かげきしょうじょ!! 4 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592217299

作品紹介・あらすじ

「紅華歌劇団」──大正時代に創設され、未婚の女性だけで構成された歌劇団。そのスターを育成する音楽学校の創立100年目入学した、二人の奇才とその仲間たちの青春を描く物語。4巻には第12幕〜第14幕と、冬組トップスター・里美星のスピンオフを収録。100周年運動会、本番!! 夏組のリレー・ピンチヒッターに選ばれてしまったさらさは、この大舞台を乗り切れるのか!?
2017年7月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 星様スピンオフ★★★★★

  • 前巻の双子ネタとか今回の背が伸びて男役とか、ヅカ好きならちょっと気になるお話を上手に生かしているな…と思います。
    トップスター星様の青春時代のスピンオフも良かった。
    みんな色々なことを乗り越えて、生きていくのだなぁ…。

  • 遂に始まる紅華大運動会。普通の運動会とは全く違うファンイベントに抜擢される事になったさらさの受難
    役者として探求する個性もまだ答えが見つかっていないのに、お客様の前に出る。それは明るく前向きなさらさであっても緊張感に負けそうになる代物のようで

    冒頭から聖がかなりの嫌味を言ってくるけど、先輩として良いアドバイスにもなっているんだよね
    予科生でありながら夏組と走る事になってしまった。そこでさらさに求められるのは『頑張る』ではなく『無』なんだよね。そもそもお客からさらさは求められていないのだから

    聖は嫌味を言い、運動会中もさらさに突き刺さるような一言を連発
    でも、これって3巻で聖が指摘していたように本来は指導担当であるリサが言うべき注意なんだよね
    これまではそういった指導が出来ていなかった。だからか、さらさが落ち込んだ場面での注意の入り方もちょっと不器用だったね
    でもリサはで一歩踏み込んでこれまで出来ていなかった『怒る』『注意する』が出来た。それは一種の成長と呼べるのだろうね
    ただまあ、一番美味しい所はトップ様に持っていかれたわけですが……

    星が言う素の自分を晒すのが怖いなら自分を演じろという助言。これは現にトップに立つ人間だからこそ、重みを持ってくる言葉
    また、さらさに届けられた花束はさらさを見に来るお客がいることを示している。お客がいるなら役者である自分は演技しなければならない
    そして求められる役柄は……


    そう言えば今回の愛は悩むさらさの為に様々なアドバイスを試行錯誤していたね。上手く行かなくても挑戦してみる。愛にとってもチャレンジの時だったようで
    まあ、まさか良かれとしたアドバイスの結果が「Eカップ…」に落ち着くとは夢にも思わなかっただろうけども(笑)
    最終的にそれが今回の突破口になっちゃうのか……

    自分はどう見られているか、その視線に対してどうリアクションすべきか。考える入り口を手にすればトラブルが有っても対応できる
    星と衝突した場面では機転を利かせてお客が望む良いシーンを演出できていたね

    けれど、全体として見れば予科生はこの大運動会のおまけ要素。紅華としての本番はまだ先だし、次の運動会の際には紅華乙女として星達がしたような事をお客に見せなければならない
    そういった意味では歌劇団員と触れ合えたこの機会は、さらさ達にとって伝統あるバトンを受け継ぐ機会となったんじゃなかろうか


    そして巻末のスピンオフ。扉絵を見た段階では「え?これ誰?」となってしまったよ!
    でも、そうか。よくよく考えなくても男役としてトップを張る星だって愛らしい少女時代は有ったんだよなぁ……

    ここで展開されるのは意外にも意外な安道と星の前身である靖子の恋物語。といっても靖子による押し掛けな感じだし、その裏には止むに止まれぬ感情が渦巻いていたのだけど

    本人にはどうしようもない苦難の運命。足も身長も物理的な抵抗なんて出来やしない
    だから精神的な抵抗をするしか無いのだけど、それだって上手くいくわけではないのだろうね。
    安道は他人の舞台が見られないけど演劇には関わっていたいから紅華に入って、でも羨ましさは取れなくて
    靖子はお姫様に成りたいから紅華に入ったのに、伸びてしまった高身長は娘役など無理だと言ってくる。だからそれを認めたくなくて恋する少女として振る舞った

    そうした振る舞いの先にあるものなんて欺瞞だけ
    安道も怪人ファントムもそこで行き詰まった。でも、靖子にはまだ男役という道が残されている。終わっていない
    そこから悔しさと恋心をバネにするかのようにトップへ上り詰めたのかと思うと、そこには靖子が星として羽ばたいて行く並々ならぬ努力が有ったのだろうなと想像してしまうね

    本編中では「トップという存在を演じ続けている」と告げていた星。トップであればそういうものなのだろうと単純に受け取っていたけど、こうした過去が描かれることであの言葉の重みも変わって感じられるね

  • アントム

  • 里美星さま〜!学校時代は可愛い系だったなんてびっくり。今のファントム先生は先生として成長したんですなぁ。アニメにないエピソードが良いので漫画読んで良かった。

  • 星さまのメインが光る巻でした。

  • 大運動会での里見聖さまがかっこよすぎる

  • リレー選手に抜擢されたさらさが緊張しているのを見て、意外と思う愛ちゃん。
    慰めようとしたのにうまくいかなくて困っているのも可愛い。
    本番当日も自信が無さすぎてエアリコーダーをするほどのさらさに
    リサ先輩とトップスターの星様が声をかけてくれるのがいい。
    素のままでいられないなら、リレーに抜擢された女の子を演じる。人前にでる役者という職業を選んだなら、人前に出る時は常に演じているものだろう。
    煌三郎さんと暁也も来ていたのが微笑ましかった。
    煌三郎さんが「恥を捨てるのが役者という生き物じゃないか」と暁也にさらっと言うのが恰好良い。

    自分自身を演じるというのがいまいちピンとこないさらさに対して、
    そのままの自分じゃなくてなりたかった自分で良いのだとアドバイスをするあたりさすがJPXの愛ちゃん。
    エヴァネタをスルーしてそれでいいという委員長も流石。
    結果巨乳設定なのがさらさらしくて可笑しいが
    先日のお客様が何を見たいのかと言う愛ちゃんのアドバイスをきっちり思い出して敢えて星様に助け起こされる選択をするのがすごい。
    アイコンタクトに気がつく星様もやはりトップスターだ。
    さらっとありがとうと言う星様も、ちゃんと愛ちゃんにお礼を言うさらさも良い子だし、言われて何のことかわからないけど嬉しくてモジツンの愛ちゃんがとっても可愛かった。
    舞台に立つ顔それを見る側も未来に続いていく尊さが描かれていて閉会式はうるっとしてしまった。

  • とうとう100周年運動会。大舞台と自分の演じる役割について。番外編の里見星のエピソード、いいですね。こんな背景があったとは。

  • さらさの意識の変化と、『友達』を感じる愛ちゃん。
    本編の方で大きく感情を揺さぶるようなら物がなかった分、スピンオフの星様ストーリーでわんわん泣いてしまった。
    身体の成長、変化だけは自分自身でコントロールできない物だからなあ…つらい……

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