貸し物屋お庸 娘店主、奔走する (招き猫文庫 ひ 1-2)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592831129

感想・レビュー・書評

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  • 貸し物屋お庸シリーズ(出版で)2冊目。

    やはり2冊目、お庸も初々しい。
    お客さんや、謎や本店との距離感を勉強中、という感じ。

    「からくり箪笥」で弟の幸太郎に後見人がついたのは良かったが、
    その数寄屋大工の元棟梁に、
    清五郎がからくり箪笥をでたらめにいじったと怒られて、
    咎められた子供のような顔をしたのは、ちょっと違和感があった。

    あとは「貸し母」で、
    お庸が聞き出せなかった母親のことを
    半蔵が金をつかませて聞き出したのを「大人だから」とにっこりするのは
    違うだろう。
    店子を拝み倒して教えてもらい、
    それを隠すために「教えてくれてもいいじゃないか」と
    大声で一芝居うつお庸の方が大人でしょ。

  • 江戸時代のレンタルショップ、湊屋には、「無いものはない」の看板通り、ありとあらゆるものを貸し付けている。
    店には、訳ありの貸し物を求めてやってくる客も。
    今回は、推理あり、人情話あり、怪談話あり。
    とくに、「母親を貸して欲しい」という話は泣かせます。

著者プロフィール

1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学芸術学部を卒業後、2000年に『エンデュミオン エンデュミオン』(ハルキ・ノベルス)でデビュー。『エリ・エリ』(ハルキ文庫)で、第1回小松左京賞を受賞。14年には「風の王国」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)で、第3回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。「採薬使佐平次」シリーズ、「江戸城 御掃除之者!」シリーズ、「よこやり清左衛門」シリーズ(ともに角川文庫)や「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」シリーズ(だいわ文庫)、など、多岐にわたるジャンルにて活躍している。

「2023年 『大一揆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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