ちょうちょ (MOE BOOKS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 373
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592761655

作品紹介・あらすじ

ずば抜けた色彩センスが満場一致で評価された「第1回MOE絵本グランプリ」受賞作品に、絵本に造詣の深い直木賞作家・江國香織が繊細な詩心溢れる言葉を乗せてつくりあげた、珠玉の絵本! 2013年9月刊。

感想・レビュー・書評

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  • うすい にまいの はね
    きゃしゃな にほんの しょっかく
    ちゃんと しんぞうが どくどくうっている からだ
    これは いっぴきの ちょうちょ


    、、、松田奈那子さんの、色彩豊かで、大胆、大ざっぱにも感じる、美しい絵に、
    江國香織さんの、ちょうちょの息遣いが、感じられるような、詩的な文章がついた、とても素敵な絵本です。

    ページをめくるたびに、ちょうちょは、いろんなものに変身して、絵の中に、隠れています。
    探し出すのも、楽しい!

    葡萄の粒に変身して

    ちょうちょは せかいを あじわう

    そのにおいを いろを かたちを
    そのひんやりを みずけを

    、、、このページ 素敵です。


    ちょうちょは どこにでも いかれる
    きのうをとびこえ
    きょうをくぐりぬける


    しずかをただよい


    、、、ページめくって、 ちょうちょは、車のタイヤの中にいます。


    うるさいをよこぎる

    ちょうちょは いま あそんでるところ


    ……


    おひさまを くぐり
    かぜを すりぬけ
    ねえ これって ごきげんじゃない?

    、、、このページ、一面黄色の中の、黄色いちょうちょの、多幸感。 次のページ、


    ごきげんだとも
    ごきげんですとも
    ごきげんさ
    ごきげんよ


    だって ちょうちょは
    どこにでもいかれる
    そして
    せかいを あそびつくす

    、、、この見開きページの、ちょうちょたちの、カラフルで、楽しげで美しいこと!


    こんな絵本 大好きです!

    • りまのさん
      湊川晴斗さん こんばんは

      全部見つかりましたよ!色とかたちを 次々と変化していくので、面白かったです。
      今日も、湊川さんと、お話できて 嬉...
      湊川晴斗さん こんばんは

      全部見つかりましたよ!色とかたちを 次々と変化していくので、面白かったです。
      今日も、湊川さんと、お話できて 嬉しかったです!
      2021/09/23
  • 江國香織さんのちょうちょの絵本ですね。
    絵は松田奈那子さん(1985ー)北海道生まれ。白泉社MOE絵本グランプリ賞を受賞されています。
     
     うすい にまいの はね
     きゃしゃな にほんの しょっかく
     ちゃんと しんぞうが どくどくうっている からだ
     これは いっぴきの ちょうちょ

    から始まる詩編のえほんです。
    爽やかな優雅な調べにのせて、ちょうが舞い上がります。
    ダイナミックな、それでいて愉しげな優しい色彩のアートのなかを、ちょうちょが戯れます。
    とても素敵な心が舞に舞い上がる絵本ですね。

  • 鮮やかでやわらかい色彩
    かけがえのない大切な人を亡くした友人に
    「何か絵本を」と手に取った一冊

    この色を味わってふんわりして欲しい な
    かくれたちょうを見つけてにこっとしてほしい な

    それにしても江國かおりさんの言葉の紡ぎ方は
    なんてすてきなんでしょう
    うっとりする言葉の数々

    友人がいっときでも
    『ごきげん』になってくれますように

    ≪ ごきげんよ あそびつくすの ちょうだから ≫

  • 「ちょうちょはくうきをたがやす」

    言葉使いが素敵。ちょうちょが愛くるしい。(5分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #ちょうちょ #江國香織 #松田奈那子 #白泉社

  • とてもカラフルなイラストみたいですね。

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    「ずば抜けた色彩センスが満場一致で評価された「第1回MOE絵本グランプリ」受賞作品に、絵本に造詣の深い直木賞作家・江國香織が繊細な詩心溢れる言葉を乗せてつくりあげた、珠玉の絵本!」
    NANAKO MATSUDA
    http://www.nanaco-mazda.net/home/

  • 絵がとても可愛い。
    リバティプリントにして欲しいくらい。

    お話としては、普通…かな。。
    生後3か月の娘に初めて読み聞かせてみました。

  • すき、これはほんとうに大好き。素晴らしいし美しいし愉しい。

    MOE絵本グランプリ受賞作家の絵に、江國香織さんの瑞々しい儚げな言葉をのせた、絵本。や、詩集。どっちも!

    なんか最近涙もろいのかはじめの一頁で言葉が儚すぎて目頭が熱くなった。二枚さんまいとページをめくっていくと繊細で美しすぎてまた泣きそうになる。ごきげん。ごきげんになれる一冊。そんなに悪くないかもね、せかいは。
    お子様はちょうちょがいまどこにいるか探すのが愉しいかもしれません、ちょっとした探しもの。

  • もうそこまで春がやってきています!

    ちょうちょも今か今かと羽ばたく日を待ちこがれていることでしょうね!
    .
    #MOE絵本グランプリ 受賞作品のこちらの絵本は、松田奈那子さんの色彩センスの素晴らしさと江國香織さんの紡ぎ出す繊細な言葉で、ちょうちょと一緒に宇宙のはてまで連れて行ってくれそう〜。
    .
    ちょうちょは
    どこにでも いかれる
    きのうをとびこえ
    きょうをくぐりぬける
    ………

    なんて素敵な言葉でしょう!
    ……
    おひさまをくぐり
    かぜをすりぬけ
    ……
    pic2の絵はそんなちょうちょの姿、プリントしてワンピースを作りたいくらいですね〜。
    .
    どのページにもちょうちょが飛んでいます。探してみて下さい〜。

    いっきに明るい世界へ、そして明るい気持ちになりますよ!

  • 「さびしくても へいき。だって ほら なみのおと」
    ちょうちょの気ままさと自由さ、そして少しの切なさがそこらじゅうにあふれている素敵な絵本。
    黒や黄色、ちょうちょたちはひらひらと飛んでとまります、女の子の髪に飾りのように、ふわふわの猫の頭に耳のように、そして人間の指に、一度なってみたかった指輪のように… 
    最後のページで、「ごきげん」なことを表す文章と同じように、ぶわっと舞い踊るたくさんのちょうちょに、目が釘付けになりました

  • ちょうちょの存在が特別に思えてきます。

  • MOE絵本グランプリの第一回受賞作品にて、ちょうちょの絵は何度も目にしてたんだけど、そのイメージだけとは違うセンスの良さに、いいギャップというか、想像以上に素敵だった!
    ちょうちょそのものも美しかったけど、ネコや人や別の絵が印象的。
    後からつけた江國さんの言葉がより、クオリティあげてる。こんな表現力欲しいと嫉妬する一冊だった。

  • 綺麗でかわいい本

  • 江國香織さんの素敵な言葉と世界観、それに素敵な絵がとてもよかった。
    何度も読みたい。

  • 所々のちょうちょを探すのが楽しい
    優しい言葉でゆったり読める
    2歳の子どもお気に入りの一冊

  • ちょうちょは自由の象徴? 絵がちょっとなぁ。

  • ちょうちょはひらひらとどこまでもとんで、いろんなところにとまる。江國香織×松田奈那子

  • ちょうになってとびまわって
    せかいをあそびつくそう



  • 「いろんなちょうちょがいて綺麗だった。黄色いちょうちょが遊んでたり、指輪とか車のタイヤに挟まって目が回りそうだった、くるくるくるーってタイヤ回るから。あと靴のヒモになってた。葡萄の中にもいた」

  • 最後のページがちょうちょいっぱいでかわいかった。

  • ちょうちょみたいに、みずみずしく世界を楽しんでいたいなぁと思う。

    江國香織さんならではのみずみずしい言葉と、その言葉から溢れてきたようなみずみずしいイラストとを味わえる絵本。でも私は、別々に味わいたいなあと思ってしまった。言葉と絵が別々に飛び込んでくる感じ。

  • これもあんまり。絵が好きじゃないと、言葉がはいってこない。

  • 絵も文章も大人向けだと思いました。
    芸術作品として美しい。
    詩的でおしゃれ。

  • 2分45秒☆大人っぽい。

  • ちょうちょが色々な色に変わりながらあちこちへところへ飛んでいく。
    靴ひもにくっついたり、リボンになったりタイヤにくっついたり。
    花畑、たくさんの動物、海、夕焼け、草の中…。

    ちょうちょが紛れている場面はちょっとした絵探しにもなる。

    詩的な言葉づかいだけれど、その分意味を取るのが小さい子には難しそう。
    詩的な雰囲気を味わいたい大人向け。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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