- Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592192909
感想・レビュー・書評
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(No.12-77) 氷室冴子さんの原作を山内直美さんがコミック化したもの。
小説を読んでネット検索したら、このコミックスの評判がとても良い。
だったら読みたいと購入。
原作をとても大切にしていて、大満足。
原作どおりだったらあえて漫画化することないじゃない?なんて思ったあなた、ちょっと待って。
この漫画は原作そのままにそこに絵が付いているという雰囲気なのよ。
現代だからコミックスなんだけど、これに一番近いのが平安時代なら絵巻物かな。
これを絵にするのはかなり難しかったのではないかしら。それぞれの人の想いをこんなに上手く表現してることに感動しました。
氷室さんの作品をこんなに素敵に描いてくれて、山内さんありがとう! -
静かに進んで行くお話だった。ざ・ちぇんじ!とかなんて素敵に〜が元気な姫君のお話だったから、意外。でも、貴志子はおとなしい姫君と思いきや、言うこと言うし、好きな人がいながらも父親ほどの年齢の男を通わせるし。みんな思い通りにはならない。「生きていく」のに政治的な思惑に動かされてしまったり、想いを隠さなければならなかったり。きっと有実と貴志子はそのまま続いていくんだろう、お互い隠していたことを知っても。
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深い。
最後には幾重にも「実は・・」が重なって、恋愛物語というよりはサスペンス要素が強い。 -
『なんて素敵にジャパネスク』『ざ・ちぇんじ』を陽とするならば、この作品はまさに陰だと思う。氷室冴子さんの未収録作品のコミック化ということでとても楽しみにしていたけど、作品全体に影が潜んでいるような話だった。悲恋といえば悲恋なのかもしれないけれど、人は思惑や政略のためには、身内や恋人すら大切にしないのは平安に限らず今も同じなのではないだろうか。そんな作品の読後感は物悲しいだけではなく気持ちも重苦しくするものでした。小説を先に読んだせいもあるのかもしれないが、小説以上に淡々として、ちょっと物足りなかった。
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氷室・山内コンビは「ざ・ちぇんじ」「なんて素敵にジャパネスク」を読んできたので今回も楽しみにしていました。
絵は昔に比べたらさすがに綺麗になったなあと思うのだけど、内容がいまいち盛り上がらない…静かなお話でした。
同時に小説も買ったので、小説も読んだらまた感じ方も変わるかなあと思います。 -
マンガにしては、ちょっと抑揚のないお話しに見えてちょっと残念。小説で読むとまた趣が違うのだと思う。
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故・氷室冴子氏の文庫未収録だった(9月に出たらしい)短編をコミックス化したもの。
まるでミステリのごとく鮮やかな伏線の展開である。
読んでいてわくわくして、読み終わった後に、すぐに読み返してにやにやした。
久しぶりに読む楽しみを味わいました! 1冊で完結するのでオススメ! -
花ゆめコミックスにしてはぶ厚くてビックリ。
天然ぼよ~んのお姫様かと思えば、しっかり口撃もするし、激しい恋心も持ってて、何もなかったようにまた今の関係を続けていく強さ。意外性の姫だね。
有実もぼよよ~んとした親父かと思えば出世と嫉妬をうまく隠す狸だったし。 -
氷室さんと山内さんのコンビの作品は元気があって大好きなんだけど、今回は悲しいお話しでした(--、) 宮中って陰謀渦巻く本当に怖いところだ