贖いの月 (花丸文庫BLACK カ 2-1)

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著者 : 鹿能リコ
制作 : 高橋悠 
  • 白泉社 (2013年5月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592851042

贖いの月 (花丸文庫BLACK カ 2-1)の感想・レビュー・書評

  • 満月が近くなると罪の重さにゆきずりの男に抱かれる受け。どうも最初から最後まで受けが好きになれず★2.5で

  • 整形はやだったかな

  • 初読みの作家さんです。花丸BLACKらしくダークで真っ黒けなストーリーで、久々に震撼しました。面白かったです。

    ガチ兄弟もの。地方の裕福な家庭で育った孝志と3歳年下の弟仁志。いわゆる土地成金で財を成した実家は、両親の不仲、母親の自殺、後妻との確執と殺伐としていて、逃れるように大学進学と同時に孝志は上京します。そこへ夏休みで遊びに来ていた仁志と、あることからケンカになってしまいます。孝志とは和解できないまま仁志は姿を消し、その日から行方不明となり、てっきり家出したのだとばかり思っていた3年後、遺体となって発見されるのです。

    自分のせいで弟は死んでしまったのだと、自責と後悔の念にかられる孝志は、満月の夜になると決まって男漁りをするようになります。それは、仁志を突き放し死に追いやった自分に与える懲罰行為なのです。
    ところがある満月の夜、チンピラに襲われた孝志を松田という男が助けてくれ、彼は初めて好意を感じる相手にめぐり合うことになります。
    松田は優しく頼りがいのある男で、孝志を好きだと言い、恋人同士になりたいと迫ります。しかし、孝志は松田と恋人同士になり幸せを得ることは弟への背信になるのではと悩み、自分の恋心を認めることができないのです…

    なんというか、読んでいてとても薄気味悪いんです。はじめは孝志の一人暮らしの部屋から、タオルがなくなっていたり、マグカップが紛失したりという些細なことから始まります。そこから徐々に孝志が追い詰められていく様に、背筋が寒くなっていきます。サスペンスというか、もうホラーというか怖い…!
    得体の知れない松田の好意が、また怖いんです。意外なところで再会して、偶然に偶然が重なって、やがて孝志は蜘蛛の糸に絡め獲られるように松田のものになっていきます。松田は確かに孝志を愛しているように見えるのだけれど、やがてSMにも近い憎しみに満ちた愛し方で孝志を追い詰めていくのです。

    この後の衝撃的な展開は読んで体感してください~!これ以上は語れないけど、語りたい…
    エロ的には、かなり濃厚で煽られます。禁忌を禁忌として拒絶し通す兄ではあるけれど、抑圧したものが解放された時にはそれはもう大噴出!官能のルツボでございます。
    愛と憎しみは紙一重、表裏一体なのですよ。

    エロさも極上でしたが、ラストの苦くも甘い結末がなんとも印象的です。

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贖いの月 (花丸文庫BLACK カ 2-1)の作品紹介

弟の死に囚われ罪悪感を抱く孝志は、満月の夜に偶然セックスをした松田に口説かれて恋人になった。愛欲に塗れ満たされた時を過ごすが、松田から死んだはずの弟は自分だと言われ……。 2013年5月刊。

贖いの月 (花丸文庫BLACK カ 2-1)はこんな本です

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