ぼくの宝物絵本 (MOE BOOKS)

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著者 : 穂村弘
  • 白泉社 (2010年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592732563

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ぼくの宝物絵本 (MOE BOOKS)の感想・レビュー・書評

  • 穂村弘さんの宝物絵本を一冊一冊丁寧に面白おかしく紹介してくれた本。古い絵本が好きだそうで、知らない作品も多かったけど、本当に楽しく最後まで読む事が出来ました。
    「…生きているのは当然、仕事をするのも当然、辛いのも当然という気分になってくる…そんなとき、『金曜日の砂糖ちゃん』(酒井駒子/作)を読む。」その文がとても心に残った。これからは私もそんなとき、絵本を読もう!

    憧れの酒井駒子さんに描いて貰った表紙素敵ですね。久しぶりに表紙に呼ばれた作品。凄い雰囲気。

  • ページを見開くと
    思わず目を奪われる
    ここは、なんだか変わった世界…

    (何だろう?)
    そっとささやく声に耳を澄ましてみる。

    「おや。なんだかおちておるぞ。おかしのえだ。」
    「うれしい。うれしい。」

    そうか。
    おかしのえをひろってよろこんでいたのか。

    おさらはおもった。
    「ぼくはなんてまるいんだろう。」

    そうか。それがおさらのほんとうのきもちだったのか。

    「さあ、まごよ、しごとはじめだ。
     せっせとはたらけ。」

    まごは、めいれいどおりせっせとはたらいている。このあとなにかいいことでもおこるのかな…

    小気味の良いひらがなの羅列と
    先の見通しがきかない不明瞭さってやはり、絵本の魅力なんだなぁと再認識したと同時に、
    穂村氏の(宝物絵本)というだけあって良く読み込まれている様子なのに、解説、評価的な言葉がない所、
    とにかくひたすら彷徨う事を楽しみ、気付いたあれこれを面白おかしく語りかけてくれるよな紹介の仕方がなんとも好ましく、どの絵本の世界にも触れたくなった本書は私の宝物絵本となりましたとさ。ちゃんちゃん。

  • マイエポックって言い方、古い? でもこの本で、穂村弘にはまっちゃったわたしです。なんというセンスいい言葉の選び方、使い方!に、ワクワクときめき、心をわしづかみ!でしたね。この人何物・・・?と、その後手当たり次第にほむほむの書いたもの読んでます。「ホムラー」になってしまいました。今は、『短歌という爆弾』読んで、歌人という表現者たちの、時間、想い、生命、感動を切り取る刃の凄さに圧倒されています。エッセイもおススメ。電車の中では、読めません。ニヤニヤした怪しい人に思われるからね。

  • ほむらひろしさんのお気に入り絵本の紹介です。
    大人向け。

    やっぱり昭和の絵本ってよいなーと思いました。
    ほむらさんの感性に感心してしまいます。
    ナンセンス絵本は私もとても好きなので、ほむらさんが紹介していた本をぜひ手に入れたいと思います。
    あとロシアの絵本への興味も増しました。

    酒井駒子さんの装画がすてきです。

  • 31のテーマでお気に入りの絵本を紹介.私も気に入っているのは,ふむふむと思い,知らない絵本はさっそく読みたいリストにチェック!カラーで絵本が載っているのでわかりやすい.

  • カラーのイラストが(絵本の)贅沢な本。
    絵本は奥が深い。

  • よかった。
    表紙、酒井駒子さん、ほんっとこの人の画は雰囲気があって素敵だ。
    そして穂村さんはやはりおもしろい。

    絵本のいわゆる紹介、というより、
    もっと個人的なその本に対する感想であるとか思い入れであるとか、そーゆー感じ。
    これ読んでみたい、と思うかどうかとはまた違う問題な気もするものの、まずどんっとその絵本の画を一枚みせるという作りは非常によい、と思う。
    一冊の本に対して、私だとただおもしろかったかおもしろくなかったか、ぐらいしかないんだが、
    さすが、歌人さんは思い至るところが深くて、
    なるほどーっと、目から鱗な気分が多々。
    やっぱ無生物が生き物に見える人たちってすごいわ~

    にしても「とらのゆめ」はひっじょーーに気になる。
    読み聞かせにいいような気も。
    探してみよう

  • 絵本を見る目が変わる。

  • いまだ見たことのない独特な感性。しかし、それを万人にひらき、伝える表現力。ほむらひろし、おそるべし。死と笑い、そして、生きることまで絵本を通して、感じてしまった。

    ・絵よりも言葉の方が意味の縛りを直接的に強く受ける。
    ・「めでたし」への不参加
    ・死の未知性は恐怖の源であると同時にときめきの源でもあるに違いない。

  • 2014.12.14市立図書館
    歌人で翻訳も手がける著者がタイトル通り大事にしている本の魅力を語るエッセイ集。大人のしかも男性の視点から、というのがちょっと新鮮。憧れて単行本の装丁を依頼し、最近はついに共作をするに至った酒井駒子さんのほか、武井武雄、せなけいこ、木葉井悦子、イエラ・マリ、タイガー立石、東君平、100%ORANGEらが紹介されているのは我が意を得たりという気分だし、乗り物絵本考があるのも、糸井重里・湯村輝彦『さよならペンギン』が長新太さんの作品とおなじ「めでたしめでたし」を志向しないくくりで登場しているのもうれしく。

  • 絵本紹介本。

    1.〈夢〉との出会い
     武井武雄
    2.闇と光
    『金曜日の砂糖ちゃん』(酒井駒子)
    3.もうひとつの世界
    『てぶくろ』(エウゲーニ・M・ラチョフ)
    4.「永遠」の混入
    『ありこのおつかい』(石井桃子、中川宗弥)
    5.「ウソ」のない別世界
    『働く僕ら』(太田螢一)
    『かんながかんなをつくったはなし』(マルシャーク、レーベデフ)
    6.絶滅寸前の「味」
    『かばくん』(岸田衿子、中谷千代子)
    7.昔の「味」
    『3びきのこぐまさん』(村山壽子、村山和義)
    『復刻 子供之友 大正15年2月号』
    8.無表情な少女たち
    『おみまい』(矢川澄子、宇野亜喜良)
    『わたしと魔術師』(なかえよしを、上野紀子)
    『ジャリおじさん』(おおたけしんろう)
    9.写真絵本について
    『よるのようちえん』(谷川俊太郎、中辻悦子)
    『なおみ』(谷川俊太郎、沢渡朔)
    『天使のパヴァーヌ』(舟崎克彦、沢渡朔、宇野亜喜良)
    10.「教育的配慮」の超越
    『ねないこ だれだ』(せなけいこ)
    11.科学絵本について
    『はやさ』(リグリー)
    12.時代の「まる」
    『まるのおうさま』(谷川俊太郎、粟律潔)
    『まるい まあるい』(イエラ・マリ)
    13.2.5次元の傑作
    『火打ち箱』(アンデルセン、赤木かん子、高野文子)
    『みんな動物になった』(セルゲイ・トレチャコフ、アレクサンドロ・ロトチェンコ)
    14.ひとりの宝石
    『ねこのセーター』(おいかわけんじ、たけうちまゆこ)
    『私の美の世界』(森茉莉)
    15.細部に宿るもの
    『こんなおみせしってる?』(藤原マキ)
    16.こわいものみたさ?
     木葉井悦子
    17.「無理」の魅力
    『と おもったら……』(イエラ・マリ)
    18.異世界とのコミュニケーション
    『ぼりぼりにゃんこ』(ひがしくんぺい)
    19.「ねばならない」の重力
    『マメノコブタイ』(大木惇夫、恩地孝四郎)
    20.「めでたし」への不参加
     長新太
    21.最も美しい「赤ずきん」
    『Dressed/Naked』
    22.間違い探し
    『TON』(みうらたろう)
    23.日本の空のアリス
    『ふしぎの国のアリス』(西山敏夫、熊田五郎)
    24.色数問題
    『ちいさなひこうき』(ロイス・レンスキー)
    25.無意味の意味
    『さよならペンギン』(湯村輝彦、糸井重里)
    26.コラージュと神の視点
    『ボタン』(サラ・ファネリ)
    27.生々しい変身
    『とらのゆめ』(タイガー立石)
    28.乗物絵本について
    『スピードノリモノ』(武谷榮久)
    『のろまなローラー』(小出正吾、山本忠敬)
    『のっていこう』(木内達朗)
    29.ときめきの源
    『みつばちのくに』(武井武雄)
    30.コインの両面
    『セーラーとペッカ』(ヨックム・ノードストリューム)
    31.滅茶苦茶な魂
    『BとIとRとD』(酒井駒子)

  • 大好きな絵本もたくさんありましたが、まだまだ知らない絵本がありました。

  • ほむほむの絵本評論。会社の昼休みに絵本読んでるほむほむかわいい。表紙の赤ずきんちゃんがほむほむ。

  • 赤ずきんちゃんの写真絵本の紹介で、装丁を説明する文章の表現にぞわりとしました。

  • 【どこにどんな傑作が眠っているのか見当がつかない。
    忘れていた懐かしい絵本や未知の輝きをもった絵本に出会うと、
    脳から液が出る。……】本書あとがきより
    この感覚わかる!!

  • 心に残る本、手放したくない本、というのは大抵絵本だ。

    タイトル通り、宝物絵本の紹介、なのだけど、文章は歌人らしいリズムでいて、つっけんどんなようで感情が出ていて、とてもよい。
    絵本の解説本ではない。宝物絵本のこと。「ねないこだれだ」の話にニヤリ。

  • ゆりかごから墓場までって絵本のことかしら。

  •  絵本にかなりのこだわりを持っていると感じた。大人になってからだって、これだけ絵本にのめり込めるんだと思うと、嬉しい。でもやっぱりその感性は個性的だった。
     
     紹介されていた絵本から読んでみたいものもあるけど、絶版されている本はよほどじゃないと手にする機会には恵まれないだろうなぁ。そのあたりは、欲求不満になるけど、でも「いつかいつかは読んでみたい」と思わせる絵本が増えたと素直に思えた。

     

  • 穂村弘の視点
    やっぱり好き

  • 眺めているだけで素敵な本。

    本の本、というのか。

    可愛いだけでなく奇抜なものとか怖いと思うものまで
    いろんな絵本の魅力が詰まってます。

  • 絵本作家/翻訳者としても活躍中のほむりんに敬意を評して(て何か違うか・・・)

    私が読むには、すごく楽しい。幸せになる本です。
    ただね考えてしまうのは、果たして大人が楽しい絵本と、子供が楽しい絵本て同じなのか?ということ。
    この本で紹介されているのは、大人視点で楽しい絵本。
    (ほむりんの趣味を反映して、古くて絶版の本も多いしね)

    感性なのだけど、理屈が通ってしまう。
    ナンセンス、シュール、死の匂いの中で際立つ生の光りや、具象と抽象の行ったり来たりする絵画表現、不思議な韻。

    私が読みたい&読ませたい本は見つけられるのだけど、子供がその本を好きになってくれるかはわからないものだろうなぁと思う。
    大人の頭でもって「センスが良い」と感じるものを、大人と同じ「センス」でもって喜べるものかは。
    自分が「センス」と考えているもののうち、どこまでが"純粋な"感性なのか。
    学習の結果としての側面が随分とあってしまう気がする。

    今はマティスの絵を見て「センスが良い」って思うけれども、
    マティスの影響を受けたらしいミッフィーちゃんの絵本とか、当時せっかく家にあったけど全然好きじゃなかった。
    (いま見たら、色使いがどうとか幾何学的にどうとか偉そうに味わって見せそうだ自分。)

    *

    私自身は、子供の頃に絵本で感動した記憶というのがそれほどない。
    家にあったA3サイズの絵本"全集"的なものが私にとっての主な絵本で、、個々の絵本作家で好き/嫌いがあったり、私の好みに合わせて親が絵本を探してくるということもなかったからだと思う。

    全集としての出来は悪くないものだったと思うのだけど・・・
    装丁も絵もきれいで、話ごとに作画者が違った・・・巻末付録的なクイズも凝ってたし。
    当然オールカラーで紙もしっかりしていたから、どこで手に入れたかは分からないけど相応のものではあったのだと思うのだけど。
    (当時住んでいた静岡で、近所の城北公園にあった図書館が今思っても非常に立派で充実しており、そこで鍵ばあさんシリーズを読破した記憶はあるけど)

    絵本がすごい、というのに気付いたのは、中学生くらいになってから本屋で立ち読みしてて見つけた「のばらの村のものがたり」か。
    「子供」だった当時から一貫した趣味として、わりと単純に絵が淡い色で細かくてきらきらしたのが好きだった気がする。(全集の中でも、シンデレラがドレスの絵が細かくて好きだった)

  • 穂村さんの絵本紹介本。
    もっと書いて!と思うくらい濃い内容の贅沢な作り。
    酒井駒子さんの絵が贅沢でキュートで怖くて傷つきやすくて表紙からぎゃっとなる。
    なかもシュールな絵本や美しいものばかりの
    オールカラーで堪能。
    「けしごむ。ーー」!!(笑)

  • ここに紹介されている絵本が読みたくなるのはもちろんのこと、不穏な絵本を自分でも探して読みたくなる。絵本ってやっぱり面白いなあ。

  • 知ってる本が一冊もなかったことがさみしかったけれど
    絵本をこんな切り口で読むことができるんだあ、という発見のあった一冊でした。
    絵本において、やはり、絵は大事だなあって思いました。
    穂村さんはやっぱり文章じゃなくて、短歌がすき。

  • 歌人・穂村弘が紹介する絵本。

    穂村さんは会社の休み時間に絵本専門店に通うようになったそうです。
    これは、仕事に疲れた大人が絵本に安らぎを求めるってことなのかと思ったのですが、
    どうやら「絵本 イコール 現実からの脱出願望を叶えるもの」ではないみたい。

    絵本を論じているこの本の中に「死」という言葉が頻繁に現れます。
    (引用)
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    「生は死の海のなかに浮かんだ小さな島」
    「生き物である我々は次の一瞬に無根拠な死を迎える可能性を持っている」
    「死の未知性は(中略)ときめきの源でもある」
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    子供が大人よりも死に近いように、絵本の世界にも死は親しい。
    絵本の中の「死」を見つめ、そこから「生の輝き」を見いだすのです。

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