花よりも花の如く 14 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 375
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592210047

作品紹介・あらすじ

遂に葉月と付き合い始めた憲人。そんな矢先、葉月が過去にストーカー行為に悩まされ、最近それが再発し始めたことを知る。真相を探るべく、二人は京都へ行くことに──。
2015年5月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 201505/最初のころは面白かったんだけど、恋愛モードになってからが物足りないというか…でもそれはそれで成田先生らしくもあるんだけど。お能の話がもっと読みたいな。

  •  ネタバレ有り。

     本作のこの巻のシリーズは1話目を読んだ時にオチが見えたというか……。うん。何となくなんだけど、本当に会うところが見たかった。
     それこそ、ナチュラルのミゲールとファビアンのようになってしまうんじゃ無いかと思うところも在るんだけど、それを超えたところは無いのか な……と。何だろうなぁ……。まぁ現実に考えると、妥当だとは思うんだけど、ちょっといろいろ読んでいてご都合主義だなぁと感じるところが多 かった。
    (お母さんの行動のココロの奥底とか、幼なじみの存在感とか)
     あの幼なじみが居れば、彼は…………ああはならなかったのではないか?と。
     また、幼なじみが距離を置いているならば、お母さんとあそこまで仲良く無いのでは?とか。
     とりあえず、彼の存在感があまりにも薄いので、次のシリーズの中で「彼のような」と評されてもいまいちピンとこないなぁと。

     一時期、線が不安定だったけれど、本巻ではだいぶしっかりしてきていて嬉しい限り、線が安定していると読みやすい。

  • なんか、すごくつまんなかったのよね。
    この作者、ずっと活躍してたけど、もう終わりかなーって思ってしまうくらいつまんなかった。

  • 憲ちゃんらしいと言えばそれまでだけれど
    ストーカーに会いに行くのは流石に危険過ぎる。
    楽くんが心配するとき、「信用はしてます」と言うのがいい。
    先生や家族も心配してくれるのが微笑ましいが
    それで一日無駄になるのはいただけないし、
    ふたりも自分の家族には説明してから京都へ行ったほうが良かったとは思う。

    漫画だから仕方ないけれど
    上野さんも七条の母親も、本人が亡くなっているのを言わずに
    会いますかとか案内するとかいう言い方をするのが気になった。
    息子を亡くして、葉月が生き生きとしている姿を見て
    複雑な気持ちになるところまではわかるが
    だからといって息子と同じようにストーカー行為を始めるのは
    全く理解が出来なかった。
    お墓に来てほしいなら謝罪をしつつお知らせという形ですれば
    この二人なら普通にお墓参りに来てくれただろうに。
    許してあげることができる葉月さんがすごいし、
    その後も二人の間で普通に七条の名前を出して会話になるところも
    自分にはできないなと思った。
    すごいと思うものと良いと思うものが必ずしも同じとは限らない。
    すごいけれどもう一度見たいとは思わないし
    自分はああいう風に舞いたいとも思わないということは実際あると思う。
    憲ちゃんが実際どっちなのかわからないが、
    強がりで大したことないと思っているとしたらそれだけ凄かったということだし
    それを認めることができるのはすごいのではないかと思った。
    すごい人や物を見て自分も頑張ろうと思う時と落ち込んでしまう時
    確かにその差はなんなのだろう。
    やはり自分のメンタルの問題だろうか。
    やる気まんまの時の自分が組んだ予定で忙殺される感じも非常によくわかる。
    準備ばかりで一つも形にならない時は本当に焦ってしまう。
    自分がどこにいるのかわからないと言うか。

    弓の弦が引っかかるので兜の吹き返しの右側を打ち落としたというエピソード、とても興味深い。
    恋重荷の天秤棒の話、朸と会う期をかけて、棒がないから
    当時のお客である貴族には会う気はないと分かったが
    そんな教養のない老人には通じなかったという説、自分は好きだなと思った。
    前に葉月さんも言っていたけれど、普通に断っただけという方が腑に落ちる。

  • 遂に葉月と付き合い始めた憲人。そんな矢先、葉月が過去にストーカー行為に悩まされ、最近それが再発し始めたことを知る。真相を探るべく、二人は京都へ行くことに──。
    (2015年)
    — 目次 —
    この三つのもの
    休眠打破
    「花よりも花の如く」上演記録[参]
    附祝言

  • 2015-5-15

  • 1~14巻

  • この三つのもの 羽衣/松風
    休眠打破 道成寺/恋重荷

  • 能楽師・憲人の舞台と濃いと日常!
    少女マンガ界唯一の
    能アクターストーリー帯にある

    表情の少ない顔に迷いながらも14巻読み切る
    キレイ事なオンパレードと知識の切り売りにへこたれ
    やめようかと思いながらも最後まで読めた

    最初に出てきた熊野(ゆや)の字に助けられ
    13巻の77ページの言葉
    同じ装束と面をつけると
    みんな同じ見えると思いがちだが
    同じ出で立ちや型にはめ込んだ方が
    その人自信が見えてくる
    に惹かれました

    字が小さいのに閉口しました
    特に手書きの字が読みにくく飛ばして読みました

    家元制度という特殊な環境が世阿弥の思いをねじ曲げたにしろ
    コレなくして能楽に限らずお茶にしろお花にしても今に繋ぐことなく
    完全にその哲学性も宗教性も人間性も姿を消していたでしょう

    お稽古事に支えられた実態は個々で描かれているほど
    美しく一途なだかけのものではなく
    台本に書き込まれている如くに金と權利と男漁りと女さりの
    オドロオドロした世界の中でなおかつ
    真剣に人間の何たるかを探し求めて表現の工夫に取り組む
    美しさと一途さを持ち続けている
    何ともすさまじい世界である

  • 今回は葉月さん中心のお話。
    いつもではありますが、いつもよりもさらに主人公を取り巻く人達の心理描写が描かれていたと思います。
    お能の場面が少なかったのはちょっと残念だったかな。

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著者プロフィール

成田 美名子(なりた みなこ、1960年3月5日 - )は、日本の漫画家。代表作は、『エイリアン通り(ストリート)』、『CIPHER(サイファ)』など。血液型はAB型。
青森県青森市出身。青森県立青森東高等学校出身。1977年、『花とゆめ』(白泉社)掲載の『一星(いっせい)へどうぞ』でデビュー。
登場人物の前向きな姿の描写へのこだわりで知られる。マンガ評論家ヤマダトモコは、成田作品の個性を「明るさへの意思」だと評した。

成田美名子の作品

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