ぼくらはバラの子 3 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 40
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592213239

作品紹介・あらすじ

ばら子が倖成の母親を刺した──。
これ以上犠牲者を出さないため、「絶対に棘で人を傷つけたりしない」とばら子に約束させる倖成たち。
しかし新たな犠牲者が出てしまう…!!
ばら子を守ることに限界がきた。
子供たちはばら子を殺す決断を迫られて!?

心に棘を抱えた子供たちの物語、完結!!
2014年8月刊。

感想・レビュー・書評

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  • ばら子が人を刺したーー。
    「絶対に人を傷つけたりしない」とばら子に約束させる倖成達。
    しかし新たな犠牲者が出てしまう…。
    限界がきた子供達は、ばら子を殺す決断を迫られて!?

    倖成の母親が死んだことで、ばら子の驚異を自覚した子供達。
    刺されて痛い、じゃ済まなくなって来てるから辛いよなぁ。
    ただの棘なら、死にはしないだろうし、やっぱ宇宙人であることが問題だろうか。
    仲間達にまでけが人が出てしまって、ついに冒頭の「殺す」という決断を下してしまった五人。大人に全く相談せず、殺すと決める辺りが子供の狭量さな気もするけれど、かといって大人に任せても実験動物的な展開が見えるしなぁ。
    自分たちだけで全部責任を背負い込もうとするのが悲しい。
    ばら子は本当に成長して、だからこそ皆の決断を受け入れていて…最後までいい子だったからなお切ない。
    ただあの結末とその後の話を聞くに、まだ生きてる可能性はあるからそれだけが救い…なのかな。
    結局ばら子が何だったのかとか、細かい説明はなく曖昧に終わっちゃったのが残念だけど。てっきりもっとばら子が狙われて~的展開になると思ってたから、最後まで内輪で隠しきってひっそり終わったのが意外だった。

  • 無事に完結。短い作品だったけど、内容はとても濃く、読み終わった後のの余韻が心地よかった。「描きたいことがある」という作者の強い気持ちが隠し切れずに表出している一方、「描きたいことがあるんだけど、描き切れない」という葛藤も伝わってきて、いい意味での作者の「未熟さ」が読者の心を揺さぶるのかな。なかなか読めないタイプの貴重な作品。

  • 全3巻読了。
    思ったよりも、綺麗な話だった。
    でも14話あたりはどうなるんだととってもはらはらした。
    最終話のばら子視点の話が良かった。

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