迷宮の夜、解放の朝 (花丸文庫BLACK ミ 2-1)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 102
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592851080

作品紹介・あらすじ

教壇に立つ廉を教室の隅から見つめるのは、高校生とは思えない野性的な男、龍生。彼から逃げようとして、2人して異世界へ飛んでしまう。力だけが支配する世界で、廉は野獣と化した龍生に犯され…!? 2013年7月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 設定とか展開とか、宮緒先生らしくとても作り込まれていたので、読み物としては良かったのだと思うけど、、、好みのもんだいよね。そもそも受が無理だった。結構最後の最後まで、それこそ明らかに攻は悪い子ではないのに、思い込みとか決めつけでスタートから受け付けない!っていう性格がもう全然ムリだったー。レーベルの色ってのもあるのかなぁ、とか。

  • ストーリーとしては割りと好きなんだけど、とにかく受けがウザくてウザくて、ちっとも楽しめなかった……。受けに感情移入して読むタイプの私としては、受けがウザイと結構苦痛。

  • 年下オラオラ攻め×年上薄倖美人受け、かつ教師生徒ものです。
    両者とも家庭事情にわけあり。
    飛んでしまった先の異世界で、襲い、襲われ、戦い、守られ……という展開の中で、二人の気持ちがだんだんと歩み寄り、上記の家庭事情や今までの悩みを吐露し、そして攻めに関してはちゃんとした告白をしていくシーンは、まぁ

    「やっとか~~~…」

    と安堵でした。


    もとに戻って…それでおしまいではなく、二人が幸せに同棲するところまで書き上げてくださったのは、ハッピーエンド好きとしてはとてもうれしいです。

  • あらすじ見ずに買ったので異世界トリップものでびっくり。あんまりそういうBLは読まないので合うかなと思ったのですが、中身はいつもの犬+執着攻でした(笑)
    異世界への飛び方と戻って来方はご都合でしたが、主題そこじゃないしBL部分は満足なので満足。大体宮緒さんの攻って異常な程の執着から始まるので、そして受はいつも最初怯えてるので(笑)監禁したり異世界に飛ばしたり、ストックホルムじゃないですけど特殊状況じゃないと落ちないというか。あ、吊り橋効果か。でもそれで恋に落ちていく様とか、執着されて幸福になっていく様とか、そして執着してる側が受の変化に尻尾千切れんばかりなのとか、そういうのがかわいいので良いです。段々攻がかわいく見えてきちゃうんですよね。異常なまでの執着なんですが、+犬だからかもしれませんね!尽くすから。
    あれ?そう言えば今回は変態じゃないですね!おや?何気に今まで読んだ中では一番王道BLだったかも。正統派BLだったかもです。おぉ。
    あとがきに吹きました。ブラックじゃないとって(笑)その後が安心な~はそうだっけ?と思いました。確かにこの話の2人はこの後もすーごいらぶらぶ同棲してそうで安心ですが。最後みたいなのをもっと読みたかったなー。
    挿絵の方、表紙はよく見かけるけど当たったのは初だったので、中の絵が予想と違ってびっくりしました…。なんか、ごついね…。

  • 高校生×教師
    主人公は祖父に抑圧されていたためとはいえコンプレックスの塊であまり共感できなかった。ちょっと物足りない。

  • ★4.0。宮緒さんの攻は本当に犬かサイコにしか見えないんですが、この攻は年下の高校生ならではの青臭さ・必死さ・成長があって個人的にちょうど良いバランスでした。年下攻好きとしてはかなり萌え!受を大好きな攻の十代らしい暴走がっつきエロに萌えたし、肉食獣だけど意外に照れ屋で甲斐甲斐しい一面が普通の男の子っぽくて可愛いし、エロにもラブにも満足出来ました。トンデモ展開のテンションには若干笑ってしまいつつ。ただし中盤までは受の攻への偏見と保守的思考がくどいので、この受のどこが可愛いのかと挫折しかけました。

    特典ペーパーSS:…ええ!!???なんと斜め上を行く後日談。まさかの四年後、攻が大学卒業する年。攻がまさかの恋愛小説『異世界の中心で愛を叫ぶ』(by尾上レン)で小説家デビューしていた。えっ!!??あの攻が恋愛小説家に?wwwコメディ落ちに笑っちゃいましたが、この攻ならコメディ落ちじゃないバージョンでもっと違う将来でも良かったのになあ。小説家より合うものがある気がする。大学入学後の攻とかも見てみたかったな。個人的にちょっと残念な後日談でした。

  • いつものセンセの執着攻めとか腹黒攻めを期待すると、かなりの拍子抜けします。
    今回は年下ヤンキー系オラオラ攻めなのです。流れとしてはいつものセンセですが、攻が高校生で執着というよりは一途な正統派?です。口を開けば「俺の女になれ」とか「あんたは俺の雌だ」とか、昭和の893のようなことを言いますが、首尾一貫して受を守り抜く態度は赤面するほどのピュアラブでした。
    受にまったく伝わっていないのが残念でしたけどね。

    ケダモノ高校生の龍生×既婚教師の廉。
    高校生離れした肉体と腕力の持ち主の龍生に、校内でも襲われかける日々におびえる廉。ある日、他の生徒を叩きのめしている龍生と遭遇し、恐怖のあまり逃れようとした廉は、学校の七不思議と噂されていた池に現れた円陣から龍生ともども、異世界へと飛ばされてしまいます。
    そう、昭和な鬼畜ヤンキーものからネトゲ系中世ものへと空間異動。

    しかし、どんなステージになっても龍生の暴れん坊ぶりは変わらないというか、むしろパワーアップ。現実世界よりぴったりはまっていると思ったのは廉だけじゃありません。
    龍生の乱暴で力で全てを解決する態度が大嫌いな廉だったのですが、異界では常識などまったく通用せず、力だけがすべて。生死さえかかっています。なので、関わりたくないと思っていた龍生に「守ってやる」と言われると、もう頼るしかない廉なのです。そんな廉にHをやりたい放題な龍生…弱肉強食の縮図です。

    ケダモノなのですが非常にエサを大事に想っているのが伝わってきて、可愛げがあり憎めないんです。ピュアだけどデリカシーがない!十代のガマンできないかんじがすごくよく出ています。セリフがベタでつい笑ってしまいました。鬼畜名言集です。
    廉は、幼少期から祖父の教えを守りまっとうに生きることを自分の使命と思い込んでいたのに、その全てを龍生にくつがえされてしまいます。
    常識が通じない場所でのサバイバルで廉の考えも徐々に変化していき、現実世界だったら到底受け入れられなかった龍生への見方も変わっていきます。廉の成長がよかったです。それと、龍生のデレ部分もギャップ萌えでかわいかった。エロ的には鬼畜攻めだけど中身子供なので、いつもよりはパワーダウン。

    ぶっとび設定なのに、中身はかなりピュアなラブストーリーでした。いつものクロい話も好きですが、こういう違うテイストの攻とかどんどん書いてもらって、幅広い萌えをたくさん提供して欲しい作家さんです。

  • あまり、宮緒さん色が無いというか。普通というか。

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著者プロフィール

(みやお あおい) 2011年プラチナ文庫『堕つればもろとも』 (フランス書院)にてデビュー。以降、BL各社で活躍中。

「2016年 『シークレットクルーズは危機一髪 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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