- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592196778
作品紹介・あらすじ
リリアの白き想いを黒く染めていくダヴィト。さらにリリアに恐ろしい脅迫を持ちかけるがその内容とは…!? そしてその果てに二人を待っているのは!? 心優しきファンタジー完結巻! さらに惣司ろうの原点である受賞作「ガンジス川でさようなら」を収録。
2015年2月刊。
感想・レビュー・書評
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2017/03/25購入・09/17読了。
遺作になられるとは・・・。まだまだもっと描きたかったでしょうに。天国で続きを描かれているのかな・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まず、何よりも先に、惣司ろう先生のご冥福を申し上げます
これからの少女漫画を支えられるだけの地力を着実に培っていた、間違いない俊才の早すぎる死去に胸が痛む。一漫画家の死に、これほどまでのショックを受けたのは、目標にさせていただいていた小説家である、香月日輪先生の逝去以来である
少女漫画らしい、可愛らしげな画に支えられる恋愛ストーリーや、リリアの言動の中に、ありきたりな少女漫画にはない芯の強さを、この作品を読んでいて感じる事は多かったが、もしかして、それは自身の命を燃やすようにして描いていたのではないだろうか?
死者が何を想っているか、それは生者である私には言い当てられないが、きっと、自身の作品を完結させられずに逝ってしまった惣司先生はきっと、悔しかっただろう、単なる読み手でしかない私がこんなにも歯痒いのだから・・・・・・
漫画家には当然、全力で作品を生み出して欲しい。けれど、さすがに死期を早めかねない、危険すぎる執筆活動は正直なトコ、避けて欲しかった。一時、ペンを置き、治療だけに専念をし、体調を万全に戻せていたのなら、もしかして、先生自身が描きたかったラストを描いてから、思い残し一つなく逝けたのではないか、とすら思ってしまう、今更、遅い、と判っていてもだ
惣司先生は、自分が望む形で作品に幕を引けないのを承知し、覚悟し、悔しさも哀しさも飲み下して、最期の最期まで自分らしい、自分が描きたい作品を、私達のために描いてくれた
きっと、この『忘却の首と姫』を読めた事で見ている景色が一変したり、人生観や恋愛観がガラリと変わったりした読み手もいるだろう。そんな読み手が例え、一人だけだとしても、存在するならば、惣司先生が漫画家として生きた意味がある、私は綺麗事だと笑われても、そう思いたい・・・・・・先生の誇りを守ると言うより、惣司ろう先生のファンでいられる己の誉れに懸けて
この台詞を引用に選んだのは、惣司ろうって漫画家が亡くなった、その現実があるからこそ、受賞作に先生が籠めたキモチが、その時以上に読み手に強く伝わってくる、と思ったから
改めて言います
惣司ろう先生、漫画家として生きてくれてありがとうございました。ゆっくりと休んでください、次の機会に向けて -
もっと続きが読みたかった!!
リリアの決意、王様への深い愛、そして王様の孤独がリリアと接することで癒されていく優しい物語。未完のままで終わってしまうことが残念でならない。2人の未来をもっと読み続けていたかった。惣司ろう先生のご冥福をお祈りします。素敵な作品をありがとうございました。 -
完結。
この先の二人の未来を考えると残念すぎる。
二人の強い絆と愛情。
リリアの両親のお話。
暖かい想いにあふれる物語でした。 -
まさかの最終巻。なんと作者さんがご逝去されていたとは。作品は未完ではありますが、この巻でのリリアの両親のお話を踏まえれば、作者さんが思い描いた、これからのリリアと王様の歩んでいく未来も垣間見れたような気がします。素敵な物語をありがとうございました。
作者さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。 -
続きが読みたかった。
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未完ゆえに心に残る作品だと思います
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王様とリリアのこれからも見たかったです。あたたかで優しい話ばかりでいつもほっこりさせてもらってました。
心からご冥福をお祈りいたします。