鬼子の夢 (花丸文庫BLACK)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 215
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592851165

作品紹介・あらすじ

鬼子と呼ばれ蔑まれ玩弄されてきた与六は、絶望し村を逃げ出す途中崖から転落してしまう。目覚めると見知らぬ場所で看病を受けていた。助けてくれたのは獣のような男で、与六はその姿におびえるが…。

感想・レビュー・書評

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  • 途中までは良い感じに惹かれ合う二人が描かれていたのに、受けが村の男衆に襲われたあとの、軟禁とか緊縛とかで萌えかけた火が萎んでしまった。まぁ執着攻は良いんですが、受けの熱がちょっと冷めた感じがして。
    最後のエピソードは、読者サービス満載。覗き穴から第三者目線でのねっとり公開H。鬼の出生を暗に明かしつつ、こんな怪談仕立てに持っていくとは…流石です。

  • 大男×美少年。
    鬼子と言われて蔑まれ虐められてきた与六が村から逃げ出して、佐助に助けられる。
    ほどよく盛り上がりもあり、エロも多くて良かった。

  • 鬼の姿といってすぐ思い浮かぶのは四角い顔にモジャモジャの毛…。いやいやそれ違うから。鬼がこんな超絶イケメンだったとは(笑)。村の苛められっ子与六が鬼の佐助に助けられ、ようやく平穏な日々を送れるようになった矢先に験者が現れ、鬼は逃さぬと二人に迫る。誰よりも非力な与六が火事場の馬鹿力的な心の強さを見せたこの場面がいちばん良かった。エロに関しては受けのあの部分がそんな風になるなんて有り得ないだろとは思ったが、まあ相手鬼だし? 百歩譲ってそれも有りなのかねとなんとか飲み込む。おまけのような短い2話目が面白かった!

  • 山奥に住む大男×鬼子と蔑まれて暮らす男のお話。
    時代ものでファンタジー、そして方言も出てきますし、そこに笠井先生のイラストで、もうまさにめくるめく耽美な和の世界を堪能できます^^

    そんな和の世界観を壊さないよう意識されてのことかと思いますが、英語やカタカナ表記がほとんどありません。
    キスが"口吸い"と表現されていて、それが逆にエロさマシマシ!!って感じです(≧∀≦)
    何気にいろんなプレイが出てくるので濃厚でもありました。

    とはいえストーリー自体はシリアスめで、攻受ともに自分の暮らす村の人々から迫害されており、攻は村を出て山奥で1人孤独に、受は村で毎日生きることだけを考えて過ごしていました。
    あることがきっかけで村から逃げ出した受は崖から落ち、そこを攻に救われて一緒に山奥で暮らすようになります。
    2人で過ごすうちにお互いに知らなかった、人の優しさや温かさを知り惹かれ合っていきますが、平和な日々は長くは続かず……。

    物語終盤での受の激情と、攻の悔恨……。
    まさに"表裏一体"がそこに表現されています。

    本作は本編とその後を書いた番外編が1本収録されていますが、この番外編でとても幸せに暮らす2人を、第3者視点で知ることができ、それがとても良かったです。

  • 表紙でほれ、ずっと読んでみたかった作品でした。
    購入してから5年。ずっと漬け込んでいたみたいです。
    その間に熱が冷め、また一度…。
    鬼と人間が共存していくお話…と言っていいのでしょうか。
    村人がどうなったのか。結局飛ばしてしまったのでよくわかっておりませんが、ただただ二人が幸せでよかったです。
    あとは外伝は好きです。

  • 時代物はどうかな?と思っていたけど全然大丈夫!
    読みやすかった!受けが可愛くて健気で好感が持てた。
    鬼の執着凄まじい・・・(笑)

  • 読みはじめた時は痛々しい話だな、と思ってたんですが、
    何の何の、めっちゃラブラブな話でした。
    私ラブラブが好きなんで、ものすごく楽しめました!
    方言が強めだったけど、読みやすくてあっという間に読めました。
    ず~っと二人がイチャイチャラブラブしてる印象しかないな・・・。
    表紙からは想像できない感じでした。
    そして、丸木さんのねちっこいエロ。良かったです。
    描き下ろしがまたラブラブでよかった・・・。
    しかし、やっぱり他の人から見ても与六のお尻は不思議なんですね。どういう仕組みなのだろうか。鬼仕様?
    笠井あゆみさんの挿絵は美しかったです。
    とんでもないアングルのものも多くて本をくるくる回しながら拝見しました。

  • 昔風の話し方が少し気になりましたが、それも受けの可愛さがでているのでいいとおもいます。攻めの愛がどんどん強くなるあたりが一番きゅんとしました。

  • 村人に見つかって連れ戻され~という展開かな、と思っていたら違いました。
    事件より、お互いを必要としている気持ちが丁寧に書かれていて、方言と民話のような雰囲気が良かった。
    佐助の与六の呼び方が好きです。
    あと、挿絵のアングルがね、凄いです。これが一番BLACKらしい。

  • 初読み作家さま。
    昔話、民話BLって言うのかな(^^;;
    方言BL。
    鬼が出てくるよwww
    鬼の佐助×鬼子と呼ばれた与六。
    鬼と言っても心優しい佐助。鬼子と呼ばれ虐げられてきた与六。
    鬼と人間だけどふたりは同じ。孤独で寂しくて…。どちらかが欠けてもダメで…。何か色々考えさせられるBLだった。結構最後まで重い話だったけどふたりが幸せなら良いか〜ってね(^^;;
    笠井さんの挿絵はエロかったな〜

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著者プロフィール

埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。

「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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