- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592851080
作品紹介・あらすじ
教壇に立つ廉を教室の隅から見つめるのは、高校生とは思えない野性的な男、龍生。彼から逃げようとして、2人して異世界へ飛んでしまう。力だけが支配する世界で、廉は野獣と化した龍生に犯され…!? 2013年7月刊。
感想・レビュー・書評
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あらすじ見ずに買ったので異世界トリップものでびっくり。あんまりそういうBLは読まないので合うかなと思ったのですが、中身はいつもの犬+執着攻でした(笑)
異世界への飛び方と戻って来方はご都合でしたが、主題そこじゃないしBL部分は満足なので満足。大体宮緒さんの攻って異常な程の執着から始まるので、そして受はいつも最初怯えてるので(笑)監禁したり異世界に飛ばしたり、ストックホルムじゃないですけど特殊状況じゃないと落ちないというか。あ、吊り橋効果か。でもそれで恋に落ちていく様とか、執着されて幸福になっていく様とか、そして執着してる側が受の変化に尻尾千切れんばかりなのとか、そういうのがかわいいので良いです。段々攻がかわいく見えてきちゃうんですよね。異常なまでの執着なんですが、+犬だからかもしれませんね!尽くすから。
あれ?そう言えば今回は変態じゃないですね!おや?何気に今まで読んだ中では一番王道BLだったかも。正統派BLだったかもです。おぉ。
あとがきに吹きました。ブラックじゃないとって(笑)その後が安心な~はそうだっけ?と思いました。確かにこの話の2人はこの後もすーごいらぶらぶ同棲してそうで安心ですが。最後みたいなのをもっと読みたかったなー。
挿絵の方、表紙はよく見かけるけど当たったのは初だったので、中の絵が予想と違ってびっくりしました…。なんか、ごついね…。 -
高校生×教師
主人公は祖父に抑圧されていたためとはいえコンプレックスの塊であまり共感できなかった。ちょっと物足りない。 -
いつものセンセの執着攻めとか腹黒攻めを期待すると、かなりの拍子抜けします。
今回は年下ヤンキー系オラオラ攻めなのです。流れとしてはいつものセンセですが、攻が高校生で執着というよりは一途な正統派?です。口を開けば「俺の女になれ」とか「あんたは俺の雌だ」とか、昭和の893のようなことを言いますが、首尾一貫して受を守り抜く態度は赤面するほどのピュアラブでした。
受にまったく伝わっていないのが残念でしたけどね。
ケダモノ高校生の龍生×既婚教師の廉。
高校生離れした肉体と腕力の持ち主の龍生に、校内でも襲われかける日々におびえる廉。ある日、他の生徒を叩きのめしている龍生と遭遇し、恐怖のあまり逃れようとした廉は、学校の七不思議と噂されていた池に現れた円陣から龍生ともども、異世界へと飛ばされてしまいます。
そう、昭和な鬼畜ヤンキーものからネトゲ系中世ものへと空間異動。
しかし、どんなステージになっても龍生の暴れん坊ぶりは変わらないというか、むしろパワーアップ。現実世界よりぴったりはまっていると思ったのは廉だけじゃありません。
龍生の乱暴で力で全てを解決する態度が大嫌いな廉だったのですが、異界では常識などまったく通用せず、力だけがすべて。生死さえかかっています。なので、関わりたくないと思っていた龍生に「守ってやる」と言われると、もう頼るしかない廉なのです。そんな廉にHをやりたい放題な龍生…弱肉強食の縮図です。
ケダモノなのですが非常にエサを大事に想っているのが伝わってきて、可愛げがあり憎めないんです。ピュアだけどデリカシーがない!十代のガマンできないかんじがすごくよく出ています。セリフがベタでつい笑ってしまいました。鬼畜名言集です。
廉は、幼少期から祖父の教えを守りまっとうに生きることを自分の使命と思い込んでいたのに、その全てを龍生にくつがえされてしまいます。
常識が通じない場所でのサバイバルで廉の考えも徐々に変化していき、現実世界だったら到底受け入れられなかった龍生への見方も変わっていきます。廉の成長がよかったです。それと、龍生のデレ部分もギャップ萌えでかわいかった。エロ的には鬼畜攻めだけど中身子供なので、いつもよりはパワーダウン。
ぶっとび設定なのに、中身はかなりピュアなラブストーリーでした。いつものクロい話も好きですが、こういう違うテイストの攻とかどんどん書いてもらって、幅広い萌えをたくさん提供して欲しい作家さんです。 -
あまり、宮緒さん色が無いというか。普通というか。