すきまのおともだちたち

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著者 : 江國香織
  • 白泉社 (2005年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592750109

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すきまのおともだちたちの感想・レビュー・書評

  • 初めての江國香織さん。
    絵本のような、童話のような。
    優しく、不思議なお話。
    何かの拍子に落ちてしまうかもしれない「すきま」
    こんなに優しい「すきま」ならどんなにいいだろう。
    変化のない、緩やかな優しい世界。
    女の子は女の子のまま。
    過去の思い出とは、淋しくもあり絶望的でもある。

  • 滑りこむようにすきまに落ちる瞬間

  • 新聞記者の主人公が突然『すきま』の世界に落ち込み、その世界に暮らす少女と交流をする物語。
    『すきま』の世界は「小さな女の子」と自分で言いながらも地に足を着けた大人顔負けの少女や話すお皿に風呂敷と言った童話のよう。
    元の世界に戻り数年後、その分の歳を経た主人公を当たり前のようにまた受け入れる少女の器の大きさに惚れそうでした。

  • ふとした瞬間にすきまの世界のお客さまになる主人公。
    すきまの世界には「おんなのこ」と「お皿」がいて、おもてなししてくれる。
    童話のような世界に見えて、それぞれが自分の哲学を持ってしっかり生きているかんじが素敵だった。挿し絵もすごく合ってる。

  • どこに進めばよいかわからず迷っている時、人はふと、すきまに落ちて行くのかもしれません。そこで、女の子のような勇敢な友達と出会い、交流を深めて行く中で、探していた答えが見つかるんじゃないかな。

  • 『MOE』に連載されていたという童話風の小説。新聞記者の主人公が出張中に突然ここではない世界(=すきま)に迷い込んでしまいます。『不思議の国のアリス』のように。
    すきまの世界でお皿がしゃべり出すところで、帽子ときゅうりと数字の2が同居する『ホテルカクタス』を思い出しました。この不思議な世界が好きな人ならこちらもきっと好きなはず。。『ホテルカクタス』と違うのは、主人公がこちらの世界の女性だから戸惑いや受け容れる過程を共感しやすいところかな。

    主人公はすきまの世界で小さなおんなのこと出会い、友情を育みます。てきぱきと働くしっかり者のおんなのこは、『ぼくの小鳥ちゃん』の小鳥ちゃん風で愛らしいです。
    「あるがままを受け入れられないかわいそうな人」とか「わたしたちを縛るのは過去」とか、格言めいたことをお皿が言っちゃったりなんかして超絶シュール(笑)。自分がすきまに迷い込んだら、笑ってしまいそうだと思いました。
    読み進めて思ったのは、すきまの世界はずっとそのまんまの「物語」の世界。おんなのこは永遠におんなのこのまんま。世界も閉じられている。

    引用
    ギンモクセイの茂み、レモンの木の生えた庭、なんでも一人でてきぱきこなす、「ちいさなおんなのこ」。すきまから落ちたときにだけ会える、彼女は私の勇ましい友人です。

    この最後の一文で、なんだか涙がこぼれてしまいました。凄く愛情が感じられて。大すきな文です。
    こみねゆらさんの挿絵もかわいいです。


    江國さんの作品、小説はだいぶ読破。次は『間宮兄弟』読もうかな。

  • 絵本のなかに入ったようなお話だった。少女の視点の物語だ。

  • 成人したりっぱな?おとなの女性新聞記者が旅行中に出会った少女とお皿の不思議なおとなのためのファンタジー童話。ちょっと現実から離れたいなと思った時、賢いこんな少女に会えたら癒されます。

    こみねゆらの絵がお話にぴったりマッチし可愛い絵本のよう。

  • 誰にも打ち明けたことはない、9歳の女の子との、淡い記憶。

    新聞記者で訪れた街で、突然見知らぬ土地へ迷い込んでしまい、出会ったのは小さい女の子とお皿だった。

    女の子の気丈で勇敢な様子、お皿のちょっぴり神経質だけれど照れ屋で優しいところ。

    結婚し子供を産んで年を重ねていきながら、ときどき時空のすきまに入り込んで友情を深めた絆。

    不思議な話~)^o^(

  • ものごとを、あるがままに受け取ることの大切さを教えてくれる。
    この先、人生に迷って、どうしたらいいかわからなくなったとき、またこの本を読みたい。そうしたらきっと女の子が教えてくれる。
    「そんなの、生まれたばかりのへびの赤ちゃんにだってわかることよ」と。

  • 久々の江國香織。こういうメルヘンチックなの、大好きです。
    自分もその世界に紛れ込んだような気分になれる。
    あの世界とその住人たちが、あきらかにおかしいのに言うことは正論なのが不思議感を倍増させてるような気がします。
    小さな女の子みたいな生活がしたい。

  • 誰だったか忘れたけど芸能人が「最近感動した本」と
    推していたので読んでみた。
    自分じゃ絶対手にとらないようなファンタジー。
    つか、大人向け絵本雑誌で連載されていたそうな。
    なんとなくわかるな・・・

    格言は
    「帰るために旅に出る」

    親のもと、彼のもと、旦那のもと、子供のもと
    年をとって「帰るところ」が変わってゆくことが人生で
    いつの時代にあっても、自分に
    「帰るところがある」喜びはすばらしい。

    そういうことを訴えている本なんだなという印象でした。

  • 新聞記者の女性がある時、知らない街に迷い込み、不思議な女の子と出会うお話。お皿が車を運転したり、風呂敷がしゃべったり、その世界は不思議だけど、童話の中に入り込んだような、いっしょに心地よい旅をしたような気持ちになりました。

  • 大人のための童話。
    人生の出来事も、すきまに落ちて「小さなおんなのこ」と過ごした時間も、「過去の思い出」になってしまう。
    でもそれらは続いていく。
    たくさんの小波を乗り越えて。

    挿絵が、物語をさらに美しい世界へ導いてくれる。

  • これは、児童書?絵本?
    こみねゆらさんの描く海の絵がとても素敵です。波の美しさ。

    確固たる世界に、足にぴったりの靴をはいて立っていることの安心と幸福!

    寒村の旅の仕方が良いです。
    こんな旅の仕方をしようと思いました。

  • 主人公がある日、”すきま”と言われる場所に落ちると
    強気なお皿や勇敢な少女に出会えるお話。

    旦那様とマンネリしちゃった風呂敷なども出てきます。

    短い夢のよ~~なお話。

    江國さんの本で一番好き!!!
    私も”すきま”に落ちたい。

  •  ふいにすきまに落ちてしまったように唐突に違う世界に旅してしまう不思議なお話。少女の家に迷子の客人として扱われ、そこには大人顔負けでテキパキと暮らす少女と気品高いお皿が住んでいる。
     江國さんらしいちょっと不思議ワールド。大人で発想しにくい子供目線の観点で描かれていて私も一緒にすきまに落ちたような感覚になれました。何回読んでも新鮮で面白そうな作品でした。

  • メルヘンとファンタジーのすきまにあるお話。
    と題にかけてみましたが、透明な空気感のある綺麗なお話でした。
    世界観がとても良く、私もすきまの世界にふらりと旅してみたいものだと思います。

  • 絵本読んでるみたい。ほっこり不思議。

  • 有名作家でも絵本は外れが多く、特に江國さんのは登場人物(動物?)に理解不能が多くて内容に入り込めない作品が多く、それだけに、この作品は楽しめた。まぁ、不思議な国のアリス系統になるかな。SFでも異次元に迷い込むのは定番だったけど(笑)時間は流れるけど、固定された世界・・女の子の存在が新鮮だった。この子が主人公の作品があるようだから、探してみよう。

  • 特に題名の言葉のセンスがすごいと思う。
    女の子のキャラクターや、すきまの世界を形作っている、作者の感性や物の見方に感服する。

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すきまのおともだちたちの作品紹介

「過去の思い出って淋しいのね」旅先で出会った勇ましい女の子と私との、いっぷう変わった友情の物語。

すきまのおともだちたちの文庫

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