ハスネサイコロジー (花丸コミックス・プレミアム)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 143
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592720478

感想・レビュー・書評

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  • 首をかくんと傾げ、俯いて、自分の足元ばかりを見て、人と目が合わないように前髪の下に目を隠すように生きている男の子が幸せになる物語を描き続けているARUKU作品。こう言う人間には、強引で、そしてゆるぎない愛を保証してくれる言動が取れる、誰よりもお前が大事で他の人間はないがしろにしてもいい、と言うくらいの、誰よりもえこひいきしてくれる特別な愛情を向けるくらいの偏りがある相手が現れないと、目線を上へ向ける事が出来ない。ちょっと上向くだけでも、蓮根の様な人間には、一生分の勇気を消費するくらいのことなのだ。そして、一度上を向けば、戸惑いながらも相手を大切に想い、相手の想いに応えたいと自分を高めなきゃ駄目だ、と言う向上心を持てるようになっていく、そう言う所まで描いてくれるから、ARUKU作品を「読みたい!」と思うんだろうなぁ。

  • 何回も読み返した。「嫉妬は化け物だ」の台詞や心に染みる台詞が多すぎる!
    ハスネが別れるところは何度読んでも泣ける。ポップな表紙や設定なのに内容は深くて重厚だ。BLってこんなことも出来るんだぞ、という気持ちにさせてくれる。

  • 中学の同級生の再会もの
    弁護士×キャラクターデザイナー
    藤原はスペック高いのに残念ww

  • 中学のころコンプレックスの対象でしかなかった藤原に迫られ、次第に恋を知っていく蓮根。
    「嫉妬とは 他人の価値に対する憎悪を伴う羨望である」(第1話)など、教訓的なテーマに沿って話は進んでいきます。
    基本明るい話だけれど、家族の反対、三角関係、そして突然の流血沙汰(!)と、人を愛することの重みや苦さも詰まってます。
    ARUKUさんの作品に出てくる暴力が衝撃的なのは、お話の都合って感じがせず、本当に登場人物が感情に任せて起こしてるように思えるからなのかも。

    とはいえ、最後はハッピーエンドなので安心。

  • アルクさんのシリアスでちょこちょこはさまれる、ちょっと独特なテンポのすっとぼけた雰囲気が全般なお話でした。
    これはこれで読みやすくていいと思います。
    ハスネくんがえらい乙女で、仕事の相方のべっしー(女子)が一番男前でした。あ、川合さんも(笑)
    そして、攻が王子様なのは変わらず。

    カウンセラーの旭さん、一番まともで男前なのに少々可哀想でした。新しい出会いもあった(?)からいいか。

    何だかんだで、蓮根くんは途中くらいからずっと藤原さんの事好きで両思いなのを認めるまでのお話でした。

    そういえば、川合さんもすごい王子顔でしたね。漢らしい。

  • ARUKU作品の中ではかなり王道BLでコメディな作品。天然すぎる蓮根を果たして可愛いと思えるかどうか…気持ちの変遷を一冊使ってじっくり描いているので読み応えはあり。脇キャラもキャラ立ってるので面白いです。

  • 表紙めくってすぐにあらすじ?解説?が描いてあって、そのとおり、モテない蓮根がモテ男の藤原に迫りまくられ、そのせいで女に襲われ、悩み戸惑いながら真実の愛にたどり着く…というわりとありきたりな内容なんですが。
    すっごく面白かった。夢中で読んじゃいました。
    切ないところもあるけどもう、胸キュンでした。ハスネが天然で、無自覚に恋をしちゃって、どんどん思考が乙女になって、かわいすぎ!これはもう反則です。
    DTで恋にも不慣れでひとりでぐるぐるした挙句、会社の隣のカウンセラーのところに駆け込んで、あれこれ相談しちゃったり。
    いやいや、旭も最初はめんどくさい奴めみたいな対応だったのに、だんだん絆されてしまってるんですよ。かなり真剣。
    旭のことも笑えるやら、キュンとなるやらで、大変でした。

    そして、何より藤原が一途でカッコイイ。いつだって、ハスネのことを大事にしていて、理想的な攻。
    一番面白かったのは、そんな藤原とハスネの周囲で騒ぎを起こしまくる女たちです。怖いけど、事後にはすごくサバサバしているところが受けました。
    ハスネのつくるキャラグッズもかわいかったし、スイーツ男子なところにも心を奪われてしまった。

    ARUKUセンセならではの味わいがある、ラブコメでした。よかった。

  • ARUKU さんの受けは愛らし過ぎる。
    蓮根の作ったストラップとか欲しくなります。

  • この作品は切ない系のARUKUさんではなく若干コメディ寄りの作品だと思います。主人公の蓮根がちょっとネガティブ思考でグルグルしちゃうけれどそこが可愛かったです。そんな蓮根を好きだと言う藤原は逆にポジティブ思考のある意味天然さん。この二人の会話が噛み合ない所が面白くてなんか笑ってしまいます。そしてこの二人の恋のアドバイザー的な旭さんの確信をつく部分とちゃかしている部分のバランスも良く、うなずいたり笑ったりしました。
    流されそうで案外強い蓮根とポジティブ思考と粘りでぐいぐい押していく二人のサイコロジーを楽しんだ1冊になりました。

  • ARUKUさんにしては珍しく、とてもラブキュンな1冊ww オトメンな蓮根くんと、彼をガンガン口説く弁護士藤原くんも、キャラとして魅力的♪ ARUKUさんらしい不思議な空気感、存在感あふれる脇役たちと、見どころ満載!

  • ARUKU作品は何故だか惹かれるものがある。
    1つネジが飛んだような蓮根が可愛いvv
    惹かれてしまうのもわかる!!
    失恋しちゃったけど旭さんにも春が来そうで良かったねvv

  • 期待が高かった分、ストーリーがありきたりだったのもあって面白くなかったです。

  • とてもほのぼのとして可愛いお話。ARUKUさんの作品大好きだ。
    memo: ペーパー

  • 商業だと最終的にくっつくBL、になるからだんだん色がちょっと薄まってくのかな‥?
    それでもまだ独特なARUKU色ある世界に完結してるのだが
    ショートの余韻のある感じのまた読みたいです
    旭先生が最初若干ヘンな間に思うんだが告白んとことかかっこいいですよ

  • 雑誌で全部読んでたけど購入。アルクさんにしては割と珍しく明るく前向きなライトBLでかわいくて結構好きです。
    攻のめげなさが新鮮で良かった。直球で一途で溺愛なのが良い。どれだけでも待つし一生片想いでもいいって覚悟が良かったです。旭さんは正直いなくても良かったんじゃないかなーとは思いますが。テンポ的に。旭さん自体は好きです。最後のお互い独りを選んで明るく別れるシーンが好き。それは第三者と主人公だからですが。主役2人の結末だったら無理かな。
    海辺のナンパのとこが好きです。去ったと見せかけてさ。そんなベタなツボなキザさがアルクさんで読めるとは(笑)いつもちょと古臭いキザさはありますが。本編ラストも良かったです。ベタにベタに。恋に落ちた瞬間をもう一度。
    描き下ろしもかわいかったです。しかし何気に未経験?
    旭さんの救済もあったし良かったですね!旭さん主役でこの話ないかなー。

  • うるうるできゅんきゅん!旭も幸せにしてあげて欲しいです!

  • 一冊でひとつのストーリーとなっていて、読み応えがありました。そして、やはりARUKU節がいっぱいの素敵なお話でした。

    キャラクターデザイナーの蓮根が健気で可愛くて、藤原がストーカー並みに惚れるのもわかります(笑)
    そして、カウンセラーの旭さんがポイント高いです。
    蓮根の悩みを聞いているうちに蓮根に惚れてしまうのに蓮根のことを第一に考えてくれて、結局振られてしまう可哀相なひと。最後の最後で新しい恋らしき暗示があったのが救いです。

  • いつもとひと味違うARUKUさん作品。 でもARUKUさんのこういう、ただひたすらに甘いBLを楽しむ作品が一度読んで見たかったので大満足(*´Д`)!!

    モテない人生まっしぐらの蓮根(過去のあだ名はレンコン)に、勝ち組人生驀進中の同級生・藤原がアタックしまくる話。 人魚も妖怪も出てこない現代日本が舞台(笑)
    自分が男として嫉妬を感じてしまう「非のうちどころのない藤原」に言い寄られて逃げ惑う蓮根。だけど羨望の的である人間から好かれる優越感…。 この葛藤してる姿からもぅ蓮根は内面が「恋する乙女」だし、イケメン藤原は「恋は盲目」を地でいってるし。 端からみるとただのカップルのプレイなんですけどー(´・ω・`)
    設定としたら真新しいものはないのに、ARUKUさんが描くとこっちまで赤面するようなピュアさがダダ漏れでこっ恥ずかしくて身悶えする(笑) 初めてエッチな事をしちゃった後の気恥ずかしさとか幸福感とか、読んでて2人とも可愛すぎて「ひ〜っ!」てなる(≧ω≦)

    ひたすら甘い話をニヤニヤしながら読みたい時にオススメ! 読後はフレンチクルーラー見る度にこの作品を思い出して、何度でも美味しいハズ…♪

  • おかしな話なのにかわいくてキュンキュンくる。ARUKUさん最高。

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