座布団

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著者 : 剛しいら
制作 : 山田 ユギ 
  • 白泉社 (2011年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592862758

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座布団の感想・レビュー・書評

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  • 品川心中で菊池寛の藤十郎の恋を思い出した。

  • 噺家に弟子入りした主人公と師匠、兄弟子の話。
    主人公の恋愛より、主人公から見た師匠の男関係が中心に描かれていて、師匠初助の一貫した生き様や美学に惚れ惚れしてしまう。
    一般書でもいけるクオリティ。
    傑作という評判どおりの作品でした。
    17年前の作品だった。
    全然古さを感じなかった。素晴らしい。

  • 落語家・山九亭初助を師匠とする山九亭感謝の視点で語られる芸の世界
    笑いも悲しみも妬みも喜びも様々な情が沸くお話でした

  • もちろんメインカップリングも素敵なのですが、初助師匠と感謝師匠のやり取りや、師匠を取り巻く情念、そして孤独に心惹かれました。メインカップリング以外でも楽しませてくれ、そこに関しては満足です。
    本来なら☆5つつけたいところですが、口調に落語家らしさを感じられなかったところが気になりました。相手によって違和感の度合いが違ったので、気を許しているところを表現したいのかもしれませんが、流れるような美文だっただけに、そのようなことで興を削がれ、ちょっと残念です。また、甥っ子の漫才コンビが登場する理由がいまいち分からないなあと……面白ければいいんですけど、正直、うーん……花扇の方は買わないかもしれません。
    しかし、そこが気にならなければ、この作品はとても素晴らしいので、落語ものを読みたいというより、師弟関係などを楽しみたい方にはお勧めしたいです。

  • 山九亭感謝こと森野要の師匠・山九亭初助の訃報から、
    要の半生を振り返ってゆくという、BLの枠内に収めるには
    もったいないお話でした。

    ずっと積んでたんですが、もっと早く読めば良かった!
    と思うくらい、話に引き込まれていきます。
    要と初助との出会い、連れ合いとなった寒也との関係。
    芸道に生きるとはどういうことなのか、などなど、
    ただの男同士の恋愛に焦点を当てることなく、森野要と
    いうひとりの人間が、どういう風に落語と出会ってから
    この20数年を生きてきたか、ということを瑞々しく
    表現されています。
    昭和の下品な宴会芸など、ともすれば嫌悪感すらわき上がって
    くるようなネタも、後の山九亭感謝を作り上げていくために
    必要な要素としてしっかりと書かれている。
    私自身も伝統芸能の世界にいる人間のひとりですが、
    師匠との関係なんかについては、この業界は本当に
    どこも一緒だな、と……妙に親近感が。

    個人的に寒也と要の関係よりも、初助師匠の方が気になって……。
    続編ではそっちにスポットがあたっているようなので
    今から非常に楽しみです。
    名作と言われるだけあって、読み応えがありました。
    最近のBLはライトなものが好まれる傾向にあるようですが、
    やっぱりこういった骨太なものが好きだなと実感。
    CD3部作もしっかり入手したので、花扇を読んでから
    そっちの方も堪能したいと思います。

    挿絵は一切なしなので、それを期待している人には
    つらいと思いますが、私は逆にこの話は挿絵なしで
    読めてよかったと思いました。

  • ほんの気まぐれで足を踏み入れた寄席で、山久亭初助の高座に魅せられた要は、初助への弟子入りを決意する。気難しいが芸を伝えることを惜しまない初助、3才年下の気のいい兄弟子寒也の助けもあって、要はすぐにしきたりの多い落語界にもなじみ、元々かわいらしく華のある佇まいと持って生まれた才も相まって、めきめきと頭角を現す。
    師匠初助を敬愛し真打ちを目指し精進する要を常に暖かい眼差しで見守る寒也。真っ直ぐな愛情を隠さない寒也にほだされるように、要はその好意を受け入れる。
    ある日独演会で初助が選んだ演目、正妻と妾のほの暗い女の情念が絡み合う場面を見事演じきった初助。どこかのん気で気のいい亭主とお互い激しい嫉妬の炎を燃やす正妻と妾の姿は、寒也を挟んだ初助と要の姿にほかならないのだ、と要は本能的に察知する。寒也は自分とこうなる前は師匠の相手をしていたのだと。
    かわいい間夫を若い妾に横取りされる。その嫉妬心さえも芸のこやしという全て折り込み済の初助の芸に賭ける想い。
    早々にラブラブになった寒也と要のどこかほのぼのとした恋愛と絡めながら、そこから浮き上がってくるのは師匠初助の芸に賭ける情念、業深い壮絶な人生。芸の道とはかくも凄まじいものなのかと。
    人情噺めいた寒也と要の愛情物語。対照的に男を踏み台にすることなど何とも思っていないのに、男も女も惹きつけてやまず、その暗い情念を引き寄せてしまう初助の孤独。
    ちゃんとBLなのだけど、どこかBLを超越した作品。萌えとかキュンとかトキメキは皆無なのに、ただただすごいな~と感心させられる。
    この作品が名作と呼ばれるのは、落語の世界を通して奥深い人の世の人情や悲哀を余すところなく描き出したからだと思う。初助師匠の高座聞いてみたかった。

  • とてもいい本に出会えた。復刊してくれてありがとう

  • 押しも押されもせぬ売れっ子落語家・三九亭感謝(43歳)の師匠・初助の訃報から、弟子入り当時、若き日の回想物語が始まる。色々とスゴイ世界だw。こんな宴席ほんと?そして主役はまぎれもなく感謝で、芸の精進と兄弟子・寒也との関係が主軸のハズ。なのに向こう側に居る初助師匠の圧倒的存在感は何だ!「蚊帳」での初助師匠の冷めた非情さはどこから来るんだろう。これは『花扇』まで絶対読まねば

  • BLとして読むには物足りない。
    ただ初助師匠の居住まいや物腰が古今亭菊之丞で再生されてて、読んでていいなぁと思ってた。
    なんのてらいもなく粋を地で行く人って憧れる。

  • ★3.0。初助、要、寒也をはじめとした落語の世界の人間ドラマ。どうも私はBL的な萌えを求めてしまうのでこの作品はそんなにハマらなかったけど、内容は面白かったです。寒也と初助の関係がプチ地雷だったんですが、要と心中騒動を起こすほどの想いの深さに萌えたのでプラマイゼロ。最後の櫻二への浮気心といい萌えられなかったけど、BLとしてではなく人間ドラマとしてなら、長年連れ合った夫婦のような人間味ある喧嘩もアリかなと思います。

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座布団の作品紹介

師匠である落語家・山九亭初助の死を知った山九亭感謝。その胸のうちに、厳しく誇り高い芸人だった師匠への想いが去来する…。

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