- Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592760160
感想・レビュー・書評
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思春期の頃、特別な感覚な作品だと思い、注目していた。絵が凄く上手くて、独特のセンスあるストーリーばかり。衝撃だった。
いつの間にか本棚から消えた。
また欲しい本です。
※2021.2.12. 書店に注文していたこの本、購入しました。さっそく再読する。……高野文子って、本当にユニークな漫画家さんだ。純文学的な作品もある。「ふとん」や、「田辺のつる」「うらがえしの黒い猫」などの作品、これらを読むと、そう思う。この作品集の中で、1番美しい作品だと思い、好きだったのが、「うらがえしの黒い猫」。一人で、
空想に遊ぶ少女のお話。少女の想像の世界と、絵がとても洗練されていて美しい。少女の心の中が、不思議。自分で作って、大事にしていた、黒猫のぬいぐるみを、魔女にみたて、自分は、その魔女シイシスに搭にとじこめられたお姫さま、エイベルだと、眠る前、一人芝居をする。自分でそのぬいぐるみを、
わたしはすきを見て
彼女の耳を 切り落としました そしたら
彼女は 頭から もくもくと煙を出して
だんだん体がちぢんでいき さいごには
黒い 影ぼうしだけが 床に 残りました
と 突然 窓から 強い風が ふきこんで
影ぼうしは 煙になって
消えて しまったのです。
……この1ページ、窓からふきこむ 風と少女が、とても美しい。
りまの -
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この本、私今日(2021.2.9)、書店に注文しました。
もう、処分してしまったのですか?もったいない!!この本、私今日(2021.2.9)、書店に注文しました。
もう、処分してしまったのですか?もったいない!!2021/02/09 -
素敵な作品集ですよね。色あせない古典だと思います。ちょうど数日前に昨年たまった分と一緒に古書店に送りましたが、また読みたくなったらぽちります...素敵な作品集ですよね。色あせない古典だと思います。ちょうど数日前に昨年たまった分と一緒に古書店に送りましたが、また読みたくなったらぽちります!2021/02/09
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2021/02/09
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こういうアングラな短編漫画を出してくれる白泉社の古きよき感覚好き
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少し前、ブックオフで100円でした。汚れも無くて状態良しなので、他人の手で汚されるのは我慢ならず、引き取りました。初版昭和57年平成27年41刷とある。
30年前、友達の彼女が持っていた。女の子の友達も持っていた。初めてアパートを訪ねた2歳上の先輩(女性)の本棚にも、町田でぶらぶらデートした時、有隣堂で彼女が買ったのも絶対安全剃刀。
話すことなどほとんどできない私は、女の子との一時を高野文子のこのマンガを読んで過ごしていた。
この男何しに来た?とは言われなかった。感想も聞かれず、途中で邪魔もされず、彼女たちは半ば呆れてはいたけど、優しく放っておいてくれた。
今読み返して思うのは、あの時この本について、少しでも彼女と話すべきだったなって。わかった風な批評するつまらん男子ガキ学生じゃなく、君が買ったこの本、面白いねの一言を言えばよかったじゃないかと。 -
何回読んでも新鮮。
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初期作なのでわたしの好きな頃の絵柄とは随分違ったりするのだけど、トーンの使い方や構図のとり方が高野さんの絵だなという感じがして何度も読んでしまう。
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夢見心地。雲を掴むような感じ。
読み終わった後、そんな気分になった。
話の舞台は、全てが非現実的ではないのだけれど、目覚める直前に見ていた夢…全体的にそんな印象だった。
「田辺のつる」は、認知症のおばあちゃんの描かれ方に、驚いて複雑な気持ちになったあと、納得した。
ああ、そうか、確かに、こうなっていくのかも…と、自分の祖母のことを思い出した。
「おすわりあそべ」や「うしろあたま」は、主人公の心と自分の心をぴったり沿わせながら読んだ。
物語の彼女らと同じく、女らしさへの違和感を
抱えているので、読んでいて悲しくもなったが心地よかった。
最後に収録された「玄関」は、家が近所なだけでうわべだけ仲良くなっていたあの頃の友達を思い出し、苦々しくも懐かしい気持ちになった。
リアリティとか求めていないから、って気分のときに読むと、気分が良くなる作品集だ。 -
子どもの頃の 体で覚える感覚、
思春期の 頭で感情を膨らませる感覚、
そしてどこまでも広がる妄想。
かつて持っていた色々な感覚を、
まとめて追体験できる一冊。
リフレッシュしたいときに
読むと良い一冊。
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看護師として人の死と誕生を見てきた作者による、短編集。
記号性の高い表現で、語られる話は、深い。 -
わたしは強いうそつきになりたいんだ
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アネサのかわいがりのポーズ!が、すきです。
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とても繊細な漫画です。これからも繰り返し読むと思います。
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2019/12/22読了
読み返したくなる
一回じゃよく分からないということもある… -
懐かしく読みました。
こちらのブログもどうぞ。https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201904130001/ -
自分の中の柔らかい部分をすっと鋭利なもので削がれる感じがして、1篇読み終わる度に、本を閉じる。ソーッと開いて読む、の繰り返し。
どうやって「そこ」に着目して編もうと思ったんだろう。ぞくぞくしっぱなしで読んだ。そして記憶の底に閉じる。 -
最後の「玄関」が好き。 昔の夏休みを感じる。
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図書館で。タイトルだけは知ってたので借りてみましたが…読み切れなかった… なんだか同人誌みたいだなぁなんて思いましたが反対に今の同人誌の方が雑誌連載漫画に近い作品が多いかもしれないなぁ。
こういう世界観みたいなのが合う人は合うんだろうなぁ。多分、読む時期が合わなかったんだと思います。 -
田辺のつる。
うらがえしの黒い猫。
あぜみちロードにセクシーねえちゃん。
が特に好き。 -
すみません、全然わかりません…。
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この人の絵、好きです。優しくてほんわかしている中に棘のある作風。セリフの奥を詮索してしまう感じ。そうこうしている間に高野ワールドに引き込まれてしまうのです。
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30年経っても、まったく古さを感じない。恐るべし、高野文子^^;
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神懸かり的な作品集。全てを理解することはおそらく出来ない。
「田辺のつる」が傑作。
10年ほど前にどうしても読みたくて、古本屋をはしごして入手。 -
「1+1+1=0」
「玄関」
が、いいなと思います。 -
さらっとして、それでいて深いところも。
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マンガ界の金字塔金字塔
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初めて読んだとき、「田辺のつる」が衝撃だった。
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私は死んで、ゆらゆらと知らない人の部屋を覗き、押し入れの奥からその人の古い写真集を見つけだしぼんやりと眺めています、誰の過去だって私にそっと寄り添ってくれるから好きです、私は私が死んだことに気づくのは、この写真集を見終えたあとでした
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寡作漫画家の一人でもある高野文子の80年代初頭の短編集。
漫画という表現の文学。
個人的に好きなのはコメディ要素の強い『アネサとオジ』シリーズ。
いろんな作家が描いた漫画を数え切れない程読んだが、『玄関』で描かれた大波を超える作画の「海」は未だに見たことがない。
だぶついた
おもいほど
しまつのわるいものはないわ
(『午前10:00の家鴨』より)-
「「?」は読者の数だけ」
高野文子って余白とか行間とかに重きを置いてる描き手ですよね。「「?」は読者の数だけ」
高野文子って余白とか行間とかに重きを置いてる描き手ですよね。2012/11/07
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金魚屋古書店という漫画にこの漫画を扱った話があり、その中で「名作揃いの短編集だぞ。20年以上前の作品とはとても思えない。」というセリフがあるのですが、実際に読んでみてまさにその通りだなと感じました。
おはようございます!
絶対安全剃刀 のなかに、とても好きだった、美しい作品があります。作品名を、忘れてしまいました。その作...
おはようございます!
絶対安全剃刀 のなかに、とても好きだった、美しい作品があります。作品名を、忘れてしまいました。その作品を、よみたいのです。 りまの
猫も再読したくなってきました!
猫も再読したくなってきました!
うふふ…。(嬉しい)
うふふ…。(嬉しい)