よるのむこう

著者 :
  • 白泉社
3.50
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本棚登録 : 142
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592761594

作品紹介・あらすじ

帰郷をテーマにした、nakabanの詩情あふれる新作絵本。

感想・レビュー・書評

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  •  わ〜! ついに、nakabanさんにこちらがわのテイスト、やられてしまった。。。というかんじ。今までの絵本作品は、TVの「子ども番組」みたいなテイストだったのだけれど、今回のような作品の方が良いのでは…と思っていて、お願いしたいと思っているうちにやられたー!

  • 夜。


  • #よるのむこう
    #nakaban#なかばん
    #白泉社

    真夜中に走る列車の中、故郷に向かって旅する様子をページという車窓で表現しています。
    .
    厚い列車のカーテンの向こうに、ずっと変わらない見慣れた景色と空気がある…暖かなぬくもりのあるあおい世界、光のつぶが見えたと思ったら通り過ぎ……いつしか朝になる、最後のページは部屋の中。
    もしかしたら……これって帰郷なのかな……?旅先から帰ってきた様子かもしれない。
    .
    私には学生の頃、長期休みで帰省する時のあの感じ、そこには変わらない故郷があり、実家があり、いつもと変わらぬ両親がいる。そんなことを思い出させる1冊です。
    .
    今年はコロナの影響で帰省もできない方が多いのでしょうね!こんな安らかな気持ちで帰省できるのはいつになるのでしょう……。
    .
    この色づかいがとても素敵で、故郷が迎え入れてくれるような安心感があります。
    .
    きっと子供達がおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行く時のワクワク感、そこに行けば必ず会える、同じようなものがあるのかもしれない……窓にへばりついてずっと景色を眺めているあの感じ……。
    .
    旅する時間をつくることの大切さも教えてくれているようです。

    旅から帰り自分の部屋で時をふり返る……そんな自分と向き合う贅沢な時間、もしくは離れた土地から帰郷し家族との再開をはたしながら自分と向き合う、どちらにしても大切な「時」ですね!旅から故郷と言える場所に帰る〜、その道中のなんとも言えない気持ちが伝わってきます。
    .
    こちらは#月刊MOE に掲載されていた作品が単行本化されたものです。

  • 悪くないけど、汚れた大人が読むと朝帰りした時の感覚に近いな……。

    あの、眠いのに妙に頭が冴えて、朝日が眩しくて、普段見ているなんてことない景色がなぜかすごく綺麗に見える感覚……。

  • よるのむこうには何があるのだろう。大人の方が楽しめそうな絵本。

  • 夜の 向こうの その先は…色の変化、光の変化を たのしめる1冊♪

  • 表紙の群青、夜景の青紫…印象的な様々な青が目に飛び込んでくるのだけど、なぜか心に焼きついたのは朝の色。車窓からの朝の海が、夜行列車で迎えた朝に見た実際の海の記憶とピタッと重なって驚いた。まさにこの色合い。
    家にいながら、自分の心もこの列車に乗って束の間遠くに旅をした。

  • ☆3.4
    といっても、低い数字ではなく、絵のタッチはわりと好み。眠る前に誰かといっしょに読みたい本。

  • 夜の中を列車は進む。
    故郷へ向かって帰る旅。
    街を抜けて、橋を渡る。

    お家へ帰ろう。
    赤い暖炉の燃えるお家。
    お帰りなさい。

    どこかで嵌って別のどこかで靴の裏から落ちた小石。
    の部分が好き。
    確かに、その小石も旅をする。

    さらっと読んだだけじゃ物足りなく感じるけれど、何度も眺めるように見ると好きになれる。
    詩のような絵本。
    小さい子はふーん、で終わってしまいそう。
    大人向けかな。

  • 濃い青、薄い蒼、懐かしい碧の絵本です。

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著者プロフィール

1974年生まれ。画家。広島市在住。絵画を中心にイラストレーション、文章、絵本、映像作品を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋『Title』のロゴマークを制作。著書に『よるのむこう』(白泉社)、『ぼくとたいようのふね』(ビーエル出版)、『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社) ほか。珈琲片手の時間が大好きである。

「2019年 『ランベルマイユコーヒー店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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