貸し物屋お庸 娘店主、想いを秘める (招き猫文庫 ひ 1-4)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 71
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592831389

作品紹介・あらすじ

湊屋の主、清五郎との仲をにおわす芸者、葛葉が、季節外れの萱草のかんざしを借りにやってきた。お庸は不機嫌になりながらも職人のつてをたどるのだが・・・。お庸が切ない思いに気づくシリーズ最新刊!
2016年9月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 清五郎に ほの字お庸。
    毎度、読むが、このお庸のぶっきらぼうのべらんめい言葉は、関西出身者には、調子が狂う。

    5編からなるが、どれもこれも、短くて、すぐに読めてしまう。
    今回は、「秋時雨の矢立」で、松之助の行方不明の父修蔵が見つかり、親子の間の言葉に窮していたら、手紙にすればよいと、、、、

    今年の「一筆啓上賞」で、大賞の1篇に、小学生2年の男の子が、『ママへ』 「ごめん」って言えなくて ぼくの口があかないんだ 口に力が入って。手に力を入れて書くよ。ごめん
    が、選ばれていた。
    そんな気持ちが、分かるような本の内容であった。

  • 貸し物屋お庸シリーズ(出版で)4冊目。

    とうとう、芸妓の葛葉が登場し、お庸は自分の気持ちに気が付く。
    予想では清五郎に惚れてるだけかと思っていたが、
    清五郎も本気だったらしい。

    本店から手伝いに来てくれている松之助についても進展があった。
    盗人の元締めの父親をもち錠前外しの腕が抜群、だったとは。
    死んでいるかと思っていた父親と会えたのは良かった。

    大名の世継ぎを諭しに行く話はできすぎな気もするが、
    全体的には一番面白い1冊だったかも。

  • 第三弾
    短編五話、清五郎に係りを持つ艶っぽい女の出現に、女を
    手代の松之助の過去に係る件に巻き込まれ、なき姉のことが
    気風の良さから大名からも借りられる身に

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著者プロフィール

1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学芸術学部を卒業後、2000年に『エンデュミオン エンデュミオン』(ハルキ・ノベルス)でデビュー。『エリ・エリ』(ハルキ文庫)で、第1回小松左京賞を受賞。14年には「風の王国」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)で、第3回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。「採薬使佐平次」シリーズ、「江戸城 御掃除之者!」シリーズ、「よこやり清左衛門」シリーズ(ともに角川文庫)や「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」シリーズ(だいわ文庫)、など、多岐にわたるジャンルにて活躍している。

「2023年 『大一揆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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