秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

著者 :
  • 白泉社
4.39
  • (113)
  • (87)
  • (24)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 877
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592197362

作品紹介・あらすじ

「秘密」スピンオフ新シリーズ。青木と出会う前の大学生の薪は、鈴木との運命的な出会いをして…。薪の出生の秘密も明らかに!! 2013年8月刊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごい…しばらく読んでいない間に秘密が完結して、更に薪さんの昔エピソードまで。この一冊で終了か?と思えるくらい綺麗な終わり方だったけど、まだ続きがあるのか!気になる~!

  • 『秘密』は、これとseason0の4巻が好きです。
    …というのも私は薪剛ファンではないからなんですが、なんというか鈴木にしても青木にしても貝沼のことにしても、「不幸」なところも薪剛の美しさや完璧さの一つというか。そういう風にしか見えないので彼に熱狂出来ない私は意外性もなくふーんって感じに読んでしまっていたのですが、このseason0の1巻は、こういう育ち方してたらああいう人になっても仕方ないと思わせるのが上手いなあと思います。
    過去編って過去であっても突き詰めると後付けだからね。そういう前提があったとしても、薪の実父・澤村が、劣化版薪っていうのが面白いです。
    だって薪剛そっくりの澤村が薪剛並のスペックを持てなくて、出生からプレミアムで上手に群れることも出来ずに、嫉妬や焦りから薪俊と妻を殺してしまって、成長して自分そっくりの薪剛に「群れるのは弱者」って言い放たれるのって凄くないですか。そう言い放てるだけの誰にも理解されないことの孤独を、薪剛はそれまで味わっていたんだしそれが彼を普通の人間よりも強く鋭利にしたんだと思うと、紛れもなく澤村の人としての弱さは薪剛を育ててつくったんですよね。愛憎も生まれるってものです、忘れられるわけがない。そしてこの話が「創世記」、つづく作品の題名が「原罪」なんですよ。おそらくこの題名は、薪剛出生の秘密と、『秘密』という作品の主人公・薪剛の過去編っていう意味で「創世記」と「原罪」なんだろうなあ。凄いなあ。
    東大時代の薪と鈴木、鈴木ってこういう人だったのかってとこでも楽しめるスピンオフでもあります。

  • 清水玲子先生、一生ついていきます。

  • もう最後涙がでてしょうがなかった。
    これこの巻から読んでもいいだろうけど、やっぱりseason0前の「秘密」を読んでからの方がいいと思う。
    薪さんに起こるいろいろなことを知ってるだけに胸にくる。
    「秘密」での青木くんとの話もよかったけど、この「season0」で薪さんの知られざるプライベートな部分を初めて知り、まだ鈴木くんとの出会いがこんなに深い物語があったなんて知らなかっただけに、鈴木くんに青木くんは勝てないよーなんて思いながら、鈴木くんが雪子さんと結婚せずに独身を貫こうとした理由とか、過去に薪くんがらみでこんな大きな事件が起って、鈴木くんのご両親が今後一切のお付き合いはしないでと言うのを無視して大学卒業後一緒に警視庁の第九で働き、結局鈴木くんは薪さんに殺されてしまったことなど、この後に起こる2人の物語を思うともう切なくて切なくて、鈴木くんが友達として一生薪さんのそばにいることの決心も、後々青木くん達のことを家族のようだったと言う薪さんの思いも、家族でありたいと思ってる青木くんの思いも薪さんのこんな薪さんの大きなこの過去の出来事に全部つながるでしょうね。
    事件に巻き込まれるために、事件を解決するために薪さんは生まれてきたような人ですね。
    鈴木さんの前では薪さんが子供のようで、薪さんと対等でいられるのは鈴木さんくらいだったのかもしれません。
    面白かったです。

  • 絵がむちゃくちゃキレイだった(T-T)
    映画のカメラワークを思わせるカット、伏線の張り方、ストーリー、どれも楽しめた。

  • ストーリーの奥深さ、おもしろさは言うまでもなく。
    鈴木克洋くん、いいじゃないのーーーーー!!
    薪さんのことを「お姫様みたい」とか「ロミジュリみたい」とか無意識に言っちゃって、まー。
    男同士がそんなに顔を近づけて話すかね。その左手は何なのーきゃー!とか、勝手に萌えてしまったけど、でも友情なんだろうな。わかってくれる人に出会えて良かったね。

  • 噂の鈴木さんが登場。
    そして、薪俊さん、なんと器の大きな男でしょう!!
    ところで。これは「1」となってますが、どこまで続くのでしょうか・・・?
    まさか、「あの事件」までやるのでしょうか。
    それはそれでかなり鬱な展開なのですが・・・。

  • ここ最近夏といえば呼吸困難と絶叫を余儀なくされ続けたトップシークレットの刊行を心待ちにしていた訳ですが、遂に完結してしまったので、これから夏もちょっと味気なくなるなぁなんて思ったのも束の間、スピンオフが間をあけず刊行されるなんてー!!!ありがとうありがとう!!!しかも清水先生のサイン会だとおおお発売日午前休じゃないかあああ!!!…当日予定が入ってた…orzorzorzそんな絶望を乗り越えて、発売日には買ったものの疲労で朦朧としたまま読む勇気もなく、休みまで耐えた上で心して読んだ。

    正直、気になる薪さんの過去編といえども、本編が終わった今、本編程期待はしていなかったのだけど……薪さんは薪さんで薪さんでした……………(死亡)。すみません、もうこのシリーズの感想になると毎回「薪さん」と叫び声しか出てこないんですけど、スピンオフだろうがなんだろうが、変わりませんでした。もう読んでくれとしか言えません。ひとつひとつ挙げていったらきりがないんです。細かい所ひとつひとつに「うぬう」「ぐああ」「んがあ」「うああ」とか言うしか無いんです。「例えばどこだよ!」と言われるかもしれませんが、箇条書きで挙げた所でそれだけだと只の萌えポイントみたいに見えてしまいそうで、むしろ「よくわかんないけど心を鷲掴みにされる衝動ポイント」みたいなものなので、この精神のグラつきをどうにもお伝え出来かねるのです…。少しでも言葉にしたいのですが、言葉に出そうとするとやっぱりうめき声にしかならないのです……。
    しかし一つ大きくネタバレするとすれば、あのDNAはあのガタイにはならなそうなんだけどどうなのと思ったのだけ、ちょっとしたひっかかり。
    清水先生は新シリーズがはじまったらしいので、これで本当にトップシークレットは一区切りですかね。ありがとう薪さん。「この人の為なら死ねる」とこんなにリアルに思わせられるある意味での魔性を体験できる奇跡。

  • 大学生の薪さん。
    鈴木との出会い。

    薪さんの出生は、まさに秘密ッ!!

  • 薪くんと鈴木くんの出逢い。
    薪くんこんなキャラだったのかと微笑ましいシーンも多く
    十数年後の鈴木くんの運命を知っているととても切なくなる。
    室長になってからは慕われる(怖がられる?)立場だけれども
    そんな彼を守りたいと思っていた鈴木くんの行動の
    理由が示されている。

    やはり2回読むと設定の深さに舌を巻く。

全62件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

十文字学園女子大学名誉教授。桐朋学園大学(ピアノ専攻)卒業後、NHKラジオ幼児番組「ピッポピッポボンボン」、教育テレビ「ふえは歌う」などにピアノのお姉さんとしてレギュラー出演。現在は後進の指導をはじめ、朗読ミュージカルのピアノ演奏、雑誌等での音楽あそびやリズムダンスなどを発表し好評を得ている。

「2022年 『保育のうたあそび決定版-ワクワク☆春・夏のうた-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水玲子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×