宵越し猫語り 書き下ろし時代小説集 (招き猫文庫)

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  • 白泉社 (2015年11月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592831266

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宵越し猫語り 書き下ろし時代小説集 (招き猫文庫)の感想・レビュー・書評

  • 5人の作家さんによる猫がちょこっと登場するお話たち。時代物に猫は合いますね。どのお話も楽しめました。

  • 最初の小松さんの作品が良すぎたのでその後は失速した印象。

  • 表紙が『みかん絵日記』の安孫子三和さん。猫が絡んだ時代小説短編集。

    ・風来屋の猫/小松エメル
    夫に先立たれた磐は、夫が遺した店である江戸時代のハロワ・口入れ屋を女手一つで切り盛りする。そこに亡き夫の霊が乗り移ったという猫が現れる。猫になった夫・久次郎は「口入れ屋を畳んで、もっと楽に生きろ」という。実際女手一つで店を切り盛りするのは難しかったが、磐は聞き入れようとしない。そこに、生前の夫の幼馴染である男・千市が現れ、磐に絡む。
    久次郎が自分の死期を悟り、千市に妻のことを頼むシーンが切なくて良かった。

    ・猫の目時計/佐々木禎子
    大きな商家の跡取りである徳太郎は堅物の青年。家で世話をしている浪人で、寺子屋の先生である冬月の危なっかしさが気になる日々。冬月は徳太郎の心配をよそに、猫の目時計という代物の研究にばかりかまけている。それがもとで、村同士の厄介ごとに巻き込まれることになる。
    佐々木さんの現代物を読んだことがありますが、男同士のコンビを書くのが上手くて面白い話でした。

    ・両国橋物語/宮本紀子
    大川(今の隅田川)にかかる両国橋の両側は、江戸イチの繁華街だったようですね。
    その両国橋の番をする、強面の壮年の男・源蔵。彼が毎日通う蕎麦屋の女中・お初。二人の恋愛模様を描き切った作品。
    源蔵はお初が心から好きだったが、老い先短い自分よりも若い男がいいと思い、別れようとする。しかしお初は離れようとせず、源蔵もやはり手放したくないと強く思う。
    二人は互いの気持ちを確認し合うが、悲しい結末が訪れる。
    切ない話。一番好きです!

    ・こねきねま/森川成美
    武士の本分を頑なに貫こうとする高田。その心に飛び込んでほぐそうとするおりょうに好感が持てる。
    最後は大団円。やや予定調和すぎる気もしますが、スカッとして良かったです。

    ・旅猫/近藤史恵
    親の過保護により、家の中に閉じ込められて過ごしている娘・お縫。そこにお時という美しい娘が訪ねてきて、友達になってくれると言う。お時の存在は籠の鳥であるお縫の心を支えたが、お時はある秘密を抱えていた。
    敵のはずが、だんだん心を通わせていく二人の様子が良いです。

  • 猫がキーとなるお江戸の頃のお話。
    アンソロジーで、知っているのは小松エメルと近藤史恵。
    この2人は、やっぱり、安定して面白い。
    他の作品も、人情もので優しいのがいい。
    猫の目時計は、発想もナイス。
    冬月センセイのおとぼけぶりも好き。一方でしっかりものの徳太郎くんも可愛い。
    最後の「旅猫」はお縫ちゃんの理不尽な境遇に切なくなる。
    でも、そんな中でも賢くいい子に育ったお縫ちゃんにほっとする。
    素直に恋を語れない男女にも、敵討ちに疲れた侍にも、みんな、みんな、いいことが起きるといいな。

  • 物語の中に必ず猫が登場する江戸の人情話を集めたアンソロジーだ。
    亡くなった夫が猫に姿を変えて登場する話、猫の目で時間を計ろうとする変わり者の先生の話、両国橋を舞台に壮年の男女の思いを描いた話、お客を追い払う「こねきねま」がいる貧乏旅籠の話・・・どれもあたたかったり切なかったりする物語ばかりだ。中でもやっぱりうまいなぁと思うのは近藤史恵の「桐箱入りのお嬢様」とそのお友達の物語だろうか。この物語の先を思ってちょっと胸がときめくような・・・うまい。

  • 風来屋の猫で、最後は心が締め付けられる思いだった。人を愛する思いというのがずしーんと来たストーリーだった。

    猫の目時計はとても可愛らしい物語。漫画になりそうなストーリーでほのぼのしました

    両国橋物語 あまり猫の印象がなく、、、



    こねきねま この言葉自体初めて知ったのだけど、後半は一緒にがんばれ!って共感をした物語

    猫旅 真実は知らなくてもいい時がある
    少し苦味が残るけど、最後は素敵な終わり方だった

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宵越し猫語り 書き下ろし時代小説集 (招き猫文庫)の作品紹介

近藤史恵、小松エメルら、注目の女性作家5人が織り成す、江戸を舞台にした、涙あり、笑いあり、不思議ありの猫アンソロジー。 2015年11月刊。

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