    ほろ苦く、しんみりとした気持ちを味わえました。
    心にズガーーンと感動が訪れるようなタイプではないんだけど、
    これはこれでとても良かったです!

  • 氷室冴子原作との黄金コンビである著者。
    絵の綺麗さや原作の台詞を大切にした内容でとてもしっとりと仕上がっている。

  • 故・氷室冴子氏の文庫未収録だった『月の輝く夜に』が、『なんて素敵にジャパネスク』『ざ・ちぇんじ!』同様に山内直実によってコミック化されました。

    読んでしまうのがもったいなくて積読していたのだけど、そろそろ読むかと昨晩読んでしまいました。

    夏に読まなくて良かった。

    そういえば、氷室冴子って、ひとの陰の部分を書くのも巧かったよなぁと思い出しました。名作です。

    文庫の方も出版されたようなので読んでみようっと。

  • かつて学生の頃、氷室冴子さんの原作と合わせて『ざ・ちぇんじ』や『なんて素敵にジャパネスク』を夢中で読んだ。今でも数年に一度一気読みしてしまうのです。この原作は未読だったのでふと手にとってみました。コミックにしては珍しい厚さ。

    年上の恋人、有実に娘を預かって欲しいと頼まれた貴志子。その娘、自分と二つしか違わない。
    上記の2作品のようにドタバタコメディや世間を揺るがす大きな事件などはなく、しっとりと淡々と進んでいく。貴志子も物語によく出てくるような深窓の美女などではなく普通の姫で、ポヤ~っとしている印象だった。対して有実もそれほど出世欲はなくそこそこという感じ。ちょっとアレな娘の登場もそこまで影響を及ぼすほどでもない。

    現実はそんなもんだよね…と最後まで読み進めていくうちに、そんな穏やかさの中に実は秘めていた激情があった。読了後再度読んでみて、何気ない表情や行動の描写でそれが物足りないものであってもそこかしこに意味があったことに気付かされる。
    「思い合う二人が最後には結ばれる」お決まりのハッピーエンドではない。貴志子の恋は子供じみた憧れのようなものだったかもしれない。けれどそれぞれが「どうにもならない現実」を受入れて日々を過ごしているもんだ。
    原作も読んでみようかな。

  • (No.12-77) 氷室冴子さんの原作を山内直美さんがコミック化したもの。

    小説を読んでネット検索したら、このコミックスの評判がとても良い。
    だったら読みたいと購入。

    原作をとても大切にしていて、大満足。
    原作どおりだったらあえて漫画化することないじゃない?なんて思ったあなた、ちょっと待って。

    この漫画は原作そのままにそこに絵が付いているという雰囲気なのよ。
    現代だからコミックスなんだけど、これに一番近いのが平安時代なら絵巻物かな。

    これを絵にするのはかなり難しかったのではないかしら。それぞれの人の想いをこんなに上手く表現してることに感動しました。

    氷室さんの作品をこんなに素敵に描いてくれて、山内さんありがとう!

  • 静かに進んで行くお話だった。ざ・ちぇんじ!とかなんて素敵に〜が元気な姫君のお話だったから、意外。でも、貴志子はおとなしい姫君と思いきや、言うこと言うし、好きな人がいながらも父親ほどの年齢の男を通わせるし。みんな思い通りにはならない。「生きていく」のに政治的な思惑に動かされてしまったり、想いを隠さなければならなかったり。きっと有実と貴志子はそのまま続いていくんだろう、お互い隠していたことを知っても。

  • 深い。
    最後には幾重にも「実は・・」が重なって、恋愛物語というよりはサスペンス要素が強い。

  • 『なんて素敵にジャパネスク』『ざ・ちぇんじ』を陽とするならば、この作品はまさに陰だと思う。氷室冴子さんの未収録作品のコミック化ということでとても楽しみにしていたけど、作品全体に影が潜んでいるような話だった。悲恋といえば悲恋なのかもしれないけれど、人は思惑や政略のためには、身内や恋人すら大切にしないのは平安に限らず今も同じなのではないだろうか。そんな作品の読後感は物悲しいだけではなく気持ちも重苦しくするものでした。小説を先に読んだせいもあるのかもしれないが、小説以上に淡々として、ちょっと物足りなかった。

  • 氷室・山内コンビは「ざ・ちぇんじ」「なんて素敵にジャパネスク」を読んできたので今回も楽しみにしていました。

    絵は昔に比べたらさすがに綺麗になったなあと思うのだけど、内容がいまいち盛り上がらない…静かなお話でした。
    同時に小説も買ったので、小説も読んだらまた感じ方も変わるかなあと思います。

  • マンガにしては、ちょっと抑揚のないお話しに見えてちょっと残念。小説で読むとまた趣が違うのだと思う。

  •  故・氷室冴子氏の文庫未収録だった(9月に出たらしい)短編をコミックス化したもの。
     まるでミステリのごとく鮮やかな伏線の展開である。
     読んでいてわくわくして、読み終わった後に、すぐに読み返してにやにやした。

     久しぶりに読む楽しみを味わいました! 1冊で完結するのでオススメ!

  • 花ゆめコミックスにしてはぶ厚くてビックリ。
    天然ぼよ~んのお姫様かと思えば、しっかり口撃もするし、激しい恋心も持ってて、何もなかったようにまた今の関係を続けていく強さ。意外性の姫だね。
    有実もぼよよ~んとした親父かと思えば出世と嫉妬をうまく隠す狸だったし。

  • 氷室さんと山内さんのコンビの作品は元気があって大好きなんだけど、今回は悲しいお話しでした(--、) 宮中って陰謀渦巻く本当に怖いところだ

  • なんて素敵にジャパネスクが好きだったのでつい懐かしくなって買いました。
    でも、この本は小説で読んだ方が良かったかもしれない‥‥

  • 氷室冴子さん原作で単行本未収録小説ということで買ってみましたが、大変重い作品でした。

    貴族の妻も子もある年上の有実の愛人として暮らす貴志子の元に、有実の娘の晃子を預かるという話があり、二人の年の近い姫がしばらく一緒に暮らすうちに、お互いの苦しい気持ちが明らかになるって感じです。

    最初からあまり有実に愛を感じてなさそうな貴志子が、実は別の男性に恋をしてるっていうのにも驚きましたが、その相手は浮気者っていうのも驚きました。少女コミックっぽくないなぁって。

    文庫も発売されるみたいですけど、「ざ・ちぇんじ」はすでに文庫で読んでるし、そっちは買わないかも。

  • なんかこう、胃の腑に重たい感じ?
    切ない!ってほどでもない。
    日常を切り取ったような感じで、エンドマークはついてるけど、続いていくんだろうと思わせる。

    とりあえず、すっきりしない。

  • 年の離れた恋人の娘を預かったひと夏、胸に秘めていた思いの箱が開く。手に入らない愛を求めつづけてしまう業の深さ。割り切れない恋心。そして、野心や打算を前にあまりにも儚く壊れてしまう人の気持ち。ただそこに佇んで移ろう景色をやりすごしていくしかないヒロインの無力さが哀しい。
    原作・作画者への信頼感から軽い気持ちで手に取ったらとてつもなく切ないおはなし! でも好きです。

  • 氷室冴子さんの原作で、山内直美さんがマンガにするという、ゴールデンコンビですv
    残念ながら、氷室先生は現在いらっしゃいませんが、このコミックを手にとった時に、中学生だった自分の色んなことがこみ上げてきてしまいました・・・
    とても面白く読ませてもらいました。登場人物の気持ちがどれもこれも切なくて・・・何度も読み返してしまいました。

  • 氷室冴子さん&山内直美さんなので「ジャパネスク」「ざ・ちぇんじ」みたいなのかと思ったら……
    こういう物語も書いていたんですね……

  • しんみりと静かに、まるで月明かりのように浮かぶ恋物語。

  • 氷室冴子×山内直実の新作! って記事を見て、「え、氷室さんって亡くなったって思ってたけど、思い違いで生きてはるん? よかったー!」って一瞬喜んだんだけどなあ、、、亡くなってはったのはホントだったなあ。。。て思いながら、買いました。雑誌コバルトに掲載されただけで、文庫にはなってない作品だったとか。。。「なんジャパ」や「ざ・ちぇんじ」の元気な作風を思い浮かべながらページをめくると、あまりの落差に「え?」ってなりますが。その2作より、よほど”少女小説”らしい、センシティブな作品でした。読んでいると、いろんな立場の”女”が出てきて、または”男”は見た目ではわからないなあ、という万華鏡のようにくるくると見えるモノが変わっていくお話しでした。おもしろかった。。。というよりは、感慨深かった、と言った方がしっくりきます。「なんジャパ」を読んでいた時分にこのお話しを読んだならば、「?」となっていたかもしれませんが。一番恐ろしいのはなんなのか。今ならあやまたず、正解を導き出せるに違いないのです。

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