双つ龍は艶華を抱く (花丸文庫BLACK ア 5-2)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 156
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592850564

感想・レビュー・書評

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  • 双子攻め第2弾です。今回は893な双子×家の事情で家業を継いだ元リーマン。
    厳密に言うと、893と弁護士の双子攻めなので、個人的にますます好物でした。鵺絵師のイラストが相変らずぴったりはまっています。
    死んだ兄が契約していた土地の売買をめぐり、聖は双子に体を差し出すハメに。まあ、ベタな設定でツッコミどころはいろいろあるけど、そこはおいといて…というか、話に上手く丸め込まれて読んで下さい。
    とにかく3Pの醍醐味が堪能できます。言葉攻めがすばらしい動の義臣と、やさしくて非道な静の政臣の描き分けもはっきりしていて、両方とも魅力的。受けの聖が可愛い性格だけどなかなか強気で、気丈に家業を守ろうとする姿勢がいい。なのに、双子に凌辱されるとけっこう悦んでるところも。体は正直。

    その3Pシーンの描写ががっつり濃厚です。リンドウとか眼鏡のツルとか、剃毛とか種付けとか、まさにゲイの世界。義臣の生業からすると違和感ナシですが、好き嫌いはあるかも。もちろんお約束の2輪挿しもあります。
    でも、そんなにドン引きすることなく読めるのは、そんなプレイがメインに描かれているのではなく、そんなプレイで意に反して乱れまくる聖の気持ちがメインだからです。羞恥に悶えて悦ぶ体に気持ちが追いつかず戸惑う聖がかわいい。
    萌えどころがいっぱいある中で、義臣の膝に乗せられたところで部下が入ってきて羞恥するところや、政臣に寄りかかって無防備に寝てしまうところなんか聖かわいすぎ。

    そして、双子の聖に対する扱いも思うほど酷くないのがBL風で安心感があります。義臣と政臣の関係も淫靡です。フェラのレクチャーシーンがエロかった。身構えなくても後味良くて甘め。三人仲良く、というコンセプトは当たってるし、こんな愛の形もアリだな、と思わせる作品です。

著者プロフィール

あいお・ゆう●BL作家。花丸文庫BLACK(白泉社)にて刊行の「双子」シリーズを筆頭に、著作は多岐にわたる。

「2016年 『有松恋染めノスタルジー 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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