贄姫と獣の王 4 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 315
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592215448

作品紹介・あらすじ

サリフィが挑む新たな“王妃への試練"。それは、王すら直接の面識がない謎に包まれた人物でありながら、筋金入りの人間嫌いと噂される武将・ガロア公爵の王宮訪問を歓待する事! 王宮に関する知識や舞踏会で披露する舞の習得等、出来る限りの準備をして迎えたサリフィだが、ガロアは人間に対する嫌悪感を剥き出しに傍若無人な振る舞いを続け…!?
2017年5月刊。

感想・レビュー・書評

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  • この漫画に出逢え、読め、感想を書ける事に、漫画の神様へ感謝を捧げよう
    この『贄姫と獣の王』のストーリーの美しさは、羽海野チカ先生の『3月のライオン』に匹敵する、と私は断言できる
    もちろん、全体的な質で言えば、まだ及ばない。けど、羽海野先生の肩に手が届かない訳じゃないと思う。羽海野先生も、これから、更に加速すると思うが、友藤先生は振り切られず、追えそうだ。こういう、漫画家同士の切磋琢磨、刺激し合う様は、漫画読みとしちゃ嬉しい限り
    ほんと、この『贄姫と獣の王』は、もっと注目されるべきだ、ファンとしちゃ思っている。しかし、人気が出すぎて、それが友藤先生のプレッシャーになり、作品の質が下がってしまったら悲しいな。まぁ、それくらい跳ねのけられる、と信じてはいる
    この『贄姫と獣の王』は、面白い、ではなく、美しい、そう表現したい少女漫画だ。人によっちゃ、この美しさに触れると、他の少女漫画が色褪せて見えちゃうかもしれない
    少女漫画は、恋に浮かれているバカ男女が、つまんねぇトラブルを乗り越えて、ただイチャイチャするだけの、安っぽい内容ばかりじゃねぇか、と思ってる奴に読ませ、大泣きさせたい
    この『贄姫と獣の王』のストーリーの深さは、とてつもない。特に、この(4)は今まで以上だ。ファンの私ですら、抜け出せなくなる、と戦慄するほどの底なし沼
    種族差の間に横たわる、根深い差別問題に、ここまで真っ向から立ち向かっている少女漫画は、この『贄姫と獣の王』も含め、数作品じゃないだろうか?
    その真面目なテーマに、砂糖を吐きそうになるほどの、王道ラブコメがしっかり絡み合ってるのだ、それでツマラナイはずがない
    ネタバレになってしまうから、今回はストーリーの良さに深く触れられないのが、実に悔しい
    なので、ぜひ読んで、「友藤先生、やるなあ」と震えて欲しい、皆さんには
    この(4)を読んで感じた結論は、安っぽいかもしれないが、やっぱ、人は理解し合い、その距離を手が繋げるところまで近づけられるってこと。自分と違う人と仲良くする、子供にしか出来ない事じゃないのに、大人は背負うものがデカくなりすぎて、出された手を素直に握れなくなっちまうのかね
    どの回も、目がウルウルしちまう。その中でも、特に私のハートを掴んで来たのは、オマケ漫画「ケモ姫と普通の王」だ。サリフィは、どちらの姿でも可愛いなぁ
    この台詞を引用に選んだのは、王が惚れるだけの、サリフィの強さが特に滲み出ているからだ。好きな人の傍にいたいから、自分の道は曲げない、例え、目標から遠ざかってしまうとしても。本当に、美しい

  • あら、王妃の素質バッチリではないですか!サリフィの“女主人”としての「おもてなし」ご立派でした(^^)♪

  • ▶episode.18~23

  • サリフィが挑む新たな“王妃への試練”。それは、王すら直接の面識がない謎に包まれた人物でありながら、筋金入りの人間嫌いと噂される武将・ガロア公爵の王宮訪問を歓待する事!王宮に関する知識や舞踏会で披露する舞の習得等、出来る限りの準備をして迎えたサリフィだが、ガロアは人間に対する嫌悪感を剥き出しに傍若無人な振る舞いを続け…!?

  • ガロア公爵来訪編。

    18話では賑やかなお茶会を通して魔族と人間が仲良く出来ることを証明しつつ、その裏ではアヌビスがサラフィを排除するための策を講じ始める構図は何とも皮肉げ。これでアヌビスが単純に自己利益の為に行動する悪役であるなら憎むことも出来るのだろうけど、アヌビスの行動は何処までも王様のため。
    ヨルムンガンドがアヌビスの核心に迫りそうな一言を告げていたけど、アヌビスが王様のために傍に居ることを選び続けるサリフィを認めることは何時になるのだろうか?

    女主人としてガロアを迎えることになったサリフィ。これまでも彼女の行動力には驚かされてきたけど、立派な淑女のようにガロアを出迎えた場面や演舞披露の場面は今まで以上に驚かされたよ
    でも、その後の開き直って踊り直したサリフィの方がサリフィらしいなとも感じてしまう。朗らかさをもったサリフィだからこそ、人間と魔族が混じったお茶会を開けるのであり、聴衆や楽団を魅了することが出来るのだろうな
    肌が醜く爛れた従者と踊ったサリフィ。周囲の懸念を他所に和やかにおしゃべりを始めてしまうのも何ともサリフィらしい行動
    更には従者の前に立ちふさがり、王妃になる覚悟を、王様の隣に立つ覚悟を語ったサリフィ。生贄であることを当然と受け止めていた第一巻の頃と比べ、大きく成長していたことを感じさせる描写だった

    今回の一件により遂に有力諸侯の中からサリフィ支持を鮮明にする者が登場。この流れは今後加速していくんだろうか?

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