- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592213536
感想・レビュー・書評
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やっぱ、このベタさはクセになるなぁ
庶民JKとお金持ちの美青年、この組み合わせはベタ、定番を通り越して、恋愛漫画だと使い古されていた感はあったが、師走先生くらい、恋愛ストーリーの組み方が上手いと、まるでありきたり感が生じなくなるから、感嘆の息しかでねぇ
大ジャンルで言えば、間違いなく、少女漫画に分類される、この『高嶺と花』ではあるが、むしろ、男のファンの方が多いんじゃないかな、と私は感じている
高嶺と花が、お互いに素直じゃないもんだから反発しつつも、相手のイイ所もちゃんと見ていて、自分でも異としないタイミングで距離が近づいていく展開は、どちらかと言えば、男の好みに当てはまっているな
高嶺が、イヤミで、口が悪く、常に無自覚で上から目線な割に、ここぞってタイミングでカッコよく決められない、そんな少女漫画の彼氏ポジションとしては残念すぎるキャラってトコが、きっと、男の読み手に僻みを抱かせず、逆に親近感を沸かせるんだろう。しかし、それだけじゃ恋路を応援しようって気にはならない。やはり、子供っぽい我儘が言動に多くとも、何だかんだで、社会の波に揉まれている大人、と納得させるだけの一面を持っているからこそ、恋路を応援したくなる。かく言う、私も、その一人だ
勉強会、風邪の介抱、外泊、夏祭りなど、発生する恋愛系のイベントもベタで、なおかつ、高嶺と花、その二人らしいオチになるトコに笑えて来てしまう
それでいて、恋愛漫画としてのお約束、今まで距離が近かった幼馴染が本腰を入れた事で三角関係になる、そこもブッこんできてくれるから、師走先生、好きだわ
最早、恋人をスッ飛ばして、夫婦みたいな間柄になりつつある高嶺と花、これから、二人をどんなトラブルが待ち構えているのやら。と言うより、友達思いだが、調子に乗り易い伊達男・ルチアーノが、何か、余計な事をしそう、と表現するのが正しいのかな?
お勧めの話は、やっぱ、高熱の所為で、変に素直になっちゃっている、弱体化状態の高嶺が堪能できる第13話だ。故障している高嶺にドキッとさせられつつも、どこか微笑ましいと感じて、寝ている間にキスの一つや二つ奪っちゃったりしないあたり、やっぱ、花の恋愛スキルはまだまだ低いか
この台詞を引用に選んだのは、颯馬が高嶺のライバルになるに相応しい、そう感じさせるものだったから。カッコいい大人のカッコよさが解かる、それは少年が男の階段を一つ上がった証拠。いやー、花を巡っての、高嶺vs颯馬のバトルが楽しみ詳細をみるコメント0件をすべて表示