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- / ISBN・EAN: 9784592210016
感想・レビュー・書評
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内容を語る前に、まず、帯のインパクトが半端ない、と言わせて欲しい
こんなに短い文句で、この『中一プロブレム』の魅力の真髄を表現して見せるか、と読了後に度肝を抜かれた
この帯が担当編集が作製したモノであるのなら、やはり、才能ある漫画家は一流の編集者に支えられて何ぼ、そう思えた
内容は、中学生の、まだまだ淡い、けど、人生に必要な彩りが生まれだす青春のスタートシーンの一コマを丁寧に切り取って並べたような感じ
ストーリーはどれも繊細で、子供の皮を内側から破り出している一方、外世界と触れ合うのを恐れ、拒み、求めている中学一年生の心情と変化を見事に、漫画って形にしている
ただ、個人的に注目したのは、絵柄
ほのかに心が温まるストーリーの一方で、どこか刺々しいモノを宿している、そう感じる絵柄・・・割れたガラスの尖端があちこちに向いていて、どこからどう触ろうとしても痛みを覚え、血を流す覚悟をするしかない、そんな印象を私に抱かせる、冷たさも宿る画に思えた
それだからか、余計にストーリーに温かみを感じるのだろう
どれも、良い事も悪い事もたっぷりと経験して、鮮やかとは言い辛い色が表面から落せない、『大人』の心を掻き毟って苦しめてくれた作品だったが、中でも私が薦めるのは、麗奈と孔明が主軸で進む一編
同級生の男子とは比較にならぬ、女の子の恋心に対する早熟さ、これが見事に掘り出されていた
同時収録されている『黒鍵』と『白鍵』は、この『中一プロブレム』とは対極の、努力や「好き」って気持ちだけじゃハッピーエンドに辿り着けない、大人の男の恋模様と想い方を描いており、これもまた、マツモトトモ先生の弾けんばかりの才を感じられる一品
『マツモト家』、これほど鼻の奥がツンと痛くなる、あとがきは初めて読んだ
うーん、次回作も丸呑みしたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学一年生たちのオムニバス。それと、後ろに男同士のショート2本。
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甘酸っぱかったり大人っぽかったり!高校生と思いきや中学生なのね!マツモトトモの漫画って、当人たち以外のサブキャラのリアクションとかツッコミが面白くて良い。
でも巻末の作家近況漫画みたいなのが一番面白かったです(笑) -
マツモト氏でほもっていうのにどぎもを抜かれて前半の中一さんたちの感想がぶっ飛びました。いやあびっくりした。