永遠の昨日

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著者 : 榎田尤利
制作 : 紺野 キタ 
  • 白泉社 (2010年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592862734

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永遠の昨日の感想・レビュー・書評

  • 榎田さんと紺野さんのスーパーCPによる一冊。泣けるBLとして評価が高かったので(できれば泣きたくないなぁと)構えて読み始めたのにやっぱり泣きました。

  • 交通事故に遭ってしまい死んでしまった浩一。にもかかわらずなぜか浩一の身体と心は生きているように動いている。

    結果的にそれは浩一と満のお互いを強く、強く思う思念から成り立ったものなのだった。満が浩一に(恋愛、またそれ以上の家族愛にも似た)好意を持つようになるのは満の生い立ちと浩一の温かな性格からわかるけど、なんで浩一はあそこまで満のことが好きだったんだろう?一目惚れもあると思うけど満の淡々とした態度に隠れた寂しさなども汲み取っていたんじゃないかな。と勝手に解釈。

    大切な人を失うのは本当に怖くて悲しいことだと思う。それでも「二人だけの世界」を選ばなかった最後に好感というかよかったな、と思えた。
    いっぱい泣かされました。笑

  • ※ネタバレあり

    久しぶりに、BLを読んで泣いてしまった…
    全体的に軽妙な雰囲気で、オカルトっぽいところはラノベなんだけど…。
    冬の朝、友達がトラックに弾かれて死んだ。心肺停止、脈なし、脳死…なのに、普通に立って喋って登校もしている。こんなにデタラメな設定なのに、なぜか話は破綻せず矛盾せず。
    うん、そこらの哲学よりよっぽど死について受け入れられました…。

    「永遠の昨日」ってサラッと本文中に書かれている…しかも脇役キャラの言葉というこの気負いのなさが榎田さんのセンスというか、節というか…読んでて気持ちいい。
    どうしてこんなに易しい言葉で感動させることができるんだろう。すごく単純なのに深層に届く。最後の最後、世間的にも彼の死が確定したところで涙腺崩壊してしまった…家族のもとに還ったんだね。どうか二人が来世でも出逢えることを祈りたい

  • 泣けました…。最初は度肝を抜かされ、読み進めるうちにこうくるか!と展開していく話に一気に読破…最後はホント涙なくしては読めませんでした…

  • 4年前くらいに途中まで読んで積読していた本。
    当時は魚住君シリーズのようなものを期待していたので少々残念だった。

    個人的にわんこ攻めは苦手なのだけど最後まで読めたのはやはり文章の巧みさにあると思う。とても読みやすい。
    わりと死体の描写がグロかったので「これセックスするんかな」と気になっていたけど最終的にはしていたので「ヤるのか」と感心した。

    相変わらず女性キャラが素敵でいい味出している。

    生(赤ちゃん)と死(浩一)というのを対比的に描いている。

    彼が最後に家族の元へ帰っていたのがとてもよかった。

  • のっけから『さよならへ向けてカウントダウン』がはじまってるわけで、二人もそれを心のどこかで知っているわけで…
    明るく健康的な会話が哀しいくらい不健康だ。切なく哀しく静かに…薄くつもる雪のようにサヨナラが重なって行く・・・そんな感じのお話でした。
    いい話だった。



    でも復刊は文庫で出して欲しかったなぁ…とちょっとだけwwww

  • 紺野さんの装画つながりで読んでみました。ただのBLではなくて考えることがあったのと、文体やキャラが魅力的だったのが素敵でした。

  • びっくりした。
    感動よりグロの方が印象がつよかった。

    お父さんが見ていた、というのにすごく泣けた。

  • 初めの方は軽い調子で進むのに、文の内容を想像するとかなりグロテスク。その空気のまま進み、「え、それ受け入れちゃうの?」ってくらい周りの反応がオカシイ。さらにオカルト要素まで出てきて、これそういう本だったの?と疑問視。
    しかし本の雰囲気に流されつつ読み進めていくと、次第に『軽い調子』では読めなくなる。文をそのまま受け止めず、事実と照らし合わせていったり背景を思いおこすと、なんとも切ない。
    『死んでいる』のに存在している浩一。自分にある時間が長くないことを知る。そして、同じく時間が有限であると心の奥では分かっているのに考えまいとしている満。互いに互いが大事すぎて、その存在がない生活を想像できなくて、認められない。

    ひき逃げ犯を病院で見かけたシーンは涙が溢れた。大事な人をこんな目い合わせた犯人が許せない満と、糾弾したところで自分の状態が変わらないかつ犯人に子供が生まれようとしている状況を鑑みてしまう浩一。
    新たに生まれてくる命のためを思う気持ちも分かるし、犯人を許せない気持も分かる。どちらの立場の気持ちも理解できるからこそ、やるせない気持ちになった。

    大切な人を大切にしたくなる、そんな物語。

  • 泣いたのは、病院で赤ちゃんが出てくるあたり・・・BLだけど、BLって感じはあまりしなかった。。。二人のというかみっちゃんの気持ちの盛り上がりが急だったので、もう少しそこを掘り下げて欲しかったかな。

  • 後半の切なくなる展開に集中できないくらい、事故シーンとその後の描写がグロくて…。
    表紙からほのぼの可愛く切ないBLを想像してたので、初っ端から挫かれました。いつまたそういう描写に入るかとびくびくしてたらあまり物語に集中できず。

    他の方も書かれてましたが、私も魚住くんシリーズほどの衝撃はなかったです。
    でも今度は事故シーンに衝撃を受けることはないと思うので、いつかまた再読したい。

  • ほろほろと泣ける本。包み込まれるような優しく美しい小説だった。
    死について、最初からそれを焦点としてお話が始まっていて読みやすいしすっと胸に染み込む様に彼らの感情が伝わる。こういった小説は初めて。この方の作品は2つめだけど、これも悪くない。BLっぽくなく、初心者だろうと入り込めるお話。

  • こんなに美しく悲しい物語をわたしは他に知らない。榎田尤利の心の中が、少し見えた気がする。この本が復刻されて、読むことができてわたしは本当に幸せだ。

  • 祝復刊。こちらは挿絵が紺野キタさん。二人のピュアな雰囲気がよく出ています。何度も読み返したい作品。初・榎田尤利。

    現実と向き合い、生きるための物語。
    新聞記事の描写で終わるのかと思い、突き放すなぁ、と思いながら読み進めていたら、お墓参りのシーンで泣かされました。ページをめくった先の桜の挿絵が綺麗。
    解説でも言及されていたけれど、死を受け入れるような素振りで安易に『それでも希望を持って生きなければ』というメッセージに転嫁するような描き方ではなく、むしろそういった可能性は(陰陽師末裔の女子高生・鏡屋によって)徹底的に排除されていて、死は死として受け入れ、抱えて生きなければならない、という指針。

    物事には順番がある。浩一は、自分のことは忘れていい。浩一のことは、自分が覚えているから。浩一が自分の傍を離れなければならないことを理解した満が行き着いた結論はひとつの決意だ。愛する人を失う悲しみを癒す術は誰も教えてはくれない。方法など存在しない。悲しみは癒えない。抱えて生きるしか術はないのだ。

    そういう面でこの物語はとても辛辣だ。満は、浩一と二人だけの世界で生きることを選ばない。浩一がそれを望まないことを知っているからだ。浩一が最後に帰った場所は満の傍ではなく家族の元であったし、満にとっても、それは同じだ。ここで提示されているのは二人の愛こそ至高にして唯一でそれ以外に勝るもののないBL的世界観ではなく、二人だけの世界ではいられないという、非常に現実的な視点である。

  • ぶっちゃけBL作品なんだけど、そんな感じが全然しない。
    サラッと、サラッとしている。
    そして、小さく細かい針がしかけてある。

  • 生と死というテーマを正面から扱った作品。読むのを非常に楽しみにしていたが魚住くんシリーズを初めて読んだ時ほどの衝撃はなかったし、死という意味でも例えばサミアのような染み渡る深さは感じなかった。この作家はもっと書けるでしょという意味で星4つ。勿論、作品自体は高校生の切ない気持ちがつまっていて良作。

  • ただもう、美しい話でした。それ以上、言葉を重ねられない。

  • 号泣。でもその涙は温かいと感じました。ファンタジーな展開の中に積み重ねられるエピソードはリアリティを持って心に響いてきます。悲しみを癒す方法は最後まで提示されないけれど、浩一との関係において愛し愛された事実は消えることなく満の人生に永遠に存在するということに救われます。また、恋愛話としてだけ閉じるのではなく家族という視点にもっていっているのに感動。そして、浩一に語りかける最後の一文に満の「これから」が読み取れ、次ぺージの桜舞うイラストにまた、涙…。BLを超えた秀逸な文学作品です。

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永遠の昨日の作品紹介

ミッちゃん、だいすきだ。ずっとそばにいるよ。いつまでもずっと。切なくて、哀しくて、やがて溢れる優しい愛。榎田尤利の幻の傑作がいま蘇る。

永遠の昨日の単行本

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