パレス・メイヂ 7 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 266
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592214571

作品紹介・あらすじ

着々と復興を進める帝都。そこに生きる人々や想いも少しずつ変化していく。そして御園も東宮侍従となって宮殿(パレス)へと戻ってきた。但し、彰子への想いだけは変わらず胸に秘めたままで…。少女帝と少年侍従の近代宮廷ロマンス、遂に終幕へ──!
2017年8月刊。

感想・レビュー・書評

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  • ※全7巻の感想をまとめてこちらに。

    少女帝と少年侍従が織り成す近代宮廷ロマンス。
    いや~、とても良かった!!
    緻密につくり上げられた世界観も然ることながら、言葉の選び方・台詞回しが秀逸。登場人物も魅力的で、すごく惹き込まれた!

    宮廷の決まり事とか帝の立場とか‥で、切ないシーンいっぱいだったけど、それを乗り越えた二人の姿は胸に迫るものがあった。
    結局、二人の関係にはっきりとした名前は付けられないまま終わったけど、私はこれで納得できた。
    だって…きっと二人、寄り添いながら同じ未来を見つめているんだと思うの。それだけで充分!

    最初は少年少女だった二人がだんだん大人になっていく、その成長を見守るのも楽しかった。
    ラストは、この物語が全編に亘り“公頼の昔語り”で展開されてきた意味も分かって、すっきり♪
    美しく、素敵な作品だった。

    宮中でのことは他言無用。
    でも、そんな「宮殿の思ひ出」を共有できる相手がいるとしたら?それを書き綴って、贈る相手がいるとしたら?――それはもう、実に全7巻分もの長い長い恋文なんじゃないかしら!?
    …なんて思った☆

  • ちょっとすばらしすぎじゃない!??あえて陛下の瞼で映す表現とか、回想録へのもってき方とか、とても上品!さすが、おパレス!少女漫画も露骨な表現が多くなったなかで、制限的なものを設けて描ききった心意気。
    2010年代少女漫画No.1。(個人の感想です)

  • LINEマンガから続きを書いました。
    良かった、、、
    彰子と御園の、二人らしい愛の育みかたが、直接的な表現はあまりなくとも、想像できて、きゅんきゅんしました。
    いや、よかった、、
    パラレル日本ですが、現実にあっても大丈夫なくらい綿密な文献調査を元に創りこまれ、描き込まれています。

  • 最高に好きな漫画のひとつ。別世界に連れて行ってくれます。

  • 綺麗にまとまった終わり方でした。
    御園の元に彰子を送るために行動した鹿王院宮の男気とその後に「そうなりましたか!」と思いましたが…それも鹿王院宮らしいと言えばらしいけれど。
    全員が幸せに終わり、読後もとても良かったです。

  • フィクションながら参考文献の量に驚く。
    少女漫画でこれほど涼しげな目元(要は目が細い)ヒロインは珍しい、しかしキャラクターの魅力は申し分ない。
    続編もあるようなのでとても楽しみ。

  • 全1〜7巻
    面白かった!とても優しい物語でした。ハッピーエンドで良かった。絵も丁寧だし、風習や空気感、言葉遣いなど知らない事が多くてワクワク感があった。番外編も読みたい!

  • 1~7巻までをまとめて。

    近年読んだ中でもかなり良かった。
    実際の明治時代の宮中生活を下敷きに、うまくストーリーを作り上げた。


    帝と御園、二人の関係に決定的な答えが出たわけではない。
    そういう意味では、最後の最後までムズムズするようなじれったいような関係なのだが、それが良いところでもある。
    ストイックすぎるような気もするが、あくまでも明治(イメージ)なのでね・・・。

    でも、後日談をまた読みたい作品。

  • 完結巻。
    最初から最後までとても好きなお話だった。自分の知らないメイヂのやんごとなき世界のとても清らかな関係性。人が人に対して持つ尊敬と思慕。主人公達も主人公を取り巻く人達もとても良かった。
    追記、あの眼鏡の子は母となりかの出版社で校正として働いてだけど、同僚の前髪が長い人を伴侶としたのかな?

  • 全7巻読了。
    とても素敵な物語だった。
    東宮様に仕えることになった御園。
    甘やかしていたことが事件につながり、失敗から東宮様と御園がふたりとも成長したエピソードがとても好き。
    協力だったライバルの鹿王院宮様も落ち着けるひとができて良かった。

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著者プロフィール

愛知県出身。
2000年、「月刊ウィングス」(新書館)の『NO GIRL,NO LIFE!』でデビュー。書店でのアルバイト経験をもとにしたエッセイ漫画『暴れん坊本屋さん』(新書館)で注目を集める。代表作に、近代日本文学を題材にした『よちよち文藝部』(文藝春秋)。ストーリー漫画では、若き女帝と侍従の少年の恋を描いた『パレス・メイヂ』(白泉社)がある。

「2022年 『ひらばのひと(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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